
最近、夜になると猫が“アオーン”ってすごく大きな声で鳴くの…

うちの猫も夜中に鳴いて寝不足…。何かいい対策はある?
猫の「アオーン」という夜鳴きは、猫自身もつらさを抱えているかもしれません。

今回は、こんなお悩みを解決していきます。

こちらのポイントに沿って、お伝えしていきます。

獣医師パパ監修の元、詳しく解説しますので安心して読み進めてくださいね。
猫がアオーンと夜鳴きするのは病気?理由と夜鳴き対策5選
夜中に「アオーン」と鳴く猫は少なくありません。
その行動の裏には、病気やストレス、習慣など、いくつかの原因が考えられます。
まずは、その理由を理解してから対策を考えていきましょう。

一緒に学んでいきましょう!
アオーンと夜鳴きする理由
①発情期の影響
- 去勢・避妊していない猫は発情期に独特の大きな声で鳴く
- 特に夜間に激しく鳴くことがあり、季節・性別で頻度が変わる
- 異性を呼ぶ行動の一つで、自然な本能反応
女の子の最初の発情は生後半年〜10ヶ月頃です。中には生後半年よりも早く、発情を迎える子もいますが、それは猫が「長日繁殖動物」だからと考えられます。
男の子は、厳密には発情周期というものはなく、女の子の周期に反応して発情します。
猫が性成熟を迎えると、発情期特有の「アオーン」とした声を発することがあります。
去勢や避妊をしていない猫に多く見られる行動で、特に春や秋の繁殖期に頻繁になります。
アオーンと夜鳴きする理由
②ストレスや不安
- 引っ越しや模様替えなど、環境の変化で不安を感じやすい
- 飼い主の外出や新しいペットの登場もストレス要因
- 安心できる空間がないと、夜に不安を吐き出すように鳴く
猫は繊細な生き物。日常のちょっとした変化でも大きなストレスを受けることがあります。
特に夜は周囲が静かになるため、不安が増幅しやすい傾向があります。
アオーンと夜鳴きする理由
③飼い主の注意を引きたい
- 過去に鳴いたとき構ってもらえた経験がある
- 鳴けばご飯がもらえたり、遊んでもらえると学習する
- 習慣化しやすく、無視するのが改善への第一歩
要求が通った経験があると、猫はそれを繰り返すようになります。
「アオーン」と鳴くことで、飼い主の注意を引けると覚えると、夜中でも構ってほしさから鳴くようになります。
アオーンと夜鳴きする理由
④病気や加齢による異変
- 高齢猫では認知症や視覚障害による混乱から夜鳴きが起きる
- 甲状腺機能亢進症などホルモン異常の可能性も
- 突然鳴き出した場合は要注意、早めの受診を
特にシニア猫は、加齢に伴う体や脳の変化によって夜鳴きが増えるケースがあります。
もしかしたら、猫自身もつらく気付いて欲しいサインかもしれません。
アオーンと夜鳴きする理由
⑤生活リズムの乱れ
- 猫は元々夜行性だが、昼間に寝すぎると夜に活発に
- 運動不足や刺激の少ない生活も原因に
- 飼い主の生活時間とのズレが影響を与えることも
昼間あまり動かず、刺激の少ない生活をしている猫は、夜になって活動を始める傾向があります。
日中の生活の質が夜鳴きに大きく関係します。
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猫のアオーンと鳴く夜鳴き対策5選

夜鳴きの原因が分かったら、適切な対処を行うことが大切です。
以下に、今日から実践できる夜鳴き対策を5つご紹介します。
【夜鳴き対策5選】比較一覧表
対策内容 | 効果のある状況 | ポイント |
---|---|---|
①避妊・去勢手術 | 発情期・繁殖期の夜鳴き | 本能的な鳴きが大幅に軽減される |
②安心できる環境作り | 環境変化や不安が原因 | 匂い・音・光に配慮した寝床を用意 |
③日中によく遊ばせる | エネルギー余り・生活リズムの乱れ | ハンター本能を満たす遊びを習慣化 |
④無視して習慣化を防ぐ | 鳴けば構ってもらえると学習している | 鳴いても一貫して無視することが重要 |
⑤獣医師に相談 | 突発的・高齢猫・鳴き方に異変がある時 | 病気や認知症の早期発見につながる |

