
猫のシステムトイレって、デメリットもあるのかな?

導入したいけど失敗したくないよね…
猫のトイレ選びは健康やストレスに直結する大切なポイントです。

今回は、こんなお悩みを解決していきます。

こちらのポイントに沿って、お伝えしていきます。

獣医師パパ監修の元、詳しく解説しますので安心して読み進めてくださいね。
猫のシステムトイレのデメリットとは?注意点と選び方
猫のシステムトイレは便利な反面、注意すべきポイントもあります。
ここでは代表的なデメリットを整理して解説していきます。
システムトイレは2層構造になっているトイレ。上段にはスノコ、下段にトレーがあります。スノコに猫砂を敷き、トレーにトイレシートを敷いておくと、オシッコはスノコを通過して下段のトイレシートに吸収されます。

一緒に勉強していきましょう!
猫のシステムトイレのデメリット
①初期費用とランニングコスト
システムトイレは専用の砂やシートを使うため、通常のトイレよりコストがかかります。
一度買えば長持ちしますが、消耗品の継続購入が必要となるため、導入前にコスト計算をしておくことが大切です。
猫のシステムトイレのデメリット
②掃除の手間とニオイ問題
「掃除が楽」と思われがちですが、シート交換や砂の補充など独自の手間があります。
また、シート交換を怠ると逆にニオイがこもりやすくなる点も注意が必要です。
こまめなメンテナンスができるかどうかを事前に検討しましょう。
猫のシステムトイレのデメリット
③猫によって合う合わないがある
すべての猫がシステムトイレを受け入れるとは限りません。
砂の感触やトイレの形状を嫌がり、使わないケースもあります。
導入する際は、猫が慣れるかどうかを観察しながら進める必要があります。
猫のシステムトイレのデメリット
④子猫や老猫には使いづらい場合も
システムトイレは段差や高さがあるため、体の小さい子猫や足腰の弱い老猫には不向きな場合があります。
無理に使わせるとトイレを我慢する原因にもなるため注意が必要です。
ライフステージに合わせて選ぶことが大切です。
猫のシステムトイレのデメリット
⑤排泄チェックがしにくい
シートに尿が吸収される仕組みのため、色や量が確認しづらいことがあります。
猫の健康チェックに排泄物の観察は欠かせません。
持病がある猫や尿路疾患が心配な猫にはデメリットとなる場合があります。
猫のシステムトイレを導入するときの注意点


