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猫がビニールを舐める理由は?誤食で危険なもの10選

飼い主さん
飼い主さん

うちの猫、ビニール袋をよくなめてて心配…

ママ
ママ

この前少し噛みちぎってたみたいで、誤飲したら危ないよね。

猫がビニールをなめる行動には、ストレスや好奇心など複数の理由があります。

獣医師パパ
獣医師パパ

今回は、こんなお悩みを解決していきます。

このブログの信頼性

この記事の内容

この記事で分かること

・猫がビニールを舐める理由
・猫が誤食すると危険なもの10選
・Q&A:猫とビニールに関する悩み

こちらのポイントに沿って、お伝えしていきます。

ママ
ママ

獣医師パパ監修の元、詳しく解説しますので安心して読み進めてくださいね。

猫がビニールを舐める理由は?誤食で危険なもの10選

猫がビニールをなめるのは癖や遊びに見えても、深刻な病気が隠れている可能性もあります。

代表的な理由を整理しました。

猫がビニールを舐める理由

① 狩猟本能や好奇心
② 匂いや食感に反応
③ ストレスや退屈による
④ 栄養不足や病気の可能性

ママ
ママ

一緒に勉強していきましょう!

猫がビニールを舐める理由
①狩猟本能や好奇心

  • カサカサ音や揺れに強く反応
  • 小動物の動きや音に似ている
  • 遊びの延長で口にしてしまう

猫は動く物に敏感です。ビニール袋の音や動きは小動物に似ているため、好奇心からなめてしまうことがあります。

猫がビニールを舐める理由
②匂いや食感に反応

  • 食品の匂いが残っている
  • ツルツルの感触を好む猫もいる
  • 温度や質感に惹かれる場合も

人間には理解しづらいですが、ビニールの独特な感触や匂いに魅力を感じる猫もいます。

猫がビニールを舐める理由
③ストレスや退屈による

  • 刺激が少ないと異常行動が出やすい
  • ストレス解消や暇つぶしの一環
  • 一匹飼いの猫に多い

生活環境に刺激が足りないと、ビニールをなめる行動が「暇つぶし」になってしまうケースがあります。

猫がビニールを舐める理由
④栄養不足や病気の可能性

  • 異食症の一種である可能性
  • 鉄分・ミネラル不足が関係することも
  • 消化器や神経系の病気が隠れている場合も

繰り返し見られる場合は、病気のサインかもしれません。獣医師への相談が必要です。

猫がビニールを誤食すると危険?

ビニールは消化できないため、飲み込む量や大きさによっては胃や腸に詰まり、腸閉塞や窒息を引き起こす可能性があります。

小さな切れ端を少量かじった程度であれば自然に排泄される場合もありますが、量が多い・大きな破片を飲み込んだ・元気がなく嘔吐を繰り返すなどの症状が出た場合は危険です。

猫が誤食・誤飲すると危険なもの10選

ビニール以外にも、猫がなめたり噛んだりするうちに誤飲してしまう危険物は数多くあります。

獣医師パパ
獣医師パパ

「誤飲による受診」は非常に多く、下記は実際に飲み込んだケースの一例です。

異物誤食の治療は、異物の種類と位置により決定されます。胃内にある場合は内視鏡による摘出や催吐処置、開腹手術を行うことがあります。
腸内にある場合や腸閉塞を起こしている場合は、外科手術による摘出が必要になります。

出典:ちゅら動物病院>猫の異物誤食・中毒…獣医師がその症状・対処法・予防法を詳しく解説

レントゲン撮影をして、異物の種類と位置が確認できた後の処置に関しては、飼い主さんとの相談の上、決定することが多いです。

ママ
ママ

わが家の猫が、子猫の時に加熱した玉ねぎ入りのハンバーグを食べた時、夜間救急病院を受診したことがあります。その時、胃洗浄の選択も提案されましたが、量も少なかったので結果、毒素を取り除く薬を処方してもらい帰宅しました。

猫が誤食すると危険なもの【食べ物編】

食べ物危険度・緊急性主なリスク
たまねぎ・長ねぎ・にんにく★★★(非常に危険・即受診)赤血球破壊による貧血、中毒
チョコレート・ココア★★★(非常に危険・即受診)嘔吐・下痢・痙攣・心不全
レーズン・ブドウ★★★(非常に危険・即受診)急性腎不全、急変リスク
加熱していない肉や魚★★(危険・できるだけ受診)寄生虫感染、消化器症状

