
毛づくろい中に“ブヒブヒ”って音を立てるんだけど、これって普通?

呼吸が苦しいのか、何か病気のサインだったらどうしよう…
普段と違う音が聞こえると不安になりますよね。

今回は、こんなお悩みを解決していきます。

こちらのポイントに沿って、お伝えしていきます。

獣医師パパ監修の元、詳しく解説しますので安心して読み進めてくださいね。
猫の毛づくろい中にブヒブヒと聞こえる理由|病気のサイン?
猫が毛づくろい中に「ブヒブヒ」と音を立てるのは、すべてが異常とは限りません。
ですが、健康の変化を見極めるヒントになることもあります。
ここでは、よくある6つの理由を整理してご紹介します。

一緒に学んでいきましょう!
ブヒブヒと聞こえる理由
①鼻詰まり・鼻炎がある
- 猫風邪やアレルギーで鼻粘膜が炎症を起こす
- 鼻詰まりにより、空気がうまく通らず音が出る
- 頭が下がる毛づくろい姿勢で、特に音が強調される
軽い鼻水なら一時的なこともありますが、慢性的に続く場合や黄色い鼻水が出ているときは注意が必要です。
病院での治療が必要なケースもあります。
ブヒブヒと聞こえる理由
②呼吸器の異常が関与
- 気道や肺、喉の異常で空気の通りが悪くなる
- 身体を丸める毛づくろい姿勢で、異音が発生しやすい
- 咳や呼吸の速さなど、他の症状が併発することも
特に、呼吸が早くて苦しそうだったり、寝ているときにも同じ音がする場合は、気道狭窄や肺の病気が疑われます。
早めの診察がカギになります。
ブヒブヒと聞こえる理由
③ストレスや過剰グルーミング
- ストレスでグルーミングの回数や強さが増える
- 緊張で浅い呼吸が続き、鼻から音が出やすくなる
- 特定の部位だけを舐め続けている場合は要注意
猫にとって毛づくろいは安心行動の一つですが、過度な場合は心の不調のサインかも。
舐めすぎて毛が薄くなっていたら、ストレス対策も考える必要があります。
ブヒブヒと聞こえる理由
④異物や粘液のつまり
- 被毛やホコリが鼻・口に入り込んでいる
- 粘度の高い鼻水が通気を邪魔し、ブヒブヒ音を出す
- くしゃみや鼻水が出ていれば異物反応の可能性大
猫は自分で異物を取り除けないため、放っておくと慢性化して悪化する可能性もあります。
観察して、必要であれば動物病院での除去や洗浄を検討しましょう。
ブヒブヒと聞こえる理由
⑤体型や構造の問題
状況 | 詳細 |
---|---|
短頭種(ペルシャ・エキゾチックなど) | 鼻腔が狭く、構造的に呼吸音が大きくなりやすい |
肥満や加齢 | 喉や気道が圧迫され、音が発生しやすくなる |
顔の骨格 | フラットフェイスの猫は音が出やすい傾向にある |
「最近太ってきた」「年齢とともに音が大きくなった」といった場合は、構造的な問題や生活習慣の影響を見直してみると良いでしょう。
ブヒブヒと聞こえる理由
⑥甘え・癖などの習性
- ブヒブヒ音が、喉鳴らしや鼻鳴らしの延長で出ている
- リラックス中や甘えたい時にだけ聞こえることが多い
- 他に症状がなければ、問題ないケースがほとんど
「気持ちよさそうにグルーミングしてる」「ご機嫌なときだけ音が出る」という場合は、個性として見守って大丈夫です。
音だけで焦らず、全体の様子を見て判断しましょう。
猫の毛づくろい中のブヒブヒ音:対処法と受診の目安
原因がわかったら、次は「どう対処するか」を一緒に考えていきましょう。
すぐに受診すべきケースもあれば、様子を見ながらできるケアもあります。
対処法①観察と音の記録を取る
- 音が出るタイミングや頻度をチェックする
- 他の症状(くしゃみ・鼻水・咳・元気の有無)も記録
- スマホで動画撮影しておくと診察時に役立つ
「いつもと違う」が大きなヒントになります。ブヒブヒ音がどんな状況で出ているかを把握しておきましょう。
対処法②周囲の環境を整える
- 加湿器を使って空気中の乾燥を防ぐ
- 空気清浄機でホコリや花粉を除去
- 静かで安心できる猫専用スペースを確保する
猫にとって快適な湿度は、40〜60%と言われています。人が快適に過ごせる湿度は50〜60%ですので、飼い主さんが気持ちよく過ごせる湿度に調節すれば良いでしょう。
空気の状態は猫の呼吸に直接影響します。特に冬やエアコン使用時は、加湿と空気の清浄が欠かせません。
対処法③ブラッシングで毛のケア
- 毎日のブラッシングで抜け毛を除去する
- 特に換毛期や長毛種はこまめなケアが必要
- グルーミングの負担を軽減し、異物混入も防げる
ブラッシングは体のケアだけでなく、猫とのコミュニケーションにもなる大切な時間です。
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対処法④鼻と呼吸のサポート
方法 | 効果 |
---|---|
蒸しタオルで顔周りを温める | 鼻の通りを良くし、ブヒブヒ音を和らげる |
加湿器使用 | 粘膜の乾燥を防ぎ、異音を減らす |
獣医師の処方薬(点鼻薬など) | 慢性的な鼻炎の改善に有効 |
症状が軽い場合はホームケアで対応できますが、繰り返すようであれば獣医師の診断を受けましょう。
対処法⑤ストレスを和らげる
- 隠れ家やお気に入りの場所を確保してあげる
- おもちゃで遊ぶ時間を増やす
- 大きな音や環境の急変を避けるようにする
猫のストレスは、行動や体調にすぐ現れます。
日常にちょっとした「安心の習慣」を増やしてあげましょう。
猫のブヒブヒ音:病院受診目安
以下のようなサインが見られるときは、動物病院を受診しましょう。
- ブヒブヒ音が継続的・頻繁に出る
- 呼吸が速い、苦しそうにしている
- 鼻水やくしゃみ、咳が伴っている
- 食欲がなく、元気もない
- 高齢猫や持病のある猫で不安がある
特に「音がどんどん大きくなっている」「音に加えて他の異常もある」場合は早めの診察をおすすめします。

