
最近忙しくて、ずっとお風呂に入れてないけど大丈夫かな…

うちの子もお風呂が苦手で。無理に入れなくても大丈夫だよね?
大切な愛犬の健康を思うからこそ、「無理はさせたくない」「でも悪影響があったらどうしよう」と悩みますよね。

今回は、こんなお悩みを解決していきます。

こちらのポイントに沿って、お伝えしていきます。

獣医師パパ監修の元、詳しく解説しますので安心して読み進めてくださいね。
犬がお風呂に入らないとどうなる?獣医師推奨の頻度や代替ケア
まずは、お風呂に入れないことで起こる主なリスクを簡潔に紹介します。
どれも健康や生活に関わるものばかりなので注意が必要です。

一緒に勉強していきましょう!
犬がお風呂に入らないリスク
①皮膚トラブルが増える
皮脂や汚れがたまると毛穴が詰まり、皮膚炎やかゆみ、フケなどのトラブルにつながります。
自分で毛づくろいをする猫とは違い、犬は自分で皮膚を清潔に保てないため、定期的なお風呂やケアが欠かせません。
特に夏場は湿度で菌が繁殖しやすく、炎症が悪化することもあります。
犬がお風呂に入らないリスク
②体臭が強くなる
皮脂が酸化したり、細菌が繁殖すると、いわゆる「犬特有のニオイ」が強くなってきます。
放置すると室内にニオイが広がり、ソファやカーペットなどの家具に移ることも増えてしまいます。
犬がお風呂に入らないリスク
③ノミ・ダニが繁殖しやすくなる
外から持ち帰ったノミやダニは、皮膚や被毛が不潔な状態だと定着・繁殖しやすくなります。
吸血されたり、アレルギー性皮膚炎を引き起こしたりするリスクも高くなるため注意が必要です。
犬がお風呂に入らないリスク
④毛並みが悪くなる
汚れた被毛はゴワついてツヤがなくなり、毛玉やもつれの原因になります。
ブラッシング時に痛がったり、抜け毛も増えて掃除が大変になるケースも。見た目の清潔感にも影響します。
犬がお風呂に入らないリスク
⑤感染症やアレルギーの原因に
汚れが蓄積すると細菌や真菌が繁殖しやすくなり、皮膚のバリア機能が低下します。
その結果、アレルギー反応や皮膚感染症に発展するケースも。体調を崩す引き金になることもあるので要注意です。
【獣医師推奨】犬のお風呂の頻度・温度・入れ方と注意点

犬のお風呂に関する正しい知識は、愛犬の健康を守るうえで非常に重要です。

ここでは、獣医師パパの見解をもとに、犬のお風呂の頻度・温度・入れ方・注意点を総合的に解説します。
季節や犬種別|犬のお風呂の頻度
では、どの程度の頻度でお風呂に入れるのがよいのでしょうか?
犬の種類や年齢、生活環境によって変わりますが、基本的な目安があります。
タイプ・季節 | 推奨頻度 | 備考 |
---|---|---|
短毛種(チワワ、パグなど) | 月1回 | 皮脂量が少ないため低頻度でも清潔を保ちやすい |
長毛種(シーズー、ポメラニアンなど) | 月2回 | 毛玉・汚れがたまりやすいためこまめなケアが必要 |
夏(全犬種共通) | 月2〜3回 | 汗や皮脂の分泌が増えるため、やや頻度を上げる |
冬(全犬種共通) | 月1回程度 | 空気が乾燥する季節は皮膚保護のため洗いすぎ注意 |
アレルギー体質・皮膚トラブルがある犬 | 獣医師と相談 | 専用シャンプーや薬用ケアが必要なケースも |
犬種によって被毛の構造や皮脂の分泌量が異なるため、「一律に月1回」と決めつけず、毛質と生活環境に応じて調整することが重要です。
また、屋外での活動が多い犬は、室内犬よりも汚れやすいため、やや高めの頻度が推奨されます。
犬のお風呂の温度の目安
犬の皮膚は人間よりも薄くデリケートなため、熱すぎるお湯は禁物です。
理想的な温度は37〜38℃前後で、ぬるめのお湯が安心。
手のひらで温度を確かめ、「少しぬるい」と感じる程度が目安です。
熱すぎると皮膚を傷め、冷たすぎると体が冷えて風邪の原因にもなります。
犬のお風呂の入れ方
お風呂の手順を正しく知っておくことで、愛犬のストレスを最小限にしながらケアができます。
以下が基本的な流れです。
ステップ | 内容 |
---|---|
① 準備 | ブラッシングで抜け毛やもつれを取り除く |
② 湯加減確認 | 37〜38℃のぬるま湯を用意 |
③ 体を濡らす | 足先から順にゆっくり濡らす(顔は最後) |
④ シャンプー | 犬用の低刺激シャンプーを使用 |
⑤ よくすすぐ | シャンプー残りは皮膚トラブルの原因に |
⑥ 乾かす | タオルドライ+ドライヤーでしっかり乾かす(低温) |
顔は濡らすと嫌がる犬が多いため、蒸しタオルで拭くだけでも十分です。
犬のお風呂の注意点
お風呂は清潔を保つために必要な習慣ですが、間違った方法は逆効果です。
以下のポイントを守ることで、愛犬の健康を守ることができます。
- 人間用シャンプーはNG:犬のpHに合っていないため皮膚に負担がかかります
- シャンプー残りは皮膚トラブルの原因:よくすすぐことが最重要
- お風呂後はしっかり乾かす:生乾きはカビ・真菌の温床になる
- 嫌がるときは無理に洗わない:ストレスでシャンプー嫌いになることも
愛犬との信頼関係を保ちながら、正しい方法で清潔をキープすることが何より大切です。
犬がお風呂に入ってくれない時の代替ケア方法
どうしても時間がない日や、お風呂を嫌がって暴れる犬の場合、無理をして洗わず、代替ケアを活用しましょう。
日常のちょっとした工夫で、清潔を保つことが可能です。

