
うちの猫、すぐおもちゃを嚙みちぎっちゃうの。

喜ぶけど、リボンとか紐のおもちゃって安全かな…誤食とか心配で。
愛猫のおもちゃ選びは迷いますよね。

今回は、こんなお悩みを解決していきます。

こちらのポイントに沿って、お伝えしていきます。

獣医師パパ監修の元、詳しく解説しますので安心して読み進めてくださいね。
猫がおもちゃを噛みちぎる理由|安全なおもちゃの選び方5選
猫が遊びの中でおもちゃを噛みちぎる行動には、いくつかの明確な理由があります。
単なるイタズラではなく、猫ならではの本能や健康状態が関係していることも多いため、その背景を理解することが大切です。

一緒に勉強していきましょう!
猫がおもちゃを噛みちぎる理由
①狩猟本能による欲求
- 獲物を引き裂く本能的な行動
- 動きや柔らかさに反応しやすい
- 羽根や紐素材が特にターゲットにされやすい
猫はもともと小動物を狩って生活していた生き物です。
おもちゃに噛みついて引きちぎるのは、その「獲物を仕留めて裂く」という本能が刺激されている証拠です。
特に動きのある羽根やふわふわした素材、ヒラヒラした紐系のおもちゃは、狩猟本能をくすぐるため激しく反応しやすい傾向があります。
猫がおもちゃを噛みちぎる理由
②歯や口の違和感や不調
- 子猫の歯の生え変わり期に多い
- 成猫・高齢猫の歯周病・口内炎も原因
- 不快感を和らげようと噛むことがある
猫が頻繁におもちゃを噛みちぎるときは、口の中の違和感が原因となっている場合もあります。
子猫は乳歯から永久歯への移行期にむずがゆさを感じ、大人の猫では歯周病や口内炎で違和感を抱えることも。
柔らかい素材のおもちゃをかじることで、そうした不快感をまぎらわせようとすることがあります。

猫の歯のトラブルは非常に多いので、頻繁に噛む場合は口腔内の健康チェックも忘れずに。
猫がおもちゃを噛みちぎる理由
③ストレスや退屈の発散
猫は環境の変化や刺激不足によって、ストレスを感じやすい動物です。
そんなとき、おもちゃを噛みちぎることで「かまってほしい」「暇つぶししたい」という気持ちを表している場合もあります。
特に一人遊びの時間が長かったり、運動不足が続いていたりすると、破壊行動に出やすくなる傾向があります。
遊びの質と時間を見直すことが、解決の糸口になることも多いです。
猫に安全なおもちゃの選び方5選

猫がおもちゃを噛むのは自然なことですが、安全に遊べるかどうかは素材や作りによって大きく変わります。
獣医師パパの視点から、誤飲やケガのリスクを防げるおもちゃ選びのコツをまとめました。
おもちゃの選び方
①丈夫で裂けにくい素材
- 縫い目がしっかりしているものを選ぶ
- 柔らかい素材でも繊維が抜けにくいものを
- 遊びながらボロボロになるおもちゃは早めに交換
猫が噛んでもすぐに壊れない、丈夫な構造のおもちゃを選びましょう。
布やフェルトなど柔らかい素材でも、縫製がしっかりしていて裂けにくいものなら比較的安全です。
繊維がほつれて口に入ると誤飲の危険があるため、使用状況をこまめに確認して早めに交換することが大切です。
おもちゃの選び方
②紐・リボン付きは要注意
- 誤飲報告が多く、腸閉塞の危険も
- 一緒に遊ぶときだけ使う
- 遊び終わったらすぐに片づける

