
安いドッグフードのままでいいのかな?

年をとったり肥満になったりしたらどうすれば?
後悔しない選択を、一緒に考えていきましょう。

今回は、こんなお悩みを解決していきます。

こちらのポイントに沿って、お伝えしていきます。

獣医師パパ監修の元、詳しく解説しますので安心して読み進めてくださいね。
安いドッグフードはダメ?コスパ重視が招く愛犬の健康リスク
健康なうちは安いドッグフードでも大きな問題は起こりにくいですが、年齢や肥満などリスクが高まったときこそ注意が必要です。
ここでは、なぜ安いドッグフードがダメと言われるのか、具体的な理由を簡潔にまとめます。

一緒に勉強していきましょう!
安いドッグフードがダメな理由
①原材料の質が低いことがある
安価なドッグフードは、コストを抑えるために「副産物ミール」「肉不明成分」「穀物のかさ増し」などが多く含まれがちです。
これらは消化吸収が悪く、アレルギーや栄養不足の原因になる可能性があります。
安いドッグフードがダメな理由
②栄養バランスが偏る可能性
犬に必要な栄養素(タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルなど)の配合が不十分だったり、質の低い脂肪や炭水化物に偏っていることがあります。
若いうちは目立たなくても、加齢とともに体調に影響が出ることがあります。
安いドッグフードがダメな理由
③添加物や保存料が多い傾向がある
防腐剤、酸化防止剤、着色料、香料などが過剰に含まれている商品もあります。
これらはアレルギー反応や内臓への負担となりやすく、体質によっては皮膚炎や消化不良につながるリスクがあります。
安いドッグフードがダメな理由
④健康に影響を与える可能性
「今元気だから問題ない」と思って与え続けていると、数年後に腎臓・肝臓・心臓などに負担が蓄積され、慢性的な病気として現れることがあります。
犬も人間と同じです。

日々の食事が将来の健康に直結していることを忘れてはいけません。
安いドッグフードはダメ?獣医師パパの本音
獣医師パパの本音をお伝えすると、「安い=絶対NG」という訳ではないそうです。
ここでは、なぜ単純に価格だけでは判断できないのかを解説します。
安いドッグフードでも、健康な内は体がカバーしてくれる
若く健康な犬は、ある程度の添加物や栄養不足を自身の代謝力でカバーできることがあります。
そのため、目に見える症状が出にくく、飼い主も気づきにくいのが現実です。
ただし、内臓へのダメージは目に見えない形で進んでいることもあります。
逆に言うと、全ての高価なフードが良いわけでもない
高価格なフードでも、過剰な添加物や過剰な栄養設計など、品質にばらつきがあることはあります。

値段だけではなく、「原材料」「栄養設計」「添加物の有無」などを確認して選ぶ視点が重要です。
将来を考えるならドッグフードの早めの見直しがベター
体調を崩してから食事を見直すより、元気なうちから適切な食事に切り替えておく方が、病気予防にもつながります。
特に、肥満・シニア期に差しかかる前にフードを見直すことで、大きなリスク回避ができます。
安いドッグフードはダメ?獣医師が勧める選び方


ここでは実際に、愛犬のために確認すべきフード選びのポイントを整理します。
ドッグフードの選び方
①原材料が明確かどうか
ラベルに「鶏肉」や「サーモン」といった具体的な表記があるかを確認しましょう。
「動物性タンパク質」「ミートミール」など曖昧な表記が多いものは避けた方が無難です。
また、主原料が「とうもろこし」や「小麦粉」のような穀類である場合は、たんぱく質不足が懸念されます。
ドッグフードの選び方
②添加物・保存料の種類を確認
合成保存料(BHA・BHTなど)が使用されているか、天然保存料(ビタミンE・ローズマリー抽出物など)が使われているかをチェックしましょう。
できるだけ化学添加物を避けた配合のものを選ぶことで、肝臓や腎臓への負担を軽減できます。
ドッグフードの選び方
③栄養バランスとAAFCO基準
AAFCO基準は国際的なペットフードの栄養基準です。
AAFCOとは「米国飼料検査官協会」のこと。「The Association of American Feed Control Officials」の頭文字をとってAAFCO(日本では「アフコ」)と呼ばれています。米国飼料検査官協会というのは、ペットフードの栄養基準やラベル表示に関する基準を制定しているアメリカの団体です。

「総合栄養食」「成犬用」「シニア用」など、愛犬の年齢・ライフステージに合ったフードを選びましょう。
パッケージに「AAFCOの基準を満たす」と記載されているものは、最低限の栄養バランスが保たれています。
【Q&A】ドッグフードに関するよくある疑問
最期に、悩むことの多いドッグフードに関する飼い主さんのよくある疑問や、心配についてお答えしていきます。
Q.1:安いドッグフードは長生き出来ないの?
A:実際に安いドッグフードで長生きする犬もいます。
ですが、ただ「長生き」なのか「健康な状態での長生き」だったかを示すデータは見当たりません。
安価なフードがすぐに健康を損なうわけではありませんが、質の低い原材料や添加物が多く含まれていると、長期的に内臓や代謝に負担をかけてしまう可能性はあります。
Q2: 安いドッグフードはかわいそうと言われた…
A:周囲の声に戸惑うかもしれませんが、大切なのは“愛犬の体調に合っているか”です。
ただ、価格が安いものには質の低い原料や添加物が含まれるケースも多く、健康への配慮が足りない場合もあるのは事実です。
「かわいそう」と感じる前に、一度フードの原材料や栄養設計を見ることから始めましょう。

価格ではなく、飼い主さんが愛犬のために、「納得して選んだペットフード」という点も大切ですよ。
Q3:どこまでドッグフードにお金をかければ安全?
A:高価なフードが必ずしも良いとは限りません。大切なのは「質」と「体に合うかどうか」です。
無理のない範囲で、原材料が明確で栄養バランスが整ったフードを選びましょう。
月の予算の中で安全性を確保することは十分に可能です。
まとめ:ドッグフードは長期的な視点で見ると安心
安いドッグフードが必ずしもダメとは限りませんが、長期的な視点で見たとき、安さだけで選ぶことは愛犬の健康リスクを高める可能性があります。
若いうちは問題がなくても、体の中では小さな負担が蓄積されているかもしれません。
今だからこそ、無理のない範囲で質を見直すことが、将来の後悔を防ぐ一歩になります。

愛犬の元気な未来のために、フード選びを一緒に見直してみませんか?