
寝ている私の上にまたがろうとするんです…

わが家の猫も、夜に足に抱きつく時がある…
猫が私たち人間にマウンティングをしてくると、戸惑いますよね。

今回は、こんなお悩みを解決していきます。

こちらのポイントに沿って、お伝えしていきます。

獣医師パパ監修の元、詳しく解説しますので安心して読み進めてくださいね。
猫が人間にマウンティングする理由は?猫の気持ちと対処法
猫があなたの上にまたがるようなマウンティング行動を見せると、飼い主として戸惑いますよね。
そこには「伝えたい思い」や「抑えられない本能」が関わっていることがあります。
まずはその心理を理解することで、適切な対応が見えてきます。
マウンティングとは、自分の方が相手よりも立場が上であること、また優位であることを示そうとする、行為や振る舞いのこと。特に、対人関係において、自分の優位性を示そうと自慢したり、相手を貶したりすることを指す。

一緒に学んでいきましょう!
マウンティングする理由①優位性の主張
- 多頭飼いの猫によく見られる
- 飼い主も「順位付け」の対象に
- 上下関係をはっきりさせたがる本能
猫は単独行動の動物と思われがちですが、家庭内では一定の社会性を見せることもあります。
特に他の猫と暮らしている場合、順位意識が高まり、飼い主にも「自分が上」と示したくなることがあります。
マウンティングする理由②転位・ストレス発散
- 不満や欲求不満のはけ口
- 思い通りにならない場面で出やすい
- 関係ない対象に行動を移すことも
「遊びたかったのに無視された」「通りたかったのに障害物があった」など、イライラやストレスの原因が別にある場合、それをマウンティングという形で発散することがあります。
この行動は根本的な原因を取り除かない限り繰り返される可能性があります。
マウンティングする理由③縄張り主張
- 布団や膝などお気に入りの場所で発生
- 「ここは自分のテリトリー」と主張
- においづけやふみふみと同時に出やすい
猫は狭い空間でも「自分のエリア」を持ちたい生き物です。
お気に入りの場所を飼い主が使っていると、無意識に「ここは私の場所」と主張するためにマウンティングをする場合があります。
マウンティングする理由④疑似交尾・性衝動
- 去勢・避妊前の猫に多く見られる
- 性ホルモンの影響による行動
- 発情期に行動が激化することも
性行動の一環としてのマウンティングは、特に未去勢・未避妊の猫に強く出やすいです。
ただし、手術後でも完全に消えるとは限らず、習慣や心理的な要因が残るケースも少なくありません。
マウンティングする理由⑤習慣・癖化行動
- 過去に止められなかった経験が影響
- 報酬と結びついて行動が定着
- 無意識に繰り返すようになる
明確な理由が見つからない場合、「癖」として定着している可能性もあります。
例えば、以前マウンティングした時に構ってもらえた、遊んでもらえた…という経験があると、その行動が習慣化してしまうのです。
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猫が人間にマウンティングする時の対処法4選

愛猫のマウンティング行動を正しく理解し、安全かつ穏やかに対応することが大切です。
マウンティングの対処法①強引には止めない
- 無理に引き離すのはNG
- 攻撃的な行動を引き出すリスク
- 落ち着いて距離を取るのが基本
猫にとってマウンティングは本能的な行動でもあるため、叱責や強制的な制止は逆効果。
かえってストレスを強めたり、関係性が悪化する可能性もあります。
マウンティングの対処法②環境改善とストレス軽減
| 対策内容 | 具体例 |
|---|---|
| 高低差のある空間を作る | キャットタワー、棚、段差のある家具など |
| 1日15分以上の遊びを確保 | 猫じゃらし、ボール、おもちゃを活用 |
| 隠れ場所を用意 | クッション型ベッド、カーテン裏、箱型スペース |
| トイレや食事スペースの複数設置 | 多頭飼いの場合は個別に用意 |
環境が単調だと猫は退屈しやすく、ストレスが蓄積されてマウンティングなどの転位行動に繋がります。
「隠れる・登る・遊ぶ・休む」の基本を満たす空間づくりが重要です。
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マウンティングの対処法③去勢・避妊手術の検討
- 性衝動が行動の原因の場合に有効
- 行動の安定化に寄与するケースも
- 獣医師と相談して慎重に判断
マウンティングが性ホルモンの影響で起きているなら、手術によって落ち着く可能性があります。
ただし、ホルモン以外の要因(習慣・ストレスなど)が残っている場合、手術だけで完全に解決するとは限りません。
マウンティングの対処法④代替行動
- おもちゃで遊びに誘導する
- おやつや声かけで気を逸らす
- マウンティングされそうなときにその場からそっと離れる
「やってはいけないこと」として注意するよりも、「代わりにしてもいい行動」に切り替えてあげるほうが、猫も混乱せずに学習してくれます。
【Q&A】猫のマウンティングに関するよくある質問

最後に、実際によくある飼い主さんの悩みをQ&A形式で解説していきます。
Q1:猫のマウンティングがしつこい…
A:頻繁でしつこい場合、ストレスや欲求不満が原因かもしれません。
遊び不足や刺激の少なさを見直し、環境改善を試みましょう。
Q2:猫が特定の人にマウンティングする理由は?
A:その人に対して「甘え」や「順位意識」を強く持っている可能性があります。
その人との接し方や生活環境を見直してみてください。
Q3:猫が去勢後もマウンティングする原因は?
A:手術後もホルモンや癖によってマウンティングが続くことがあります。
完全に行動が消えるわけではないため、根気よく対応を続けましょう。
Q4:猫が腕にマウンティングするのはなぜ?
A:腕に対してマウンティングするのは、密着度が高く「所有物」と感じている可能性があります。
遊びやスキンシップで代替対応を。
Q5:猫がふみふみしながらマウンティングする理由は?
A:ふみふみとマウンティングがセットで見られる場合、甘えや安心の表現と本能的行動が混在している可能性があります。
無理にやめさせなくてもOKなケースが多いです。
Q6:オス同士の猫がマウンティングするのは変?
A:オス同士のマウンティングは優位性や縄張り主張の表れです。
トラブルが起きないよう、別室で過ごさせたり環境を工夫しましょう。
まとめ:猫のマウンティングの背景を理解しよう
猫が人間にマウンティングする背景には、「優位性の主張」「ストレス発散」「縄張り意識」「性衝動」「癖」のように、複雑な要因が絡み合っています。
強引にやめさせるのではなく、猫の気持ちに寄り添いながら、環境改善・代替行動・手術・専門家のサポートを組み合わせて対応していきましょう。
大切なのは、「叱る」よりも「理解する」こと。
愛猫との信頼関係を深めながら、穏やかな共生を目指していけたら素敵ですね。
