
うちの犬、遊んでて頭を打ったみたい…元気そうだから大丈夫かな?

この程度なら、連れて行かなくてもいいかな?
犬が頭を打つと心配にはなりますが、病院に連れていくか悩みますよね。

今回は、こんなお悩みを解決していきます。

こちらのポイントに沿って、お伝えしていきます。

獣医師パパ監修の元、詳しく解説しますので安心して読み進めてくださいね。
犬が頭を打ったら病院に行くべき?状況別の判断基準を解説
愛犬が頭を打ってしまったら、まずは「今すぐ受診すべきサイン」を知っておくことが安心への第一歩です。
以下のようなサインが出たら、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。

一緒に勉強していきましょう!
犬が頭を打った時の緊急症状
①意識の異常をすぐ確認
- 反応が鈍い、名前を呼んでも無反応
- 目が虚ろ、どこを見ているかわからない
- 動きが遅く、普段の元気さがない
犬が急にぼーっとしていたり、反応が鈍いと感じたら、脳震盪や頭部の重大なダメージが疑われます。
どんなに元気そうに見えても、意識がはっきりしないのは明らかに緊急事態。
できるだけ早く、動物病院に連れて行きましょう。
犬が頭を打った時の緊急症状
②嘔吐や痙攣があったら即受診
- 頭を打った後すぐに吐いた
- 突然体がピクピクと痙攣した
- 口から泡を吹いているような状態
頭部の内部にダメージがある場合、嘔吐や痙攣は重篤なサインです。
脳への圧迫や出血の可能性があり、時間が経つほど危険性が増します。
迷っている時間が命取りになりかねません。
犬が頭を打った時の緊急症状
③フラフラ・ぐったりも危険
- 立ち上がろうとしても倒れてしまう
- 歩いてもふらついてまっすぐ歩けない
- いつもより明らかに元気がない、動かない
平衡感覚に異常が出ている可能性があり、脳の機能に何らかの障害が起きているケースがあります。
「少しおとなしいだけかな?」と軽く見ず、早めの受診を心がけましょう。
犬が頭を打った時の緊急症状
④出血が多い・傷が深い場合
- 頭から出血しており、なかなか止まらない
- 傷口が深く、皮膚がぱっくり割れている
- 血がポタポタと垂れている、床に血が広がるほど出ている
頭部に出血や裂傷がある場合、それだけで緊急性が高いと考えてください。
特に頭は血管が多く、少量でも見た目以上に出血が派手になることがあるため、軽く見てしまいがちです。
また、「血が止まらない」「傷が深い」「触ると痛がる」「周囲が腫れてきている」といったサインがあれば、内部で炎症や感染、骨へのダメージが進行している可能性があります。
また、出血が続くとショック症状を起こすこともあるため、すぐに清潔なガーゼやタオルで軽く圧迫し、できるだけ早く動物病院で診てもらいましょう。
【状況別】犬が頭を打った時の観察ポイント

遊んでいて、つい「この程度なら大丈夫かな?」と見過ごしがちなケースもありますが、どんな場面だったかでリスクは変わります。

代表的なケースと注意点を見ていきましょう。
犬がベッドから落ちた場合
- 低めのベッドでも打ち所が悪ければ危険
- 落下後すぐは元気でも油断禁物
- 数時間は注意して観察を
クッション性のある床でも、頭を強く打てばリスクはあります。
落ちた瞬間だけで判断せず、数時間は「嘔吐」「フラつき」「意識の異常」が出ないかをしっかり観察しましょう。
犬が階段から落ちた場合
- 段差があるぶん衝撃が強くなりやすい
- 落下の途中で体をぶつけていることも
- 歩行の乱れや意識の状態を重点的に観察
階段は高さもあるため、脳震盪や内出血、骨折のリスクが高まります。
小型犬や老犬は特に注意。歩かせず、タオルやクレートで安静に運んで受診を。
犬が高い場所から飛び降りた場合
- 自分から飛び降りた=安心ではない
- 前脚ではなく頭から落ちた可能性も
- 高さ1mでも油断は禁物
犬は身軽に見えても、着地に失敗すれば大けがにつながります。
高い所からジャンプするのが得意な猫と違って、犬はわずか『30cm』程の高さから落ちただけでも骨折する可能性があります。

猫種や個体差にもよるけど、猫は2.5m前後の高さであれば大丈夫と言われています。(6~7mまでなら大丈夫という情報もある位です)
そのため、犬の場合はジャンプ直後に元気そうでも、数時間以内に症状が出るケースもあるため注意しましょう。
【Q&A】犬が頭を打った時のよくある悩み
犬の頭部のケガでは、「元気そうに見えても油断できない」という点が重要です。

ここでは「犬が頭を打った」時によくある悩みをQ&A形式で解説します。
Q1:犬が頭を打ったけど元気そうなら大丈夫?
A:元気に見えても、内部にわからないダメージが隠れている可能性があります。特に、打った直後は興奮状態で普段と変わらないように見えても、数時間経ってから異常が現れることがあります。
「名前を呼んでも反応が鈍い」「少しフラつく」「なんとなくおとなしい」など、普段と少しでも違う様子があれば、動物病院を受診、悩む場合は電話で相談してみてください。
Q2:犬が頭を打ったあとに鳴くのは危険?
A:「きゃん!」と突然鋭く鳴いたり、その後も落ち着かずに鳴き続けている場合は、痛みや不安、あるいは内部の異常があるサインかもしれません。
特に、いつもと違うトーンで鳴いたり、抱っこや触られるのを嫌がる、うろうろと落ち着かないといった行動が見られるなら要注意です。
Q3:犬が頭をぶつけたあとフラフラしている時は?
A:歩いているとフラつく、まっすぐに歩けない、何もないところでよろけるなどの様子が見られる場合は、平衡感覚に異常が出ている可能性があります。これは脳震盪や神経系のトラブルのサインです。
放っておくと症状が悪化する可能性もあるため、「少しフラついているだけ」と軽視せず、なるべく早く動物病院で診てもらいましょう。
Q4:犬が頭を打った後に痙攣している時は?
A:はい、痙攣は非常に危険なサインです。脳に強い衝撃が加わったり、出血・炎症が起きている場合に見られる症状で、時間との勝負になります。
もし痙攣と同時に、嘔吐やよだれ、失禁、意識が朦朧とする様子があるなら、さらに緊急度は高くなります。
ためらわず、すぐにキャリーなどに入れて動物病院へ搬送してください。
まとめ:受診基準を知って、大切な愛犬を守ろう
頭を打った直後、元気そうに見えても安心はできません。
症状や状況別に冷静に判断することで、大切な愛犬の命を守ることができます。
少しでも不安を感じたら、まずはかかりつけの獣医師に相談してみてください。