
子犬に果物はいつからあげていいのかな?

どの果物がOKなのか、逆に絶対ダメなものはあるの?
初めての果物は、ドキドキしますよね。

今回は、こんなお悩みを解決していきます。

こちらのポイントに沿って、お伝えしていきます。

獣医師パパ監修の元、詳しく解説しますので安心して読み進めてくださいね。
子犬に果物はいつから?推奨時期とNG果物5選
子犬に果物を与える場合、適切な時期・種類・量を守ることが大切です。
本記事では安全に始める方法と注意すべき果物をわかりやすく解説します。

それでは一緒に勉強していきましょう!
子犬に果物はいつからOK?
生後3~4ヶ月から
子犬の消化器官がある程度発達するのは生後3~4ヶ月頃からです。
それ以前は母乳や専用フードでの栄養補給が基本で、果物は早すぎます。
最初は小さくすりおろすか刻んで、1日スプーン1杯程度の極少量から始めましょう。
最初の数日は必ず体調や便の様子を確認し、異常があれば中止します。

特にワクチン接種が一通り終わった「混合ワクチン2〜3回目接種後(生後4ヶ月頃)」が安心です。
理由はこの時期までに免疫力がしっかりつき、体力や内臓の働きも安定してくるため、消化不良やアレルギー反応のリスクを最小限に抑えられるからです。

去勢や避妊手術の後からの方がいいのかな?
去勢・避妊のタイミング(生後6〜10ヶ月)は果物デビューとは直接関係ありません。
ただし、術後は代謝が変化して太りやすくなるため、果物の「糖分」に要注意です。
去勢・避妊後は「おやつの一部」としてさらに控えめに、成長期のフードを優先し、果物はご褒美程度にとどめるのがおすすめです。
子犬に絶対NGな果物5選を紹介

次は子犬に与えてはいけない果物を解説します。
中には中毒症状や最悪死に至るものもあるため要注意です。
子犬にNGな果物
①ブドウ・レーズンは中毒リスクあり
ブドウとレーズンは犬にとって非常に危険で、腎不全を引き起こす可能性があります。
わずかな量でも中毒になるケースが多く、原因物質は未だ不明です。
家族が食べているときも誤食防止の注意が必要です。
子犬にNGな果物
②アボカドは中毒物質ペルシンに注意
アボカドにはペルシンという成分が含まれ、犬が摂取すると嘔吐や下痢、最悪膵炎を引き起こします。
果肉だけでなく皮や種も有害なので与えてはいけません。
子犬にNGな果物
③サクランボ・プラム・ももは種に注意
サクランボ・プラム・ももなどの種には青酸配糖体(シアン化合物)が含まれます。
食べると中毒症状を引き起こすため、誤って飲み込む危険もあり絶対NGです。
果肉部分も糖分が高いため控えめに。
子犬にNGな果物
④イチジクは口内炎・嘔吐の原因に
イチジクにはソラレンとフィシンという成分が含まれ、犬が食べると口内炎や下痢、嘔吐のリスクがあります。
生の果実だけでなく、ドライイチジクやジャムも避けましょう。
子犬にNGな果物
⑤ドライフルーツは全般NG
ドライフルーツは糖分が凝縮され、保存料や添加物も含まれています。
特に子犬の未熟な消化器には負担が大きく、消化不良や下痢、中毒症状のリスクがあるため避けましょう。
子犬が食べてもOKな果物を紹介
果物は栄養価が高い反面、与え方を間違えるとトラブルの元です。

ここでは安全な果物と正しい与え方を解説します。
子犬に与える初めての果物選び
果物の中でも子犬に与える「初めての果物選び」ではこちらがおすすめです。
子犬が食べてもOKな果物:リンゴ
消化に優しく、ペクチンやビタミンも豊富です。
皮と芯、種は必ず取り除き、すりおろしや薄切りにして与えましょう。
子犬が食べてもOKな果物:バナナ
食物繊維とカリウムが豊富で便通改善にも◎。
甘みが強いため与えすぎは禁物ですが、トレーニング用のご褒美にも最適です。
子犬が食べてもOKな果物:いちご
ビタミンCと抗酸化物質が含まれています。酸味があるので少量を細かく刻んで与えましょう。
いちごは食物繊維を含んでいるためたくさん食べるとおなかを壊すことがあります。
そのため、いちごの一日の量は、中粒のいちご(一粒15gぐらい)であれば2.5kg以下の超小型犬で1/2粒、5kg程度の小型犬で1粒、10kg程度の中型犬で2粒、それ以上では3粒程度にしましょう。出典:〈 アニコム獣医師監修 〉犬との暮らし大百科>犬はいちごを食べても大丈夫?あげる時の注意点や分量も解説【獣医師監修】
愛犬が食べてもOKな果物一覧
果物に慣れてきたら、愛犬の状態を見ながら、他の果物を選んであげてくださいね。
果物 | 特徴 | 与え方のポイント |
---|---|---|
スイカ | 水分補給に最適で低カロリー | 種と皮は必ず除去し、一口大で与える |
ブルーベリー | 抗酸化物質とビタミンが豊富 | 生のままOK。小粒のままか半分にカット |
メロン | ビタミンA・Cが豊富で消化しやすい | 皮と種を除去し、小さく切って少量ずつ |
梨 | 水分が多く、食物繊維も豊富 | 種・芯・皮は取り除き、薄切りで少量 |
パイナップル | ビタミンB1や消化酵素が含まれる | 皮・芯は除去し、加糖なしの生を少量 |
子犬に果物を与えるときの基本ルール・注意点
子犬に果物を与える際は、次の基本ルールを必ず守りましょう!
与える量の目安として、体重3kgの小型犬なら1日10〜15g(小さじ2杯程度)を限度にしましょう。
特に成長期は主食の栄養バランスが最優先です。
注意点:子犬と成犬で果物の与え方は変わる
成犬になると体の成長が終わり、果物の許容量も多少増えますが、子犬期は特に慎重さが求められます。
成犬と比べ子犬は消化力が弱い
成犬では健康おやつとして活用できる果物も、子犬には慎重に扱う必要があります。
子犬の消化器は未成熟なため、果物は「おやつの補助」にとどめ、フードの栄養バランスを崩さないことが大切です。
子犬期の期間別ポイントまとめ
・小型犬:10ヶ月まで、果物は少量
・中型犬:12ヶ月まで、おやつの一部として控えめに
・大型犬:18ヶ月まで、果物はご褒美程度に
体重が増えても「量を増やす」のではなく、「回数を少し増やす」形が理想です。
注意点:果物ジュースや加工品は避ける
果物ジュースは100%でも糖分過多になりやすく、肥満や糖尿病の原因になります。
特にぶどうジュースは絶対NGです。
また、市販の缶詰やジャムも砂糖や保存料が含まれ健康リスクが高いので避けましょう。
注意点:果物は「特別なご褒美」に
果物は主食の代わりにはなりません。
毎日大量に与えると栄養バランスが崩れ、肥満や栄養不足を招きます。
おやつの10%以内を守り、特別なお楽しみ程度にしましょう。
まとめ:子犬に関する知識を知り楽しく過ごそう
子犬への果物は生後3~4ヶ月以降から少量でスタートするのが安全です。
NG果物をしっかり覚え、加工品・ジュースも控えめにして、果物は「健康的なおやつ」として活用しましょう!

正しい知識を身に着け、愛する子犬と楽しく美味しく過ごしてくださいね!