
猫のカリカリとウェットフードって混ぜてもいいのかな?

「ミックスフィーディング」とはまた違う?
混ぜるの自体は問題ないです。
むしろ、うまく使えば栄養面や水分補給にも役立ちます。

今回は、こんなお悩みを解決していきます。

こちらのポイントに沿って、お伝えしていきます。

獣医師パパ監修の元、詳しく解説しますので安心して読み進めてくださいね。
猫のカリカリとウェットフードを混ぜるのはNG?注意点を解説
猫のカリカリとウェットフードを混ぜるのは、正しい方法で行えばNGではありません。
下記は、カリカリとウェットフードを混ぜる効果についてまとめています。

一緒に勉強していきましょう!
カリカリとウェットを混ぜる効果
①水分補給が自然にできる
猫は自発的に水をあまり飲まないため、泌尿器のトラブルや腎臓病のリスクにつながりやすいといわれます。
ウェットフードを混ぜることで自然に水分補給ができ、健康維持に役立ちます。
- ウェットフードには70〜80%以上の水分が含まれる
- ドライフードだけでは不足しやすい水分を補える
- 特にシニア猫や泌尿器ケアが必要な猫に有効
水分摂取が増えることで尿の濃度が薄まり、膀胱炎や結石の予防につながります。
カリカリとウェットを混ぜる効果
②食いつきが良くなる
ウェットフードの香りや風味は猫の嗜好性を刺激し、ドライだけでは食べにくい猫にも効果的です。
- 香りが強く、食欲が落ちている時にも食べやすい
- 高齢猫や病気で食欲が低下している猫にも有効
- ドライと組み合わせることで食感のバリエーションが増える
普段の食事に変化を加えることで飽き防止にもつながります。
カリカリとウェットを混ぜる効果
③費用を抑えやすい
完全にウェットフードだけにするとコストが高くなりがちですが、ドライと組み合わせることで経済的に続けやすくなります。
- ウェットのみだと1日あたりのコストが高くなる
- ドライを主食にしつつウェットをトッピング感覚で使える
- 栄養バランスを保ちながら費用をコントロールできる
無理なく続けられる点で飼い主にとっても安心です。
カリカリとウェットを混ぜる効果
④歯のケアにプラス
猫は口腔ケアが難しいため、歯垢や歯石の蓄積が進みやすいです。
ドライフードは噛むことによって歯の表面をこすり、ある程度の歯垢除去効果が期待できます。
- ドライを含めることで噛む習慣を維持できる
- ウェットのみの食事より口内環境の維持に役立つ
- 歯磨きとの併用でさらに効果的
歯の健康は全身の健康にも影響するため、ドライを残す工夫は大切です。
カリカリとウェットを混ぜる注意
⑤栄養バランスを調整しやすい
カリカリとウェットを組み合わせることで、それぞれの長所を補い合い、栄養バランスを取りやすくなります。
- ドライはカロリー密度や保存性に優れ、主食として安定的に与えられる
- ウェットは水分や動物性たんぱく質が多く、嗜好性や消化に役立つ
- 組み合わせることで「カロリー・水分・嗜好性」のバランスを調整できる
特に成長期の子猫や高齢期の猫など、ライフステージごとに必要な栄養素を意識して調整しやすくなるのも大きなメリットです。
猫のカリカリとウェットフードを混ぜる|メリットとデメリットの比較

「カリカリとウェットを混ぜる」こと自体のメリットとデメリットについてまとめて解説します。
メリットとデメリット
メリット | デメリット |
---|---|
水分補給ができる | 保存管理が必要 |
食いつきが良くなる | カロリー過多のリスク |
食費を抑えやすい | 処方食との併用に注意 |
歯の健康を維持できる | 食べ残しが傷みやすい |

どちらも理解した上でバランスよく実践することが大切です。
猫のカリカリとウェットフード混ぜる量
実際に混ぜる際の量は、猫の年齢や体重、活動量によって異なります。
一般的な目安としては以下のように考えると良いでしょう。
- 基本の比率は「カリカリ7割:ウェット3割」が目安
- 水分補給を重視したい場合はウェットをやや多めにする(5割程度まで)
- 体重管理や歯のケアを意識する場合はドライを多めに残す
- 急な切り替えは下痢や食欲不振の原因になるため、数日かけて少しずつ割合を変える
猫のミックスフィーディングとは?正しいやり方
これまで解説してきた「ドライとウェットを1つの器に直接混ぜる方法」とは異なり、ミックスフィーディングは時間帯や場面を分けて、それぞれの特性を活かしながら与える方法です。
つまり、単に混ぜるのではなく「組み合わせて使い分ける」ことがポイントになります。
猫のミックスフィーディングのやり方

この方法の特徴は「両方の良さを取り入れつつ、デメリットを補える」という点です。
猫のミックスフィーディングの注意点
実際に混ぜるときは、以下の点に注意しましょう。
ウェットを置きっぱなしにしない
傷みやすいため、食べ残しは30分以内に片付けることが大切です。少量ずつ与えると良いでしょう。
ウェットフードを開封後、食べきれなかった場合はすぐに食品用ラップなどできっちりと包みましょう。冷蔵庫で保管をして2日以内には食べきるのが理想です。
カロリー計算と体重管理
ドライとウェットの組み合わせによりカロリーが増えすぎる場合があります。
体重を定期的に測り、必要に応じて調整しましょう。
処方食を与えている場合の注意
腎臓病やアレルギー用など、処方食を与えている場合は、自己判断で混ぜないようにしてください。
必ず獣医師に相談することが必要です。
まとめ:猫の健康に合わせた柔軟な食事管理を
カリカリとウェットを混ぜる方法は、正しく実践すれば「水分補給・嗜好性・コスト面・歯の健康」など多くのメリットをもたらします。
一方で保存やカロリー管理、処方食との兼ね合いには注意が必要です。
猫の年齢や体調、生活スタイルに合わせて調整すれば、健康を支える有効な食事法となります。

無理のない形で取り入れ、毎日のごはんタイムを猫と一緒に安心して楽しみましょう。