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犬がてんかん発作後に歩き回る理由は?痙攣時の対処法

飼い主さん
飼い主さん

発作の後にうろうろ歩き回るんだけど…これって大丈夫?

ママ
ママ

初めて発作を見た時、本当に怖くて…何をしてあげればいいか分からなかった

愛犬の発作は、見ているだけで不安になりますよね。

獣医師パパ
獣医師パパ

犬のてんかん発作は、繰り返すことも多く、発作後の行動に戸惑う飼い主さんも少なくありません。

今回は、こんなお悩みを解決していきます。

このブログの信頼性

この記事の内容

この記事で分かること

・犬がてんかん発作後に歩き回る理由
・てんかん発作時・発作後の正しい対処法
・Q&A:犬のてんかん発作に関するよくある質問

こちらのポイントに沿って、お伝えしていきます。

ママ
ママ

獣医師パパ監修の元、詳しく解説しますので安心して読み進めてくださいね。

犬がてんかん発作後に歩き回る理由は?痙攣時の対処法

てんかん発作後に「歩き回る」という行動は、多くの飼い主さんが経験している症状です。

驚いたり、異常行動かと心配になるかもしれませんが、実は犬の脳の回復過程でよく見られる行動です。

まずは発作後に見られる行動とその理由を理解しておきましょう。

犬がてんかん発作後に歩き回る理由

① 発作後の混乱状態によるもの
② 一時的な脳機能の異常
③ 意識回復の過程での反応
④ 身体の感覚を取り戻している
⑤ 不安・恐怖による行動

ママ
ママ

一緒に学んでいきましょう!

犬がてんかん発作後に歩き回る理由
①発作後の混乱状態によるもの

  • 発作によって意識を一時的に失っている
  • 自分がどこにいるか、状況を理解できず混乱する
  • 環境を確認しようとしてうろうろ歩き回る

てんかん後の犬は、まるで夢から覚めたような混乱状態です。

自分の安全を確認するための行動ともいえるでしょう。

犬がてんかん発作後に歩き回る理由
②一時的な脳機能の異常

  • 脳内で異常な電気活動が残っている
  • 運動や行動の制御が不安定になっている
  • 通常通りの判断ができない

発作後も脳のバランスが整っていないことがあります

変な動きや異常行動が見られても、一時的なものなので冷静に対応しましょう。

犬がてんかん発作後に歩き回る理由
③意識回復の過程での反応

  • 回復期(ポストイークタル期)に該当する行動
  • 意識が戻ってきているが、まだぼんやりしている
  • 歩き回る、よだれを垂らす、うなだれるなどの行動が見られる

この時期はしっかり意識が戻るまでの「移行期間」です。

ふらついたり、徘徊したりしても、無理に止めないようにしましょう。

犬がてんかん発作後に歩き回る理由
④身体の感覚を取り戻している

  • 痙攣で筋肉が硬直したことによる違和感
  • 身体の動きやバランス感覚を確認しようとする
  • 感覚を取り戻すために歩いている可能性も

人間でも麻酔後に「身体が変な感じがする」ことがあるように、犬も感覚を確かめるかのような行動をとることがあります。

犬がてんかん発作後に歩き回る理由
⑤不安・恐怖による行動

  • 発作そのものがストレスでありトラウマ
  • 不安感やパニック状態に近い反応
  • 飼い主を探すように歩き回ることもある

この場合は、飼い主の声かけや存在が安心材料になります。

そっと声をかけたり、そばに座って見守るだけでも落ち着く場合があります。

犬のてんかん発作時・発作後の正しい対処法を学ぼう

発作を見たとき、慌てる気持ちはとてもよくわかります。

ですが、犬の安全を第一に考え、適切な対応をとることがとても大切です。

対処法①犬の痙攣時は慌てず見守る

  • 無理に体を押さえつけたりしない
  • 周囲にある危険物(家具の角、階段など)を避ける
  • 頭をぶつけないように枕やタオルなどをそっと置く

発作中の犬は意識がない場合が多く、下手に触るとケガや興奮の原因になります。

静かに、落ち着いて対応しましょう。

対処法②発作の時間と様子を記録する

記録するポイント内容例
発作時間例:2分30秒
発作の様子例:全身の痙攣、口から泡、目が虚ろ
回復の様子例:歩き回り、ふらつきあり、5分後に落ち着く

発作は一時的で、通常数秒から数分で治まりますが、5~10分以上発作が継続することもあります。これを重積(じゅうせき)発作といい、長時間続けば大きな脳損傷からの後遺症や、最重度であれば命も落とす恐れもある重い発作です。

