
犬をバリカンでカットしたら赤くなっちゃって。これって自然に治る?

バリカン負けっぽい跡があるけど、病院に行くほどなのかな?
犬のバリカン負けはよくある皮膚トラブルですが、放置していいケースと注意が必要なケースがあります。

今回は、こんなお悩みを解決していきます。

こちらのポイントに沿って、お伝えしていきます。

獣医師パパ監修の元、詳しく解説しますので安心して読み進めてくださいね。
犬のバリカン負けは放置して大丈夫?症状別5つの対処法
バリカン負けとは、犬の皮膚がバリカンの摩擦や熱で刺激され、炎症を起こす状態のこと。
軽度なら自然に回復することもありますが、放置が危険になるケースも少なくありません。
ここでは「放置して良いか」の目安を簡単にまとめます。

一緒に学んでいきましょう!
① 軽度の赤みは経過観察
- 触っても痛がらない
- 赤みが数時間〜1日で落ち着く
- 広がらず悪化の兆候がない
バリカン直後にうっすら赤くなる程度なら、経過観察で十分なことが多いです。
清潔を保ち、乾燥が気になる場合は保湿を取り入れるのも有効です。
② かゆみや舐め癖は注意
- 舐め続けると悪化しやすい
- 掻き壊しで細菌感染のリスク
- エリザベスカラーなどで防止
犬が舐めたり掻いたりする行動が見られる場合は要注意です。
放置すると炎症が悪化し、皮膚トラブルに発展しやすいので、早めにケアを始めましょう。
③ 膿や出血は受診が必要
- 膿や出血がある
- 皮膚がジュクジュクしている
- 痛がる、触ると嫌がる
このような症状がある場合は、自己判断せずに動物病院を受診することが必要です。
抗生物質や外用薬など、適切な治療で早期回復につながります。
④ 症状が続くなら放置NG
- 赤みやかゆみが数日以上続く
- 改善が見られない
- 範囲が広がる
自然治癒を待っても改善がない場合、感染症や皮膚炎に移行する可能性があります。
長引く症状は必ず専門家に相談しましょう。
⑤ 早めのケアで悪化防止
- 清潔・保湿・刺激を避ける
- 日常的に皮膚をチェックする
- 小さな変化でも対応する
軽い症状でも放置せず、早めにケアをすることが悪化防止のポイントです。
日々の観察が、愛犬の皮膚を守る一番の予防策になります。
犬のバリカン負け|症状別5つの対処法と正しい使い方

犬のバリカン負けは、症状によって必要なケアや受診のタイミングは異なります。

正しい使い方も合わせて解説します!
犬のバリカン負けの症状別対処法
症状 | 対処法 | 受診の目安 |
---|---|---|
赤みのみ(軽度) | 清潔を保ち、摩擦や刺激を避ける | 赤みが広がる・悪化する場合は受診 |
かゆみ・舐め壊し | エリザベスカラーで舐め防止、保湿ケアや洗浄 | 数日以内に改善がなければ受診 |
小さな傷・出血 | ぬるま湯で洗浄し清潔を保つ | 膿が出る・傷が広がるときは受診 |
膿や強い炎症 | 自己判断せず病院へ。抗生物質や外用薬が必要になるケースが多い | 即受診が必須 |
繰り返す症状 | 皮膚の弱さ・アレルギーを疑い、カット方法やバリカンを見直す | 獣医師に相談して再発予防策を検討 |
軽度であれば経過観察で済むこともありますが、膿や出血、繰り返す症状は自己判断せずに獣医師の診察を受けるのが安心です。
特に「赤みが広がる・数日たっても改善しない」などの変化がある場合は、早めの受診を心がけましょう。
犬のバリカン負けの原因と正しい使い方
バリカン負けは「正しい使い方」をすることで大きく予防できます。
主な原因と正しいケア方法を表にまとめました。
バリカン負けの原因 | 正しい使い方・予防法 |
---|---|
刃が熱くなる摩擦 | こまめにバリカンを止め、刃の温度をチェックする |
刃の切れ味が悪い | 鈍った刃は交換・研磨し、常に清潔に保つ |
強い押し当て | 力を入れすぎず、毛の流れに沿ってやさしく動かす |
皮膚が弱い体質 | 短く刈りすぎない・皮膚に近づけすぎない |
不衛生な刃の使用 | 使用後は必ず洗浄・消毒し、毛くずや皮脂を除去する |
バリカンは便利な道具ですが、間違った使い方をすると皮膚を傷つけるリスクが高まります。
特に、刃の温度管理・清潔さ・力加減は重要です。
また、敏感肌や皮膚が弱い犬は、短く刈りすぎずに調整することが予防につながります。
【Q&A】犬のバリカン負けに関するよくある悩み

最後に、実際によくある飼い主さんの疑問をQ&A形式で解説していきます。
Q1:犬のバリカン負けにワセリンは塗っていい?
A:軽度の赤みであれば、保湿としてワセリンが役立つことがあります。
ただし、舐めてしまう可能性が高いため、使用は獣医師に確認した上で行うのが安心です。
Q2:犬のバリカン負けにリンデロンやストロイド使用していい?
A:人間用のリンデロンなどを自己判断で使うのは危険です。
犬の皮膚はデリケートで、副作用のリスクもあるため、必ず動物病院で処方された薬を使用してください。
リンデロン(ストロイド)自体、自己判断で使うのは推奨されないので、皮膚状態の判断が難しい場合は、必ず受診しましょう。
Q3:犬のバリカン負けのかさぶたは自然に治る?
A:かさぶたが小さく、痛がらない場合は自然に治ることが多いです。
ただし、繰り返し剥がれる・膿を伴う場合は受診が必要です。
Q4:犬がバリカン負け部分をなめるのを止めない…
A:エリザベスカラーや犬用ウェアで物理的に舐めないようにするのが効果的です。
放置すると悪化しやすいので、舐め防止対策は必須です。
まとめ:バリカン負けは症状の見極めと使い方が大切
犬のバリカン負けは軽度なら経過観察で問題ありませんが、かゆみや膿、出血がある場合は早めに受診が必要です。
自己判断で「自然に治るだろう」と放置するのではなく、症状ごとに正しい対応をしてあげましょう。
日々の観察と早めのケアが、愛犬の皮膚を守る最大のポイントです。