
どうして動物病院でロイヤルカナンばかり勧められるんだろう?

他にもペットフードってあるのに、本当に安全で良いのかな…?
ペットフードの種類は非常に多く迷いますよね。今回は獣医師パパの本音も交えて解説していきます。

今回は、こんなお悩みを解決していきます。

こちらのポイントに沿って、お伝えしていきます。

獣医師パパ監修の元、詳しく解説しますので安心して読み進めてくださいね。
獣医はなぜロイヤルカナンを勧めるのか?理由と獣医師の本音
ロイヤルカナンは多くの獣医師が推奨する代表的なペットフードです。
しかし「なぜ?」と疑問に思う飼い主さんも少なくありません。
本記事では理由と獣医師のリアルな視点を解説します。

一緒に勉強していきましょう!
①科学的根拠に基づいた製品設計
- 世界中の研究機関と連携し、データを基に開発
- 品種・年齢・疾患ごとに対応したレシピ設計
- エビデンスに基づいた療法食として信頼される
ロイヤルカナンは、臨床データに基づいて製品を作っており、単なる「おいしさ」や「嗜好性」ではなく、医療的な観点からも評価されています。
栄養バランスだけでなく、犬種・猫種やライフステージごとに配慮されているため、獣医師が診断結果に応じて勧めやすいのです。
②療法食の幅広いラインナップ
腎臓病、尿路結石、アレルギー、肥満、皮膚疾患など、多様な疾患ごとに対応した療法食が揃っています。
動物病院で病気を診断したあと、すぐに対応できるフードが用意されていることは獣医にとって大きなメリットです。
治療方針に直結させやすいため、第一選択肢になりやすいのです。
③獣医向けセミナーと情報提供
ロイヤルカナンは獣医師向けに定期的な勉強会やセミナーを開催し、最新の研究や症例を共有しています。
さらに、飼い主への説明に使えるパンフレットや資料が充実しているため、臨床現場で役立ちやすいのです。
獣医が飼い主に安心して勧められるよう支援している点も特徴です。

僕が働く病院でも、定期的にセミナーがあります。やはり、エビデンスや症例結果がまとめられていると、信頼できますね。
④ 限定流通による安心感
ロイヤルカナンの療法食は、動物病院や認定販売店を通じてのみ購入できます。
一般的な市販フードのように誰でも手軽に入手できるわけではないため、獣医師の診断・指導とセットで提供される仕組みです。
獣医師による食事療法食の栄養指導が可能なオンラインストアとして、ベッツホームデリバリー(公式オンラインストア)に加え、2024年10月より約10(予定)の「認定オンラインストア」が誕生します。
「認定オンラインストア」でフードを購入するとかかりつけ動物病院に情報が共有され、購入されたフードを獣医師が把握することができます。そのため、推奨されていないフードを誤って与えることを防ぐことができます。
動物病院と公式・認定オンラインストア以外でのロイヤルカナン食事療法食の販売は順次終了します。
近年、様々なペットフードがネット業界で購入されている中、この「安心感」と「特別感」が、信頼を高めているポイントです。
なぜロイヤルカナンを勧めるのか?獣医師パパの本音
ここからは、現場で動物を診ている獣医師の立場から、本音ベースでの事情を解説します。

あくまで僕が感じる本音として聞いて頂けたら嬉しいです。
獣医師の仕事の広さと限界
獣医師は、人間の医師と比べると非常に幅広い業務を担っています。
人間の医療では、医師・薬剤師・栄養士・臨床検査技師・歯科医師などに分業されていますが、獣医は診断から検査、処方、外科手術、さらには栄養指導までを一人で担うのが基本です。
また犬や猫だけではなく、ウサギなどの幅広い小動物を診察する必要があります。
最近は皮膚科や整形外科など専門病院も増えてきましたが、まだまだ総合診療的な役割が中心です。

現状の獣医師業界の限界を考えると、ペットフードの知識や様々なメーカーまで十分に理解し、勧められる獣医師は少ないのではないかと思います。
なぜ獣医師はロイヤルカナンを選ぶのか
- 知識を補うセミナーや資料がある
- 療法食の種類が多く病気対応がしやすい
- 安心できる限定流通で勧めやすい
獣医師の中で、栄養学を深く専門的に学んでいる人は少数派です。
その中でロイヤルカナンは、科学的なエビデンスと豊富な商品群を提供しつつ、獣医師に向けた教育や情報発信もしています。
その結果として「迷ったらロイヤルカナン」という流れが定着したのでしょう。
獣医師パパが飼い主に伝えたいこと
ロイヤルカナンが唯一絶対の正解というわけではありません。
ヒルズや他のブランドにも優れたフードはありますし、猫や犬の体質によって合う・合わないは当然あります。
ただし獣医師が勧める背景には「科学的根拠」「信頼できるサポート体制」という理由があるのも事実です。
飼い主にとって大切なのは、獣医師と相談しながら、自分のペットに最適なフードを一緒に選んでいくことです。
【Q&A】ロイヤルカナンに関するよくある悩み
最後に、実際によくある飼い主さんの疑問をQ&A形式で解説していきます。
Q1:ロイヤルカナンはやめた方がいい?
A:「やめた方がよい」という噂は、どんな商品にも存在するため、そのような言葉を聞くと不安になりますよね。
ですが、ロイヤルカナンは多くの症例に対応できる安心感のあるフードです。
ただし、ペットの好みや体質によっては他ブランドが合う場合もあるので、獣医師と相談しながら選びましょう。
Q2:ロイヤルカナンが高い…代わりってある?
A:確かにロイヤルカナンは高価格帯ですが、代替としてはヒルズ、ピュリナ、国産療法食ブランドなどもあります。
フードは毎日継続するものなので、飼い主さんの負担が大きすぎるのであれば変更も検討して良いでしょう。
ですが、もし現在療法食を摂取しているのであれば、一度獣医師に相談することを推奨します。
Q3:犬や猫のフードは、ヒルズとロイヤルカナンどちらが良い?
A:どちらも世界的に信頼されている療法食ブランドです。
病気や体質によって向き不向きがあるため、一概に「どちらが良い」とは言えません。
獣医師の診断内容と愛猫・愛犬の反応、そして飼い主さんが納得できるフードを選ぶことが1番だと思います。
まとめ:獣医がロイヤルカナンを勧めるには理由がある
ロイヤルカナンは、科学的根拠に基づいた製品設計、幅広い療法食、獣医師へのセミナーや資料提供、そして限定流通による安心感から、多くの獣医師に支持されています。
業務が非常に広範囲である獣医師が、安心して勧められるフードがロイヤルカナンなのです。
飼い主としては、獣医師が勧める背景を理解したうえで、愛猫や愛犬に合ったフードを検討し、納得できるフード選びが大切なことだと思います。