それでは、1つずつ詳しく解説していきます!
猫の夜鳴き対策
①避妊・去勢手術の検討
- 発情による夜鳴きには高い効果
- 手術の適齢期は生後6ヶ月ごろ
- 術後はホルモンバランスも安定し、穏やかな性格になることも
特に外に出さない飼い猫には、望まない妊娠の防止やストレス軽減のためにも有効です。
猫の夜鳴き対策
②安心できる寝床や環境作り
- 静かで暗い場所に寝床を置く
- 猫の匂いがついた毛布やベッドで安心感を与える
- 音や光の刺激を減らす工夫も有効
- ストレス軽減フェロモン剤(例:フェリウェイ)を併用するのもおすすめ
猫は自分の匂いや習慣のある環境に安心感を覚える習性があります。
人通りの多いリビングや、テレビ・電気がつけっぱなしの場所などは避け、「静か」「暗い」「狭め」の三拍子を意識しましょう。
また、フェロモン拡散器やスプレータイプの製品を使うと、猫が「安心できる」と感じるフェイシャルフェロモン(頬をすりすりする時に出る成分)を人工的に再現でき効果的です。
猫の夜鳴き対策
③日中によく遊ばせる
- 猫じゃらし、レーザーポインター、知育トイを活用
- 短時間でもこまめに遊ぶのが効果的
- ごはん前に遊ぶとハンター本能を満たせて満足感UP
日中にしっかりと遊ぶことで、夜にエネルギーが余らずぐっすり眠ることができます。
猫の年齢や好みに合わせた遊び方を工夫しましょう。
猫の夜鳴き対策
④無視して習慣化を防ぐ
- 鳴いても反応しないように心を鬼にする
- 一貫した対応が重要、途中で折れない
- 耐える期間はつらいが、改善率は高い
一度でも反応すると、「鳴けば構ってもらえる」と覚えてしまいます。
短期的にはストレスを感じるかもしれませんが、長期的には非常に有効な手段です。
猫の夜鳴き対策
⑤獣医師に相談してみる
- 急に夜鳴きが始まった場合は特に注意
- 病気や認知症の兆候を早期発見することが可能
- 定期的な健康診断で安心を得られる
夜鳴きが病気のサインであることもあるため、長引く・頻度が増すといった場合は必ず病院で相談を。
【Q&A】猫がアオーンと鳴く時のよくある質問

最後に、実際によくある飼い主さんの悩みをQ&A形式で解説していきます。
Q1:猫がトイレの前にアオーンと鳴くのはなぜ?
A:トイレに異常がある可能性があります。便秘や膀胱炎など排泄時の痛み、またはトイレ環境が不快でストレスになっていることも。
掃除や設置場所の見直しもしてみましょう。
Q2:オス猫がよくアオーンと鳴くのは?
A:未去勢のオス猫は発情期に大きな声で鳴く傾向があります。
外に出たがったり、マウンティング行動が見られる場合は、去勢を検討すると落ち着くことが多いです。
Q3:猫が低い声でアオーンと鳴く理由は?
A:低い声は威嚇や不安の表れかもしれません。
何かに怯えていたり、他の動物に対する警戒の可能性も。頻繁に続くようなら心や身体の不調を疑いましょう。
Q4:猫が夜になると必ずアオーンと鳴くのはなぜ?
A:猫本来の夜行性が影響しています。昼間の活動量不足や、生活リズムのズレが関係することも。
昼間に遊ぶ時間を増やしたり、寝る前のルーティンを作るのがおすすめです。
まとめ:猫の夜鳴きは原因を見極めて対策を
猫の「アオーン」という夜鳴きは、本能・習慣・病気とさまざまな理由が関係しています。
まずは猫の様子をしっかり観察し、原因に合った対策を行いましょう。
すぐに効果が出ないこともありますが、焦らず猫の気持ちに寄り添った対応を続けてください。
無理のない方法で、猫にも飼い主にも優しい夜を取り戻せるはずです。