
最近老犬の食欲が落ちてきて、見るたびに痩せてる気がする…。

正直、何とか食べさせようとしておやつばっかりあげちゃってる…
老犬が痩せてくると、このままで大丈夫?と心配になりますよね。

今回は、こんなお悩みを解決していきます。

こちらのポイントに沿って、お伝えしていきます。

獣医師パパ監修の元、詳しく解説しますので安心して読み進めてくださいね。
老犬を太らせたい時の具体策5選|痩せる原因と注意点
老犬の体重減少は、見た目の変化だけでなく健康面にも深く関わる重要なサインです。
それでは、健康的に老犬を太らせるための具体策をひとつずつ見ていきましょう。

一緒に学んでいきましょう!
老犬を太らせたい時の具体策
①高カロリーフードを活用する
- 少量でもエネルギーが摂れるシニア用高栄養フードを選ぶ
- 食が細くても効率よくカロリー摂取が可能
- 市販の療法食や高カロリーウェットフードも選択肢に
- 迷ったら獣医師にフード選びを相談するのがおすすめ
高齢犬の食事量が減った際は、効率よく栄養を摂るために、フードの質と濃さが鍵となります。
老犬を太らせたい時の具体策
②食事回数を増やして負担軽減
- 1日2回→3〜4回に分けて与えることで消化吸収が向上
- 一度の量が減っても総摂取量が確保できる
- 時間を分けることで食欲の維持にもつながる
- 与える時間を毎日同じにすると体内リズムも整う
老犬は一気に食べると疲れてしまいがちです。
少しずつ、こまめに与えるのが続けるコツです。
老犬を太らせたい時の具体策
③消化しやすい形に工夫する
- カリカリをふやかして柔らかくする
- ミキサーでペースト状にすると喉通りが良くなる
- 食欲がない時は香りを立てて温めてから与える
- 消化にやさしい素材を選び、腸の負担を減らす
食べたくても食べにくい状態では意味がありません。
口当たりや香りの工夫が、食欲回復のカギになります。
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老犬を太らせたい時の具体策
④食欲が出る環境を整える
| 環境の工夫 | 内容 |
|---|---|
| 静かな場所で食べさせる | 大きな音や人の出入りが少ない場所を選ぶ |
| 飼い主の声がけやスキンシップ | 安心感が増し、食欲が出やすくなる |
| 温度管理(暑すぎ・寒すぎを避ける) | 快適な環境が食事意欲に直結する |
| 器の高さや位置を見直す | 食べやすい姿勢をサポート |
老犬は環境の変化に敏感です。
落ち着いて安心して食べられる空間づくりが、何より大切です。
老犬を太らせたい時の具体策
⑤サプリやトッピングを活用する
- 消化酵素・ビタミンなどのサプリで吸収をサポート
- 香りが強く、嗜好性の高いトッピングで食欲を刺激
- ウェットタイプを少量加えるだけでも風味UP
- 与えすぎにならないように総カロリー管理は忘れずに
おやつ代わりに見えるトッピングも、栄養として取り入れれば大きな武器になるはずです。
老犬が痩せていく原因と、太らせたい時の注意点

