
最近うちの子、寝てるとき背中を丸めて苦しそう…寝かせ方、これでいいのかな?

間違った寝具で悪化させたくないな。
適切な寝かせ方と寝具を選ぶだけで、愛犬も安心してぐっすり眠りやすくなるはずです。

こんなお悩みを解決していきます。

こちらのポイントに沿って、お伝えしていきます。

獣医師パパ監修の元、詳しく解説しますので安心して読み進めてくださいね。
ヘルニアの犬の寝かせ方と寝具選び|悪化させない5つのケア
愛犬のヘルニアケアは「寝かせ方」と「寝具選び」がとても重要です。
この記事では、悪化を防ぐケアと安心の寝床作りについて具体的に紹介します。
犬の椎間板ヘルニアってどんな病気?
老化、外傷、激しい運動、遺伝などが原因で椎間板が変性して突出し、脊椎の上にある太い神経(脊髄)を圧迫することで起こる病気です。
頚部、胸部、腰部のどこにでも発症の可能性があり、痛みや麻痺といった神経症状が生じます。

それでは、一緒に勉強していきましょう!
ヘルニアの犬の寝かせ方
①横向き+背中のカーブを保つ姿勢
ヘルニア犬に最適なのは、背中を丸めた横向き姿勢です。背骨を自然なカーブに保ち、椎間板への圧迫を防ぎます。
仰向けやうつ伏せ寝は背中への負担が大きく、避けたほうが無難です。

寝る向きは左右交互にすると、圧迫の偏りも防げます。
ヘルニアの犬の寝かせ方
②適度な硬さの体圧分散マット
寝具は硬すぎても柔らかすぎてもNGです。理想は体圧分散効果がある中反発タイプ。
沈み込み過ぎず背中が支えられ、安定感があります。
通気性がよく、滑りにくい素材を選ぶと安心。洗濯可能なカバー付なら清潔も保てます。
ヘルニアの犬の寝かせ方
③正しい抱き上げと寝返りサポート
抱き上げは「お腹」と「お尻」をしっかり支え、水平を保つのが鉄則です。
脇や首だけで持ち上げるとヘルニア悪化の原因になります。
また、数時間おきの寝返りサポートで床ずれや筋肉のこわばりを防げます。特に夜間は気をつけましょう。
ヘルニアの犬を悪化させない5つのケア習慣

寝かせ方と寝具だけでなく、生活習慣の工夫も効果的です。

ここからは総合的なケアポイントを紹介します。
ヘルニアの犬のケア
①適正体重のキープと食事管理
太り過ぎはヘルニアを悪化させる一番の原因です。
ヘルシーな体重維持のため、低脂肪高たんぱくのフードが基本。
間食は控えめにし、獣医師と定期的な体重チェックも忘れずに行いましょう。
ヘルニアの犬のケア
②温熱・冷却ケアの使い分け
痛みが慢性化している時は温めると効果的です。ホットパックや湯たんぽで血行促進ができます。
一方、急な痛みや発症初期は冷却が有効。冷えピタや保冷剤で炎症を抑えましょう。

状況に合わせて使い分けることが大切です。
ヘルニアの犬のケア
③安全なトイレと静かな環境づくり
ヘルニアの犬は、トイレに行く際の移動でも負担がかかります。
フローリングなど滑りやすい床は避け、トイレまでの導線には滑り止めマットやカーペットを敷いてあげましょう。
また、トイレの場所はなるべく近くに設置し、段差や階段を使わずに行けるようにするのがポイントです。
さらに、静かで落ち着ける環境も重要です。日光がほどよく入る静かなスペースで、愛犬が安心して休めるよう配慮しましょう。
ヘルニアの犬のケア
④適度な運動と歩行補助
ヘルニア犬にも軽い運動は必要です。
リードでコントロールし、無理なく短時間の散歩を取り入れましょう。
階段や段差はNG。スロープの活用や抱っこ移動がベターです。動き過ぎず、でも筋力は落とさないよう心がけましょう。
ヘルニアの犬のケア
⑤定期的な診察と早期対応
ちょっとした変化でも油断禁物です。
足の運びがぎこちない、排泄が乱れる、触ると嫌がるなどは病院受診のサイン。

最低でも月1回の定期診察を受け、早期発見と早期治療を心がけましょう。
ヘルニアの犬の寝具選びと環境の整え方
ヘルニア犬は安心して過ごせる「休憩スペース」も大切です。
おすすめケアアイテム | ポイント |
---|---|
体圧分散マット | 背骨を自然に支え沈み込み防止 |
滑り止めマット | フローリングでの転倒予防 |
折りたたみリード | トイレ・水場への簡単誘導 |
湯たんぽ&冷却材 | 季節ごとの痛み対策 |

毎日の生活の工夫で、悪化を防げるはずです!
ヘルニアの犬の飼い主さんが抱える悩みQ&A
ヘルニアの犬と暮らす中で、多くの飼い主さんが抱える代表的な悩みをQ&A形式でわかりやすく解説します。
Q. ヘルニアの犬が安静にしてくれない時は?
A. ヘルニアは安静が大切ですが、犬は動きたがることもあります。まずはケージレストで安全に過ごせるスペースを用意し、無理な動きを防ぎましょう。
暇つぶしには知育おもちゃやガムなど、静かに遊べるものがおすすめです。
また、飼い主の優しい声かけや撫でるケアも安心感を与えます。
安静を嫌がる場合は、獣医師に相談しスリングやベルトなどの補助具を活用するのも有効です。
Q. ヘルニアの犬と一緒に寝てもいいの?
A. 基本的には「人と一緒に寝る」のはおすすめできません。高さのあるベッドや柔らかい布団は落下や姿勢悪化のリスクがあります。

もし、心配で一緒に過ごしたい場合は、床に布団を敷いて寝るか、愛犬用のフラットなベッドを隣に置くと安心です。
夜間の様子も確認しやすく、愛犬もリラックスしやすくなります。
Q. ヘルニアの犬のマッサージ方法はある?
A. マッサージは症状が落ち着いてきた回復期におすすめです。急性期の痛みがある間は避けましょう。
マッサージする際は、背骨は触らず首・腰は避けます。
太もも・肩・足の付け根など筋肉が張りやすい場所を、手のひらで優しく円を描くように撫でるのが基本です。
無理せず短時間から始め、必ず獣医師の指導を受けたうえで行ってください。

是非、受診のタイミングで獣医師に聞いてみてくださいね!
Q. ヘルニアの犬の痛みはいつまで続くの?
A. 犬のヘルニアの痛みは、軽症なら数日〜1週間ほどで落ち着くケースが多いです。しかし、中〜重度の場合は2週間以上かかることも珍しくありません。
一般的な目安として、痛みが2週間以上続く、または悪化している場合は早めに獣医師の再診をおすすめします。
痛みの経過は個体差が大きいため、焦らず日々の変化を観察することが大切です。
まとめ:ヘルニアの犬は正しい寝かせ方と毎日のケアが大切
ヘルニアの犬には、正しい寝かせ方と寝具選びが改善の第一歩です。
さらに5つの生活ケアと環境整備で、悪化防止が期待できます。
早めのケアで愛犬の元気を守りましょう。