※個体差や誤飲した量によって危険度は異なるため、あくまで目安です。受診に迷う場合は、かかりつけ医に電話で相談しましょう。

猫の誤飲・誤食①たまねぎ・長ねぎ・にんにく

ネギ類は猫にとって最も危険な食べ物のひとつです。

成分に含まれる「アリルプロピルジスルフィド」が赤血球を破壊し、貧血や血尿を引き起こします。

加熱していても毒性は消えないため、スープや炒め物の残りを舐めるだけでも危険です。

猫の誤飲・誤食②チョコレート・ココア

チョコやココアに含まれる「テオブロミン」は猫が分解できない成分で、中毒を引き起こします。

摂取後数時間で嘔吐や下痢、落ち着きがなくなるなどの症状が出始め、重症になると痙攣や不整脈が起こり命に関わります。

猫の誤飲・誤食③レーズン・ブドウ

猫にとってブドウやレーズンは急性腎不全を引き起こす可能性がある食べ物です。

極めて少量でも嘔吐・下痢・食欲不振などの症状を示し、数時間〜数日で急変することがあります。

安全のため、少しでも口にした場合は直ちに受診が必要です。

猫の誤飲・誤食④加熱していない肉や魚

生の肉や魚は「中毒性」というより、寄生虫や細菌感染のリスクがあります。

特にサーモンには寄生虫が含まれる可能性があり、豚肉の生食も危険です。

感染すると下痢や嘔吐、発熱を起こし、体力のない猫では重症化する場合もあります。調理済みの少量なら問題ないことが多いですが、生で与えるのは避けましょう。

猫が誤食すると危険なもの【食べ物以外編】

危険度・緊急性主なリスク
紐やリボン★★★(非常に危険・即受診)腸閉塞・腸穿孔。引っ張ると内臓損傷の危険
人間用の薬★★★(非常に危険・即受診)中毒死の恐れ。ごく少量でも危険
針金やクリップなど金属類★★★(非常に危険・即受診)消化管穿孔・出血・腹膜炎
アルミホイルやラップ★★(危険・できるだけ受診)消化されず胃腸閉塞。手術が必要になる場合も
発泡スチロール★★(危険・できるだけ受診)消化できず体内に残る。腸閉塞リスク
紙類(ティッシュ・レシートなど)★(注意・少量なら様子見可)少量なら排泄されるが、大量は腸閉塞の危険

※個体差や誤飲した量によって危険度は異なるため、あくまで目安です。受診に迷う場合は、かかりつけ医に電話で相談しましょう。

猫の誤飲・誤食⑤アルミホイルやラップ

アルミホイルやラップは料理後に出ることが多く、食べ物の匂いが残っているため猫が興味を持ちやすいです。

丸めて遊んでいるうちに噛みちぎり、誤飲することもあります。

消化できないため胃腸に詰まりやすく、場合によっては開腹手術が必要になる危険があります。

猫の誤飲・誤食⑥紐やリボン

誤飲物の中でも特に危険度が高いのが紐やリボンです。

長い紐が腸に絡まり「腸閉塞」や「腸穿孔」を引き起こす可能性があります。

引っ張ると内臓を傷つけるため、誤飲が疑われる場合は絶対に自分で取り除こうとせず、すぐ動物病院へ。

獣医師パパ
獣医師パパ

受診理由として、1番多いです!特に猫じゃらし関連の紐やリボンの誤食が目立ちます。

猫の誤飲・誤食⑦人間用の薬

人間にとっては安全な薬でも、猫にとってはごく少量で中毒を起こすことがあります。

解熱鎮痛薬や風邪薬、睡眠薬などは特に危険で、嘔吐・震え・呼吸困難などを引き起こします。

種類によっては急性の中毒死に至ることもあり、誤飲したら一刻を争う緊急事態です。

猫の誤飲・誤食⑧発泡スチロール

梱包材や食品トレーとして身近な発泡スチロールは、軽く噛みやすいため猫が遊び半分で食べやすいものです。

消化されずに胃腸に残り、長期間体調不良の原因になることもあります。

小片でも積み重なると腸閉塞の危険があるため、猫が触れられない場所に保管してください。

猫の誤飲・誤食⑨針金などの金属類

クリップやホチキスの針、針金などは誤飲すると尖った部分が口や消化管を傷つける可能性があります。

体内で刺さって出血や腹膜炎を起こせば命に関わる大事故です。

誤飲が疑われる場合は、時間を空けずにすぐに動物病院でレントゲン検査を受けることが必要です。

猫の誤飲・誤食⑩紙類(ティッシュなど)

猫はティッシュやレシートなど紙類を遊び感覚で噛みちぎり、つい飲み込んでしまうことがあります。

少量であれば自然に排泄されることもありますが、大量だと腸閉塞の原因になり、嘔吐や食欲不振などの症状を起こす場合があります。

【Q&A】猫がビニールを舐める行動に関するよくある悩み

最後に、「猫がビニールを舐める」行動に関する悩みを、紹介します。

Q1:猫がビニールをなめる後に吐くのは危険?

A:飲み込んだものをすべて吐き出せたなら大きな問題にならないこともありますが、その場合でも「飲み込んだ量」と「吐いた量」が合っているかを確認する必要があります。

また、飲み込んだ直後に吐いたのか、時間が経ってから吐いたのかによっても緊急性は異なります。

Q2:猫がビニール袋を食べた場合はどうする?

A:少量で自然に排泄されるケースもありますが、ビニールは消化されず腸に詰まる可能性があるため注意が必要です。

量が多い、噛みちぎった大きさが不明、元気がないなどの場合はすぐに動物病院へ。誤飲した現物や破片、写真があると診察がスムーズになります。

Q3:猫がビニールを食べた後も元気なら様子見でいい?

A:元気に見えても油断は禁物です。腸閉塞は数時間〜数日後に急に症状が出ることがあります。

少量なら問題ないことも多いですが、何をどのくらい飲み込んだかによって緊急性が変わります。

不安な場合は獣医師に相談し、状況を正確に伝えることが大切です。

まとめ:猫のビニール舐めは危険行動、早めの対策を

猫がビニールをなめるのは本能や好奇心による行動ですが、誤飲すると命に関わる危険があります。

危険物を猫の手の届かない場所に置き、環境を整えることが大切です。

異常が見られたら、自己判断せず獣医師に早めに相談しましょう。

  • この記事を書いた人

獣医師パパblog

獣医師パパ監修|愛犬・愛猫との4人家族|飼い主さんの「知りたい」情報を運営者のママが分かりやすく解説します。

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