
急に猫がトイレじゃない場所でうんちしちゃって…何かのサイン?

普段はちゃんとトイレでしてたのに、急にどうしたんだろう…
「突然の変化」は注意して観察しなければいけません。

今回は、こんなお悩みを解決していきます。

こちらのポイントに沿って、お伝えしていきます。

獣医師パパ監修の元、詳しく解説しますので安心して読み進めてくださいね。
猫がトイレ以外で突然うんちをする原因|毎日観察ポイント
猫がトイレ以外で排泄をするのには、行動・環境・健康など複数の原因が関わっています。
急な変化には必ず理由があるので、まずは代表的な要因を整理してみましょう。

一緒に学んでいきましょう!
原因①トイレ環境に不満がある
- トイレが汚れている
- 猫の数に対してトイレが少ない
- 音や匂いが気になって落ち着かない
猫は非常にきれい好きな動物です。
トイレが1日1回以上掃除されていなかったり、静かで落ち着けない場所にあると、使用を避けて別の場所で排泄することがあります。
特に多頭飼いでは、猫の数+1個以上のトイレ設置が推奨されます。
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原因②ストレスや生活環境の変化
- 引っ越しや模様替えなどの環境変化
- 家族構成の変化(赤ちゃん・来客など)
- 新しいペットが来たことによる不安
猫は環境の変化に非常に敏感です。
トイレ以外で排泄する行動は、環境への適応がうまくいっていないサインかもしれません。
落ち着ける場所があるか、刺激が多すぎないかを見直すことが必要です。
原因③健康上の問題や病気
- 便秘・下痢・肛門腺炎などの症状
- 神経疾患や運動機能の低下
- 排泄時の痛みや違和感がある
病気が原因でトイレまで我慢できずに排泄してしまうケースもあります。
便の色やにおい、頻度に異常が見られたら、早めに動物病院を受診しましょう。
原因④高齢による身体的な衰え
- 足腰が弱り、トイレまでたどり着けない
- 認知機能が低下し、場所がわからなくなる
- 関節痛でトイレの縁をまたげない
高齢猫は体力や判断力が低下し、今まで通りに排泄できなくなることがあります。
トイレの場所や段差、素材などが負担になっていないかを見直し、年齢に合わせたサポートが必要です。
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原因⑤飼い主への行動アピール
- 構ってほしい、さびしいという感情表現
- 飼い主の注意を引くためにあえて排泄することも
- 不満や変化に対する“メッセージ”の場合も
猫は言葉ではなく行動で気持ちを伝える動物です。
トイレ以外での排泄が続く場合、日頃の接し方や生活パターンに変化がないかを振り返ってみましょう。
叱るのではなく、気持ちをくみ取ることが大切です。
毎日チェック!猫のうんちの観察ポイント

猫の排泄は、体調やストレス状態を知る大切なバロメーターです。
特に便の色・量・やわらかさ・回数を毎日観察することで、病気や異変の早期発見につながります。
簡単チェック表:うんちの色・量・やわらかさ・回数
チェック項目 | 正常な状態の目安 | 注意が必要なサイン |
---|---|---|
色 | 茶色〜こげ茶 | 黒っぽい、白っぽい、赤み(血便)、緑色など |
量 | 食事量に比例し一定 | 急に増える・極端に減る |
やわらかさ | やや硬めで形がある | 下痢(水状)・コロコロで乾燥しすぎ |
回数 | 1日1回前後 | 1日に何度も/数日出ていない |

他にも、排泄時に痛がっていないか、何度もトイレに通っていないかも観察してあげましょう!
猫のうんちの観察①どんな色?
猫の便の色は、消化状態や内臓の健康と密接に関係しています。
- 茶色〜こげ茶:健康な便の基本色
- 黒っぽい:消化器の出血(タール便の可能性)
- 赤い:肛門や大腸に近い場所からの出血
- 白っぽい・灰色:胆汁の分泌異常のサイン
- 緑色:腸内バランスの乱れや食べ物の影響
便の色がいつもと違うと感じたら、写真を撮っておくと、動物病院での診察時に役立ちます。
猫のうんちの観察②量はどの位?
便の量は、食べた量や食物繊維の摂取量と連動します。
- 通常:食事量に比例し、適度な量が出る
- 多すぎる:消化不良や吸収不良の可能性
- 少なすぎる:食事量の減少、または便秘傾向
食べているのに便が出ない場合は、消化器の機能低下や腸閉塞のリスクもあります。
猫のうんちの観察③やわらかさは?
便の硬さは腸内の水分バランスを示します。
- 正常:適度に硬く、形が崩れない
- 下痢:水っぽく、形がない(腸炎や感染症の可能性)
- 硬すぎる:コロコロ・乾燥便は脱水や便秘の兆候
長引く下痢や便秘は、病気の前兆であることが多いので、継続している場合は獣医の診察を。
猫のうんちの観察④1日の回数は?
猫の場合1日に平均2〜4回の排尿、1回は排便するのが理想的ですが、その回数には個体差があります。
- 正常:毎日同じ時間帯に1回程度
- 多すぎる:腸内の炎症、ストレス、フードの不適合
- 出ない:2日以上便が出ないのは便秘の可能性
特に高齢猫は腸の動きが弱くなりがちなので、日々の排便ペースを記録しておくと異常に気づきやすくなります。
【Q&A】猫のトイレ問題に関するよくある悩み

最後に、実際によくある飼い主さんの疑問をQ&A形式で解説していきます。
Q1:高齢の猫がトイレ以外でうんちをする原因は?
A:高齢猫は体力や認知力の低下により、トイレの場所を見失ったり、たどり着けなかったりします。
段差のない浅いトイレに変更したり、部屋ごとにトイレを設置するなどの対策が効果的です。
Q2:猫がトイレ以外でしたうんちが下痢の時は病気のサイン?
A:下痢が続いている場合、腸炎や感染症、寄生虫、食事のアレルギーなどが疑われます。
トイレまで間に合わず漏らすケースもあるため、早めに動物病院で診てもらいましょう。
Q3:猫が突然トイレでしない…原因は?
A:トイレの環境が変わった、生活リズムに乱れがあったなどの小さなストレスが原因になることもあります。
清掃のタイミングや周辺の音・においを確認してみましょう。
Q4:猫がトイレ以外でうんちを初めてして心配です…
A:特に初めての失敗は、何らかのサインである可能性があります。
環境やトイレの状況、猫の体調をチェックし、原因が見当たらない場合は獣医師の診察も検討してください。
まとめ:いつもと違う・突然の変化は猫の重要なサイン
猫がトイレ以外でうんちをしてしまうのは、偶然ではなく必ず何かの理由があります。
環境の変化や体調の異変、感情の揺れを読み取り、できるだけ早く適切な対処をすることが大切です。

猫が発している「SOSサイン」に耳を傾けてあげましょう。