
ビーグルは手に負えない犬種って本当?

飼って後悔はしたくないよね。
実際、臨床で「暴れるビーグル」に出会ったことはありません。
ただそこには、飼い主さんのしつけや愛情があるからだと思います。

今回は、こんなお悩みを解決していきます。
現在ビーグルを既に飼っている方も、これから飼うことを検討している方にも、役立つ情報をまとめていきます。

こちらのポイントに沿って、お伝えしていきます。

獣医師パパ監修の元、詳しく解説しますので安心して読み進めてくださいね。
ビーグルが手に負えないは本当?飼って後悔しないための心得
「ビーグル=手に負えない」というイメージは、本当に正しいのでしょうか?
結論から言えば、それは誤解であることが多く、正しい飼育方法や環境づくりで十分に穏やかに育てられる犬種です。

一緒に勉強していきましょう!
ビーグルが手に負えないは本当?
①好奇心旺盛のため誤解されやすい
ビーグルは元々、猟犬として活躍していた歴史があり、特に嗅覚を使った探索が大好きな犬種です。
そのため落ち着きがないように見えたり、人の話を聞いていないように見られることがありますが、これは個性であり問題行動ではありません。
ビーグルが手に負えないは本当?
②いたずらなどの問題行動が出やすい
ビーグルは感受性が高く、退屈や孤独を感じると吠える、家具をかじる、拾い食いなどの行動が目立ちやすくなります。
こういった行動は運動や刺激が不足しているサインであり、ビーグル特有というよりは、ケア不足によって誰でも起こり得ることです。
ビーグルが手に負えないは本当?
③しつけ・運動不足が後悔の理由に
ビーグルは頭が良く、正しい方法でしつけをすれば学習も早い犬種です。
ただし甘やかしたり、一貫性のない対応をすると、自己判断で動きやすくなります。
日々の散歩や遊びでエネルギーを発散させながら、家庭内でのルールを明確に伝えることが大切です。
ビーグルが手に負えないは本当?
④穏やかでおとなしいビーグルも多い
しっかり愛情を注がれて育ったビーグルは、人懐っこく穏やかな性格を見せてくれる子が多いのです。
【獣医師の意見】ビーグルが手に負えないかは飼い主次第
SNSやよく聞く話としてではなく、実際に働く獣医師パパにも意見を聞いてみました。
ビーグルは比較的落ち着いた子が多い

ビーグルが手に負えないという言葉が聞いたことはあります。
ですが実際、診察中に暴れるビーグルは見たことがありません。
診察中も落ち着いていて、お利口さんな子が多いです。
診察中に暴れてしまうことが多い犬種を挙げるとすると、柴犬やチワワの割合が多いかなと思います。
ただ、これもその子が病院に対して嫌なイメージを持ってしまっていることが大きく関係するので、「手に負えない犬種」を一概に決めることは出来ないのです。
しつけと飼い主との関係が大切
診察室でのビーグルは、おとなしく協力的な子が多く見られます。
これは家庭での信頼関係がしっかり築かれている証とも言えるでしょう。
ビーグル特有の好奇心や活発さも、飼い主の接し方次第でコントロール可能です。
一部の極端な例が“手に負えない”と誤解される
「手に負えないビーグル」という印象は、ごく一部の問題行動だけを切り取ったイメージから来ることが多いです。
実際には多くのビーグルが、日常生活や診察場面でも落ち着いて行動できています。

誤解に基づいた偏見を持たず、個々の性格を理解して接することが大切です。
ビーグルを飼って後悔しない5つの心得

ビーグルと幸せに暮らすためには、性格や習性を理解し、日々の生活に工夫を取り入れることが大切です。
ここでは、後悔しないためのポイントを整理して紹介します。
ビーグルを飼って後悔しない心得
①運動と刺激は毎日の習慣に
ビーグルはエネルギーが豊富で、刺激を求める性格です。
十分な運動と嗅覚を使った遊びを取り入れることで、心身ともに満たされ、問題行動も減っていきます。
運動の目安と遊び方
- 朝の散歩:約30分
- 夕方の散歩:約30分
- 知育玩具遊び:15〜20分
- におい探しゲーム:室内で随時OK
ビーグルを飼って後悔しない心得
②しつけの一貫性を保つ
ビーグルはとても賢く、人の表情や声のトーンから感情を読み取る力に長けています。
そのため、しつけの方針や接し方が家族の間でバラバラだと、「どうすればいいのか」が分からず混乱し、望ましくない行動が出やすくなります。
家族内での「叱る」「褒める」の基準を統一し、ブレない態度で接することで安心感が育ちます。
ビーグルを飼って後悔しない心得
③環境を整えてストレスを予防
拾い食いやいたずらの予防には、事前の環境整備が不可欠です。
ケージやサークルを活用し、安心できる「自分の居場所」を作ってあげましょう。
環境づくりの工夫
- 床に物を置かない
- ゴミ箱にフタをつける
- 安心できるスペースを確保(ケージ・サークル)
ビーグルを飼って後悔しない心得
④ビーグルの性格を理解する

ビーグルの性格を知り、理解することも大切な信頼関係の第一歩です。
ビーグルの性格
明るく元気いっぱい、人懐っこい性格です。
大胆で決断力があり、用心深く責任感も強いため、番犬としても活躍してくれます。
一方で、甘えん坊で寂しがりやな一面もあり、ひとりぼっちになると大きな声で鳴いてしまうこともあります。
ビーグルは飼い主がそばにいるだけで安心します。スキンシップや声かけが大切です。
そして、心が満たされると、無駄吠えやいたずらも少なくなります。まずは心の安定を意識しましょう。
ビーグルを飼って後悔しない心得
⑤迎える前知るべき知識
かわいさだけで選ばず、ビーグルの特性を理解したうえで迎えることが大切です。
準備と心構えが、後悔しないための鍵になります。
性格や飼育ポイントの理解が前提
「飼いやすい」と聞いた情報だけに頼らず、性格や必要なケアをしっかり学びましょう。
「どう向き合うか」が何より大切
問題が起きたときに、「この子はダメ」と決めつけず、向き合う姿勢がビーグルとの関係を深めます。
愛情とルールのバランスで理想のパートナーに
ビーグルは賢く、人の愛情に応えてくれる犬種です。
ルールを守りつつ愛情を注げば、かけがえのない家族になります。
まとめ:ビーグルが手に負えないは誤解であることが多い
ビーグルが「手に負えない」と言われるのは、個性の一部が誇張された誤解であることが多いです。
獣医師の視点と飼い主の体験から見えてくるのは、正しいしつけと愛情をもって接すれば、ビーグルは信頼できる素晴らしいパートナーになるということです。
事前に理解し、向き合う準備を整えれば、きっと後悔のない毎日が待っているはずです。