苦しそうではない、甘えてくる時にブヒブヒ音が聞こえる場合は、その子の個性として捉えましょう。
【Q&A】猫の毛づくろいに関するよくある悩み
最後に、実際によくある飼い主さんの疑問をQ&A形式で解説していきます。
Q1:猫のブヒブヒ音は甘えのサイン?
A:甘えているときに鼻を鳴らす子もいます。
ゴロゴロ音と混ざって聞こえる場合や、グルーミング中にリラックスしている様子なら問題ありません。
ただし、継続的に出る場合は健康チェックも必要です。
Q2:猫が毛繕い中にくちゃくちゃ・べちゃべちゃ言う理由は?
A:音を立てながら毛づくろいするのは、舌の使い方や毛の状態によるものです。
よくある仕草ですが、口内トラブルや歯の異常があると音が強くなることもあるので、定期的な歯のチェックもおすすめです。
Q3:猫が毛づくろいをしすぎるのはストレス?
A:ストレスや不安を感じている猫は、グルーミングを過剰に行うこともあります。
特定の部位だけを舐め続けていたり、毛が薄くなっている場合は、精神的なケアが必要です。
Q4:猫が毛づくろい中に噛むのはなぜ?
A:噛む動作は毛玉をほどいたり、汚れを取ろうとする自然な行動です。
ただし、執拗に噛んで皮膚が赤くなっていたり、出血する場合は皮膚疾患やストレスが関係している可能性もあります。
まとめ:気になることは理由と対処法の理解が大切
猫の「ブヒブヒ音」には個性や癖もありますが、体調不良のサインであることもあります。
まずは原因を見極め、できる対策を日常に取り入れてあげましょう。
違和感が続くときは、早めに専門家に相談するのが安心です。