「太らせたい」と感じたとき、まず知っておきたいのは、痩せた原因を見極めることと、やりすぎに注意することです。
老犬が痩せてく主な原因
老犬が痩せてしまう背景には、年齢だけでなく、体の内側で起こるさまざまな変化が関係しています。
次の表で代表的な原因を整理してみましょう。
| 原因の種類 | 内容・特徴 |
|---|---|
| 加齢による代謝低下 | 年齢とともに筋肉量が減り、基礎代謝が落ちる。以前と同じ量を食べてもエネルギー不足に。 |
| 栄養吸収力の低下 | 消化器の機能が衰え、摂った栄養をうまく吸収できない。下痢や便秘が増えることも。 |
| 咀嚼力・嗅覚の衰え | 歯の痛みや嗅覚低下で食欲が落ち、食事量が減少。硬いフードを嫌がるようになる。 |
| 病気の影響 | 心臓・腎臓・肝臓・甲状腺・がん・認知症など、慢性疾患が関係していることも。 |
| ストレスや環境変化 | 飼い主の不在・気温・環境の変化で食欲が下がるケースもある。 |
老犬の体重減少は、「歳だから仕方ない」と決めつけるのは危険です。
単なる老化ではなく、病気のサインである場合も少なくありません。
特に短期間で体重が落ちた場合は、必ず獣医師の診察を受けることが大切です。
老犬を太らせたい時の注意点
①まずは原因の見極めが大切
- 急に痩せてきた場合は、まず獣医師に相談するのが鉄則
- 病気や吸収不良の原因が残ったまま太らせようとすると逆効果
- 健康状態を確認した上で、安心して太らせる対策を進めることが大切
特に内臓疾患や口腔トラブルがある場合は、いくら食べても太れない状態のこともあります。
焦らず、まずは「今の体の状態」を知ることが大切です。
老犬を太らせたい時の注意点
②おやつや人間の食べ物の与えすぎに注意
- 好きな物ばかり与えると栄養バランスが崩れる
- 塩分・糖分・脂肪が多く、肝臓や腎臓に負担がかかる
- 「食べてくれるから」と続けるのは逆効果になることも
- 与えるなら、栄養補助的なトリーツや手作りで調整する
「食べてくれる=いいこと」ではないという視点がとても大切です。
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老犬を太らせたい時の注意点
③急激に体重を増やすのは危険
- 内臓に大きな負担をかけてしまう恐れがある
- 便秘や消化不良、嘔吐、元気消失の原因になる
- 増加目安は「週に1〜2%以内の体重増」が理想
- 徐々に戻す方が、筋肉や内臓にとっても安全
早く太らせたい気持ちはわかりますが、身体の負担を最小限に抑える“スローペース”が鉄則です。
老犬を太らせたい時の注意点
④水分不足にも注意する
- 高齢犬は喉の渇きを感じにくく、水分摂取が減る傾向
- 水を飲まない=食欲も低下しやすい
- スープやぬるま湯でフードを湿らせて自然に水分補給
- 水分は腎臓・消化器の働きをサポートし、全体の代謝にも関与
犬の脱水時に見られる症状
・食欲が落ちている
・元気が落ちている
・吐いている
・下痢をしている
・舌を出してハァハァと息をすることが続く
・いつもより皮膚に弾力がない
・おしっこが濃く、少ない
水分補給は太らせるための土台作り。食事だけに目がいかないよう、バランス良く気を配りましょう。
Q&A:老犬が痩せる・太らせたいに関するよくある質問

最後に、実際によくある飼い主さんの悩みをQ&A形式で解説していきます。
Q1:老犬が食欲あるのに痩せるのはなぜ?
A:消化吸収機能の低下や筋肉量の減少が原因のことがあります。
食べても太らない場合は、栄養の質や吸収力に注目してフードを見直してみましょう。
Q2:お腹がキュルキュル鳴って食欲がないのは病気?
A:消化不良や胃腸の不調が疑われます。
1日様子を見ても改善しない場合は、早めに動物病院へ。無理に食べさせるのはNGです。
Q3:老犬が寝てばかりでも食欲があるなら安心?
A:寝ている時間が増えるのは老化の一部ですが、活動量が減ることで筋肉量も低下します。
太らせたい場合は軽いマッサージや散歩も取り入れると◎。
Q4:老犬が下痢なのに食欲はある…大丈夫?
A:慢性の腸炎やフードの相性が悪い可能性も。
継続するようなら低脂肪・消化器サポートの療法食への切り替えを検討してみてください。
Q5:老犬が痩せていく原因は?
A:老化による筋肉量の減少、食欲低下、消化吸収力の衰えが主な原因です。
心臓・腎臓・甲状腺の病気やがん、口内の痛みなども痩せるきっかけになるため、見た目の変化が続くときは早めの受診をおすすめします。
まとめ:老犬の体調に合わせた太らせ方を
老犬を太らせたいと思ったときは、焦らずその子の体調とペースに合った方法を選びましょう。
体重の変化は、体内の変化のサインでもあります。
原因をしっかり見極めて、少しずつ、健康的に体重を取り戻せるようサポートしてあげてください。
無理なく、心地よい「食べる時間」を一緒に積み重ねていきましょう。
