
犬に靴を履かせるのは、かわいそうと思われる?

メリットとデメリットも知っておきたいな。
かわいそうに見られているのではないかと悩む飼い主さんも多いでしょう。

今回は、こんなお悩みを解決していきます。

こちらのポイントに沿って、お伝えしていきます。

獣医師パパ監修の元、詳しく解説しますので安心して読み進めてくださいね。
犬に靴はかわいそう?必要性とメリット・デメリットを解説
靴にはわんちゃんの足を守る役割があり、使い方次第ではとても役立つこともあります。
まずは、犬に靴を履かせることについての“基本的な結論”をお伝えします。
ワンちゃんの肉球が持つ役割
・足を保護する
・滑り止めになる
・地面の情報を脳に伝える
・汗をかく
出典:エリエール|大王製紙>犬の肉球の役割とは?起こりやすいトラブルやケア方法も解説

一緒に勉強していきましょう!
犬に靴はかわいそう?
①決してかわいそうではない
- 本来は保護目的で使われるもの
- 適切な使い方で痛みやストレスは防げる
- 環境次第では命を守ることにもつながる
犬の足に靴を履かせる行為は、決して「かわいそう」なことではありません。
炎天下のアスファルトや凍結した道路では、肉球に深刻なダメージが生じることがあります。
そのような状況で靴を使うことは、怪我ややけどの予防として有効です。
犬に靴はかわいそう?
②散歩環境次第で必要性あり
- 気温の高い日や路面温度が高いとき
- 雪道や塩まかれた路面での肉球保護
- ガラス片や尖った石のある道でも有効
靴が必要になるかどうかは、日々の散歩環境に大きく左右されます。
真夏のアスファルトは60度を超えることもあり、犬の肉球に火傷を引き起こす危険があります。
逆に真冬は凍傷のリスクがあり、道路にまかれた凍結防止剤の塩が肉球を刺激することも。
特にシニア犬や持病を持つ犬にとっては、靴が大きな助けになることがあります。
犬に靴はかわいそう?
③不適切な靴は逆効果
- サイズが合わないと摩擦・圧迫によるトラブル
- 長時間の着用で蒸れ・かぶれ・菌の繁殖も
- 犬が嫌がる場合は無理強いは禁物
どんな靴でも良いというわけではなく、フィット感や通気性、素材の質などをしっかり確認する必要があります。
また、無理に長時間履かせることで皮膚炎を起こすケースもあります。
犬の歩き方や表情を観察しながら、慣れるまで徐々に時間を延ばすなど、配慮が求められます。
犬に靴を履かせるメリット・デメリット

ここでは、犬に靴を履かせることの「メリット」と「デメリット」を整理して、判断材料として活用できるようにご紹介します。
犬に靴を履かせるメリット
靴は犬の足を守るための重要なアイテムです。
以下の表にあるように、環境や体調に応じて多くの効果が期待できます。
項目 | 内容 |
---|---|
肉球の保護 | アスファルトの熱や氷、凍結剤、砂利道などから足裏を守る |
外部刺激の遮断 | ガラス片や泥、花粉などから足を清潔に保ち、皮膚炎も防ぎやすい |
寒さ・暑さ対策 | 冬の冷え防止や、夏の熱からの火傷予防に |
滑り止め・足の補助 | 室内のフローリングなどで滑りやすい犬にも◎。老犬や関節の弱い子にも負担軽減効果あり |
靴は、過酷な外的環境から犬のデリケートな肉球を守る“バリア”のような存在。
特に老犬や、関節トラブルを抱える子にとっては、負担を軽減するサポートグッズとしても活躍します。
犬に靴を履かせるデメリット
一方で、靴を使う際には注意が必要な点もあります。
下記の表と説明を参考に、無理のない活用を心がけましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
違和感・ストレス | 初めて靴を履くと多くの犬が戸惑い、歩き方がぎこちなくなったり、嫌がる素振りを見せることがあります。 |
サイズ・素材のトラブル | 合わないサイズや硬すぎる素材は、擦れ・圧迫・小さな傷の原因になる可能性があります。 |
慣らす時間と手間 | 履かせるまでにトレーニングが必要で、手間や時間がかかる上、靴自体のコストもかかります。 |
蒸れ・かぶれのリスク | 長時間の着用で湿気がこもり、皮膚炎やにおい、雑菌の繁殖を招くことがあります。 |
自然な耐性の低下 | 常に靴に頼ると、肉球本来の保護機能や耐久性が鍛えられにくくなることもあります。 |
靴を正しく使わないと、犬にとってはかえってストレスや健康トラブルの元になる可能性も。
犬の様子をよく観察しながら、必要なときだけ無理なく取り入れるのが理想的です。

愛犬の健康状態や生活環境に合わせて、使いましょう!
【Q&A】犬の靴に関するよくある悩み

最後に、実際によくある飼い主さんの疑問をQ&A形式で解説していきます。
Q1:犬が靴に慣れるまで時間かかる?
A:多くの犬は初めての靴に戸惑い、違和感を覚えます。
最初は短時間から始めて、少しずつ慣らすのがコツ。おやつや褒め言葉を使ってポジティブな印象を与えることが大切です。
Q2:犬の靴は本当に必要か?
A:すべての犬に常時必要というわけではありませんが、環境や体調によっては有効なアイテムです。
特に暑さ・寒さ・足のトラブルがある犬にとっては、靴が大きな助けになります。
Q3:犬が靴を履くと歩けない時は?
A:初めは歩きにくく感じる犬がほとんどです。
歩き方がぎこちなくなったり、座り込んでしまうこともありますが、慣れれば自然に歩けるようになります。
サイズや靴の柔らかさを見直すのもポイントです。
まとめ:犬の靴は1つの安心材料として使いこなそう
犬の靴は「かわいそう」と感じるかもしれませんが、それは飼い主としての優しさからくる大切な感覚です。
ですが、正しい知識を持てば、靴はむしろ犬の健康と安全を守る心強いアイテムになります。
暑さや寒さ、路面の状態など環境に応じて「使う・使わない」を判断し、愛犬の負担にならないように配慮してあげましょう。
無理なく少しずつ慣れさせながら、快適なお散歩タイムを過ごしていけるといいですね。