出典:ペット保険の【FPC】>てんかん

発作に関する情報は、動物病院での診断や治療方針の判断材料になります。

獣医師パパ
獣医師パパ

中々、その時の状態を言葉で伝えるのは難しいことが多いので、動画はおすすめです。

対処法③てんかん発作時の衝突・転倒に注意

  • 無理に止めようとしない
  • 怪我のリスクがある場所からは遠ざける
  • クッションやソファなどの柔らかい場所に誘導する

発作後の徘徊行動はよくあるもので、「落ち着いたら止まる」ことが多いです。

怒ったりせず、そっと見守ることが最善です。

\転倒・衝突対策におすすめの記事/

対処法④発作後の食事・水分は要注意

  • 発作直後は飲み込みがうまくできないこともある
  • フラつきが落ち着いてから食事や水を与える
  • 食欲がない場合は無理に与えない

発作後は、普段と同じようにはいかないことが多いです。

少し時間を置いて、体が落ち着いてからでOKです。

対処法⑤てんかん治療中なら主治医に相談を

  • 歩き回りが長く続く、頻度が増えた場合はすぐに相談
  • 投薬の調整が必要なこともある
  • 病院では動画や発作記録が大きな手がかりになる

「なんとなくいつもと違う」と感じたら、遠慮せずに相談を。

飼い主さんの観察が、早期対応につながります。

Q&A:犬のてんかん発作に関するよくある質問

最後に、実際によくある飼い主さんの悩みをQ&A形式で解説していきます。

Q1:老犬が痙攣後に歩き回るのは異常ですか?

A:老犬でも発作後の徘徊はよくある反応です。

特に高齢になると脳の回復に時間がかかるため、より長く歩き回ることがあります。慌てず見守りましょう。

Q2:犬がてんかん発作後に吠えるのはなぜ?

A:発作後の吠えは混乱や不安のサインです。

自分が置かれた状況に戸惑い、声を出して反応している可能性があります。

優しく声をかけて安心させてあげてください。

Q3:犬がてんかん発作後に歩けない場合は?

A:歩けない場合は、筋肉疲労や神経の一時的な麻痺の可能性があります。

数分~数時間で回復することもありますが、改善しない場合はすぐに病院へ。

Q4:犬のてんかん発作が止まらない場合は?

A:5分以上続く発作や、連続して起こる発作は「緊急状態」です。

すぐに動物病院に連絡し、可能であれば連れていってください。

Q5:てんかん持ちの犬にさつまいもは与えても大丈夫?

A:さつまいもは、脳に良い栄養素であるブドウ糖を含んでいます。

さつまいも、かぼちゃ
脳に必須な栄養素「糖質(糖分)」が多く含まれる。おやつとしてフリーズドライタイプのものが手軽で与えやすい。ただし与えすぎに注意しましょう。

出典:GREEN DOG&CAT>【第2回】てんかんを抱える愛犬と暮らす|脳に良い食事とは

ただし与え方については、てんかん発作の頻度や重症度にもよるため、かかりつけの獣医師に相談することが一番安心です。

まとめ:犬のてんかん発作時は落ち着いた行動を

犬がてんかん発作後に歩き回るのは、脳の回復や混乱、不安などによる発作後の減少として多くみられるものです。

無理に止めず、落ち着いて見守ることで、愛犬のストレスも軽減できます。

症状が続く・変化がある場合は、早めに獣医師へ相談してください。

愛犬の健康を守れるのは、日々そばにいる飼い主さんだけです。

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獣医師パパblog

獣医師パパ監修|愛犬・愛猫との4人家族|飼い主さんの「知りたい」情報を運営者のママが分かりやすく解説します。

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