老犬など、愛犬の状態によってはお風呂の負担が大きい時もあると思います。
そんな時は是非、代替ケアで清潔を保ってあげましょう。
犬のお風呂の代替ケア
①毎日のブラッシングが第一歩
ブラッシングには沢山の効果があります。
ブラッシングの効用
・汚れを取る
・抜け毛を処理して毛並みを整える
・外部寄生虫(ノミ・ダニ)を発見する
・被毛、皮膚を清潔に保つ
・新陳代謝を高める
・スキンシップができる
・全身の状態を観察できる
・家族の支配性を強化できる

異常の早期発見や、スキンシップにも繋がるよ!
犬のお風呂の代替ケア
②ドライシャンプーやウェットシート
水を使わないスプレー式のドライシャンプーや、犬用のウェットシートは、局所的に汚れたときに便利です。
散歩帰りに足元だけ拭いたり、臭いが気になる部分に使うだけで清潔感がぐっと変わります。
犬のお風呂の代替ケア
③蒸しタオルでの拭き取りも効果的
ぬるま湯で濡らしたタオルを電子レンジで少し温め、「蒸しタオル」として体を拭くのもおすすめです。
顔まわりやお尻など、デリケートで洗いづらい部位にも使いやすく、リラックス効果もあります。
犬のお風呂の代替ケア
④ドライシャンプーの使用
香料や刺激の強い成分を含まない、犬専用の低刺激ドライシャンプーを選びましょう。
使用時は被毛にスプレーして数分置いたあと、清潔なタオルで丁寧に拭き取ります。
特に体調が悪いときや、雨続きで洗えない時期に重宝します。
【Q&A】犬のお風呂に関する飼い主さんのよくある悩み
ここでは、「愛犬のお風呂」に関するよくある質問を、わかりやすく解説します。
Q1:犬のお風呂入れすぎは逆にダメ?
A:シャンプーのしすぎは、皮膚のバリア機能を低下させ、乾燥や炎症の原因になります。
特に毎週のように洗うのは避けましょう。
入浴は月1~2回を基本にし、汚れが目立つ時だけ増やすようにしてください。
Q2:お風呂がストレスになる犬もいる?
A:慣れていない犬にとって、お風呂は音・水・温度すべてがストレスになることがあります。
嫌がる場合は短時間で済ませたり、お風呂後にご褒美を与えることで徐々に慣らす工夫が必要です。
無理強いは逆効果です。あまりにも抵抗やストレスが強い場合は、プロに任せるのも1つの手です。
Q3:犬のシャンプーはお湯だけでもいい?
A:軽い汚れや日常のケアであれば、お湯だけのシャワーでもある程度の効果はあります。
ただし皮脂や臭いが残るため、月1回程度はシャンプーを使った洗浄が理想です。
お湯だけの日は丁寧なブラッシングも併用しましょう。
Q4:皮膚病の犬のシャンプー頻度は?
A:皮膚病の症状や原因によって頻度は異なりますが、薬用シャンプーの場合は週1~2回の使用を指示されることが多いです。
必ず獣医師の指示に従い、状態が改善するまで継続的にケアしましょう。

その子の皮膚状態に合わせたシャンプーや保湿剤についても相談してみて下さいね。
Q5:老犬のお風呂の頻度は?
A:体力が落ちた老犬は、お風呂自体が負担になることがあります。
月1回程度を目安に、体調が良いときだけ入れるようにしましょう。
普段は蒸しタオルやウェットシートでの拭き取りケアなどの「代替ケア」でも十分です。
まとめ:犬の様子を見ながら適切なお風呂・ケアを心がけて
犬をお風呂に入れないと、皮膚トラブルや体臭、ノミ・ダニの繁殖といった健康・衛生面の悪影響が起こりやすくなります。
頻度の目安は月1〜2回ですが、季節や犬の状態に合わせて調整を。
お風呂が難しいときは、ブラッシングやドライシャンプーなどの代替ケアを取り入れ、無理なく清潔習慣を続けることが大切です。

愛犬の快適な毎日のために、できることから始めていきましょう。