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老猫の爪の剥がし方に迷ったら読んで欲しい|獣医師パパ解説

2025年9月4日

飼い主さん
飼い主さん

うちの猫の爪、先っぽが剥がれてるみたいなんだけど…大丈夫かな?

ママ
ママ

よく薄い膜?のように爪が剥がれかかっていることがあるよ。

老猫の爪のトラブルは、実際に悩みが多いんです。

獣医師パパ
獣医師パパ

今回は、こんなお悩みを解決していきます。

このブログの信頼性

この記事の内容

この記事で分かること

・老猫の爪の剝がし方で必要な知識
・爪タイプ別:爪の剥がし方&注意点
・Q&A:猫の爪切りに関する悩み

こちらのポイントに沿って、お伝えしていきます。

ママ
ママ

獣医師パパ監修の元、詳しく解説しますので安心して読み進めてくださいね。

老猫の爪の剥がし方に迷ったら読んで欲しい|獣医師パパ解説

老猫の爪が自然に剥がれたり、裂けているような状態を見ると不安になりますよね。

まずは、爪を剥がす前に知っておきたい知識を解説していきます。

ポイント

① はがれる理由を知る
② 老猫の爪の特徴
③ 爪のはがし方の手順
④ 無理に剥がすとNG例

ママ
ママ

一緒に勉強していきましょう!


①猫の爪が剥がれる理由を知る

  • 加齢により爪の外層(鞘)が自然に剥がれる
  • 運動量の低下で自然に削れにくくなる
  • 血が出ている・食い込みがあると要注意

老猫になると、爪の生え変わりや摩耗のサイクルが遅くなり、外層だけが残って剥がれ落ちることがあります。

これは通常の現象で、多くは問題ありません。

ただし、爪の根元から血が出ていたり、周囲の皮膚に刺さるような形になっている場合は注意が必要です。

②老猫の爪の特徴を知る

  • 乾燥しやすく、厚み・硬さが増す
  • 巻き爪や変形が起きやすい
  • 爪が体調のバロメーターになることも

若い頃と違い、老猫の爪は乾燥して割れやすく、根元が太く変形していきます。

そのため、従来の感覚で切ろうとすると深爪や出血のリスクが高くなります。

また、慢性疾患(腎臓病や甲状腺機能異常など)による代謝の変化が爪に現れるケースもあるため、普段からの観察が重要です。

③老猫の爪の剥がし方の手順

どうしても引っかかる、歩きにくそう、出血している場合には、以下のようなステップで対応します。

  • 猫が落ち着いているときを狙う(できれば2人で行う)
  • 明るい場所、またはライトで爪の血管を確認
  • 清潔なガーゼやピンセットで、浮いている部分だけを軽く補助
  • 無理にはがさず、自然に落ちるのを待つのが基本

はがしかけの「鞘」が衣類やカーペットに引っかかってしまう場合は、部分的に取り除くことで安全性を高められますが、根元から強く引っ張ることは厳禁です。

④無理に剥がすとNGな例を知る

  • 出血や痛みを引き起こす
  • 細菌感染のリスクが高まる
  • かえって猫が爪切りを嫌がるようになる

老猫の爪は思っている以上にデリケート。

浮いて見える爪でも、内部とつながっている場合があります。

そこを無理に引っ張ると、深爪状態になったり、ばい菌が入って腫れや痛みを伴うことも。

獣医師パパ
獣医師パパ

不安なときは無理せず病院でお願いするのが安心です。

【爪タイプ別】老猫の爪の剥がし方と注意点

老猫の爪は状態によってケア方法が異なります

それぞれのタイプに合わせた方法を知ることで、安全にお手入れができます。

老猫の爪の剥がし方
①肥大化した爪の場合

  • 根元が太く、先端が固くなっている
  • 通常の爪切りでは切れないことも
  • 細かく分けて数回に分けて切るのが安全

老猫の爪は肥大化すると、見た目に異常がなくても内部がもろくなっていることがあります。

肥厚した爪でも切りやすいタイプの爪切りで、少しずつ削るようにカットするのがコツ

砕けやすいため、一気に力を入れすぎないようにしましょう

老猫の爪の剥がし方
②巻き爪の場合

  • 後ろ足や親指に起こりやすい
  • 放置すると肉球に刺さることも
  • 巻いている方向を意識して、斜めにカット

巻き爪は痛みを伴うことがあり、見逃しがちです。

皮膚に触れている場合は無理に切らず、獣医師に相談するのがベストです。

老猫の爪の剥がし方
③親指など太い爪の場合

  • 狼爪(親指)は接地せず、自然に削れない
  • 太く曲がりやすく、皮膚に食い込むリスクあり
  • やすりや数回カットで調整を

狼爪は地面に接触しないため、削れずに伸びやすい部位です。

爪の本数は犬猫共に同数で、基本的に前肢は左右5本ずつ、後肢は左右4本ずつあります。
前肢後肢共に地面につく爪は4本で、前肢には地面につかない爪の「狼爪」があります。

出典:CHERIEE>猫にも狼爪がある?!知って楽しい犬と猫の体の違い

無理に1回で切らず、やすりやペット用ネイルファイルで仕上げるのも有効です。

老猫の爪の剥がし方
④食い込んでいる爪の場合

  • 流血・腫れ・化膿があれば即受診
  • 自宅で切ると傷が悪化する恐れ
  • 麻酔処置が必要な場合もある

皮膚に刺さってしまっている場合、見た目以上に痛みが強く、猫も暴れるため自宅での処置はおすすめできません。

無理に切ると皮膚をえぐってしまい、感染や化膿を起こすリスクがあります。

ママ
ママ

実家の猫は、爪が食い込んで肉球から血が出てしまいました。
お正月に動物病院に駆け込んだ経験があります。


注意点:病院で依頼した方が良い爪

以下のようなケースは、必ず病院で処置を依頼しましょう。

  • 爪の根元が腫れている
  • 猫が痛がる・暴れる
  • 出血している
  • 食い込んでいる/化膿している
獣医師パパ
獣医師パパ

これらは専門的な処置が必要になることが多いため、早めの受診が猫の負担を減らします。

【Q&A】猫の爪切りに関するよくある悩み

最後に、実際によくある飼い主さんの疑問をQ&A形式で解説していきます。

Q1:猫の爪切りはどこまで切ればいい?

A:血管より手前の「透明な部分」だけを切るのが基本です。

ピンク色の部分は血管と神経が通っています

目安としてピンク色の部分から2mm以上離して、余裕をもって切りましょう。

Q2:猫が爪切りを嫌がるときの対策は?

A:タオルでくるんで顔を隠し、落ち着かせるのが効果的です。

また、1日1本ずつカットするなど、少しずつ慣れさせる工夫もおすすめです。

ママ
ママ

もっと詳しく知りたい方は、こちらの記事もおすすめです

猫が爪切りで毎回暴れる・噛む時に試したい方法5選

Q3:肥大化した猫の爪は、病院に行くべき?

A:自宅で切れない場合や、砕ける・ひび割れるようなら病院が安心です。

専用器具や処置で猫の負担を減らしながらケアしてもらえます。

まとめ:老猫の爪ケアは無理せず、安全第一で

老猫の爪は年齢とともに変化し、トラブルが起きやすくなります。

無理に剥がしたり切るのではなく、様子を見ながら慎重に対応を。

不安な場合は、早めに動物病院に相談することが愛猫の安心につながります。

  • この記事を書いた人

獣医師パパblog

獣医師パパ監修|愛犬・愛猫との4人家族|飼い主さんの「知りたい」情報を運営者のママが分かりやすく解説します。

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