紐やリボンが付いたおもちゃは猫の好奇心をくすぐりますが、非常に誤食リスクが高いです。
特に猫が大好きな「猫じゃらし」はリスクが高い商品が多いです。
こうしたおもちゃは、必ず飼い主が見ているときだけ使い、遊び終わったら必ず片付ける習慣をつけましょう。
おもちゃの選び方
③小さい部品がないもの
以下の表は、安全性を考慮したパーツ選びのポイントです。
NGなポイント | 理由 |
---|---|
鈴やビーズなどの小物が付いている | 飲み込むと喉や腸に詰まる危険性 |
パーツが接着のみで付いている | 簡単に外れて誤飲しやすい |
猫の口に入るサイズ感 | 丸呑みのリスクがあるため |
遊び中にパーツが取れると、猫はそれを飲み込んでしまうことがあります。
全体のサイズだけでなく、付属パーツの大きさ・固定方法もチェックして、安全性の高いものを選びましょう。
おもちゃの選び方
④猫の年齢・性格に合う形状
- 子猫:柔らかく小さめのサイズ
- 成猫:噛み応えのある素材
- シニア猫:刺激が強すぎないシンプルな構造
猫の月齢や性格によって、おもちゃに求めるものは異なります。
子猫には歯に優しいやわらかめ素材が最適ですが、成猫は力が強いため壊れにくい硬め素材が安心です。
また、臆病な性格の猫には動きが派手すぎないシンプルなおもちゃが適しているなど、それぞれの個性に合った選び方がポイントになります。
おもちゃの選び方
⑤信頼できるメーカー製品
見た目は可愛くても、素材や接着剤に問題がある粗悪品も少なくありません。

そして、乳幼児向けの商品のような法的規制は、犬や猫のペット商品には現状ないのです。
そのため、獣医師が監修している商品を選んだり、素材を確認する必要があります。
先に書いたように、犬のおもちゃの安全性については法的な規制がないため、統一した表示方法がないのが難しい点なのですが、「BPAフリー」「フタル酸エステル類フリー」と書かれているのは安心材料の一つです。
口コミやレビューもあわせて確認し、信頼できるブランドから選ぶようにしましょう。
【Q&A】猫のおもちゃに関するよくある悩み
最後に、実際によくある飼い主さんの疑問をQ&A形式で解説していきます。
Q1:猫の噛むおもちゃはシリコンが安全?
A:シリコン素材は柔らかくて噛み心地が良いため、猫も好んで遊びますが、安全性は製品によります。
無害な素材で作られていて、壊れにくい構造であれば安心ですが、薄いシリコン製品はちぎれやすいため注意が必要です。
Q2:猫が噛むおもちゃを食べるのが心配…
A:噛んで遊んでいるだけなら問題ありませんが、破片を飲み込むようであれば非常に危険です。
消化されず腸に詰まることもあるため、「食べているかも」と感じたら使用を中止し、必要に応じて動物病院を受診しましょう。
Q3:猫がおもちゃを食べたかも!?
A:まず落ち着いて、猫の様子を観察してください。吐き気や元気がない、食欲が落ちているなどの症状があれば、すぐに動物病院へ。
自己判断で様子を見るのは危険です。
何を・どれくらい飲み込んだか分かれば、獣医師への説明もスムーズになります。
Q4:猫がなんでも食べる…しつけ方法は?
A:なんでも口に入れてしまう猫には、まず危険なものを手の届く場所に置かないよう環境を整えるのが第一です。
また、遊びの質を高めてストレスを減らすことも大切。
しつけというより「管理」と「満足できる刺激」の両方がポイントです。
まとめ:猫の本能を理解し、安全に遊ばせよう
猫がおもちゃを噛みちぎるのは、ごく自然な行動です。
ただしその裏には本能だけでなく、ストレスや健康トラブルのサインが隠れていることも。
素材や形状によっては誤飲のリスクもあるため、飼い主としては「噛みたい気持ち」と「安全」を両立させるおもちゃ選びが大切です。
信頼できるメーカーの製品を選びつつ、猫の様子をこまめに観察し、異変があればすぐに対処することで、安心して楽しく遊べる環境を整えてあげましょう。