デメリットを把握したうえで、実際に使うときにはいくつか注意すべき点があります。
猫のシステムトイレの注意点
①猫が慣れるまで時間をかける
いきなりトイレを全て変えるのではなく、従来のトイレと並行して置くと安心です。
猫は習慣の動物なので、少しずつ慣れさせるのがポイントです。
猫のシステムトイレの注意点
②複数匹飼いなら数を増やす
1匹に1台が理想とされる猫のトイレ。システムトイレでも同様で、多頭飼いではトイレ不足にならないよう配慮が必要です。
特に神経質な猫は他の猫の使用後を嫌がることがあります。
猫のシステムトイレの注意点
③メーカーごとの互換性に注意
システムトイレは専用シートや砂を使うため、メーカーを変えると使えないことがあります。
長期的に継続できるか、購入前に確認しておくことが重要です。
猫のシステムトイレのメリットと選び方
システムトイレはデメリットもありますが、多くの飼い主に選ばれているのは確かなメリットがあるからです。
ここでは導入することで得られる主な利点を整理し、そのうえで失敗しない選び方を紹介します。
猫のシステムトイレのメリット
掃除がしやすい
尿がシートに吸収されるため、塊を取り除く手間が減ります。
うんちを取るだけで済むので、日常の掃除は短時間で完了します。
ニオイが軽減できる
吸収シートや専用砂が臭いを抑える構造になっているため、従来のトイレに比べてニオイがこもりにくいのが特徴です。
特に室内飼いで臭いが気になる家庭には大きなメリットです。
砂の飛び散りが少ない
粒の大きい専用チップを使用するため、猫の足に砂がつきにくく部屋が汚れにくいです。
掃除機をかける回数も減らせます。
消耗品を替えるだけで衛生的
シートを定期的に交換する仕組みなので、常に清潔な状態を保ちやすいです。
多頭飼いでもトイレ環境を衛生的に管理できます。
飼い主の負担を軽減できる
こまめな砂の入れ替えやトイレ洗浄が減るため、忙しい家庭や共働きの飼い主にとって時短につながります。
猫のシステムトイレの選び方
サイズと高さで選ぶ
猫の体格や年齢に合わせてトイレのサイズを選びましょう。
段差があるタイプは子猫やシニア猫には不向きなので、スロープ付きの製品も検討を。
砂の種類で選ぶ
木製・紙製・鉱物系など砂の種類によって猫の好みが分かれます。
普段使っている砂に近い素材を選ぶとスムーズに移行できます。
消臭機能や掃除のしやすさで選ぶ
抗菌シートや高吸収タイプの砂は、ニオイ対策に有効です。
また、掃除のしやすい構造かどうかも重要なチェックポイントです。
システムトイレが向いている猫・向いていない猫
システムトイレは万能ではなく、猫の性格や健康状態によって向き不向きがあります。
システムトイレが向いている猫
- 臭いに敏感な飼い主と同居している猫
- 比較的柔軟に新しい環境に慣れる猫
- 室内飼いで清潔を重視したい家庭の猫
システムトイレが向いていない猫
- 子猫やシニア猫など体力が弱い猫
- 砂の種類に強いこだわりを持つ猫
- 尿路疾患など排泄チェックが必要な猫
【Q&A】猫のシステムトイレに関するよくある悩み

最期に、「猫のシステムトイレ」に関するよくある疑問を紹介します。
Q1. 猫のシステムトイレは不衛生?
A. 正しく使えば不衛生ではありません。
ただし、シート交換をサボったり砂を長期間替えなかったりすると、ニオイがこもり雑菌が繁殖しやすくなります。
特に夏場は尿のアンモニア臭が強くなりやすいため、1週間交換を待たずに早めに替えるのがおすすめです。
また、うんちは通常のトイレと同じようにすぐに取り除くことが大切です。
きちんと掃除をすれば、従来のトイレより衛生的に保ちやすいのがシステムトイレの特徴です。
Q2. 猫のシステムトイレをやめた飼い主の理由は?
A. 主な理由は次の3つです。
- コストが思ったより高い:専用砂・シートの継続購入で負担が大きい
- 猫が気に入らなかった:砂の粒が大きく嫌がったり、段差が苦手で使わなかった
- 排泄チェックがしづらい:尿の色や量が見えにくいため、健康管理を重視する飼い主には不安
実際にやめた人の多くは「猫が受け入れなかった」ケースが多いです。
そのため導入するときは従来のトイレと併用し、猫の反応を見ながら徐々に切り替えることが推奨されます。
Q3. 猫がシステムトイレを使ってくれないときは?
A. 猫が使わない原因としては「砂の感触が合わない」「段差が高くて入りにくい」「トイレの場所が気に入らない」といった理由があります。
特に砂の種類は猫によって好みが大きく分かれるポイントです。
対応策としては、普段使っていた砂に近い素材を選ぶ、段差が少ないタイプを使う、従来のトイレと並べて置き徐々に慣らす、といった方法が有効です。
焦らず時間をかけて慣らすのがポイントです。
まとめ:デメリットを理解して選べば安心
猫のシステムトイレには便利な点が多い反面、コストや掃除の手間、猫によっては合わないといったデメリットもあります。
大切なのは、愛猫の性格や年齢、健康状態に合ったトイレを選ぶことです。
デメリットを理解し、適切な選び方と工夫をすれば、飼い主と猫にとって快適な環境を整えられるでしょう。