
猫の毛がカチカチになってて…切るしかないの?

毛玉になる前に防ぎたいけど、何をすればいいか分からない…
猫の毛がカチカチに固まるのは、よくあるけれど見過ごせないトラブルです。

今回は、こんなお悩みを解決していきます。

こちらのポイントに沿って、お伝えしていきます。

獣医師パパ監修の元、詳しく解説しますので安心して読み進めてくださいね。
猫の毛がカチカチに固まる!対処法と毛玉を作らない予防
毛がカチカチに固まってしまったときの対処には「安全性」と「猫の負担軽減」が重要です。
以下の方法から、今できることをチェックしましょう。

一緒に学んでいきましょう!
毛がカチカチに固まる対処法①
無理に引っ張らず優しく扱う
- 指でほぐせそうなら、コームを使って慎重に解す
- 無理に引っ張ると皮膚を傷つけてしまう恐れあり
- 猫の機嫌が良いときを見計らって、短時間ずつケアする
毛玉を見つけたら、焦って無理に引っ張るのはNG。
皮膚にくっついている可能性もあり、痛みやケガの原因になります。
まずは手で軽く動かせるか確認し、動くようなら少しずつ丁寧に解しましょう。
毛がカチカチに固まる対処法
②十字カットで毛を少しずつ切る
- 丸刃の安全ハサミで、毛玉に十字の切り込みを入れる
- 毛を指で引き上げ、皮膚から離した状態でカットする
- 自信がない場合は、自宅で無理せずプロに相談を
毛玉がカチカチで取れないときは、切るしかない場面もあります。
十字カットを入れることで毛玉が分割され、ほぐしやすくなりますが、皮膚を誤って切らないよう慎重に。
不安がある場合は、トリマーや獣医師に任せるのが安心です。
毛がカチカチに固まる対処法
③保湿スプレーで柔らかくほぐす
- 猫用のブラッシングスプレーや保湿ミストを使用する
- 静電気を抑え、毛の絡まりも軽減できる
- 肌に優しい成分のものを選ぶことが大切
カチカチの毛は乾燥していることが多く、保湿ミストを使うことで柔らかさが戻りやすくなります。
毛を柔らかくしてからブラッシングするだけで、解ける場合も。
毛がカチカチに固まる対処法
④固まりが広いときは病院へ
- 毛玉が大きくて皮膚にべったり張り付いている
- 毛の下に赤みやかゆみ、ただれが見られる
- ペットサロンでは断られることもあるため、獣医での処置が安全
広範囲にわたる毛の固まりや、皮膚の異常を伴う場合は自宅ケアをやめ、病院を受診しましょう。
皮膚病や寄生虫の可能性もあるため、単なる毛玉とは限らないケースもあります。
毛がカチカチに固まる対処法
⑤根本原因を同時に探る
- 食事内容の見直し(栄養バランス)
- ブラッシングの頻度や方法の改善
- 皮膚状態やストレスなどの健康管理
固まった毛を取り除いても、原因を放置していればまたすぐに再発します。
毛玉を作りにくくするには、日々のケアや環境改善が必須。次の章では、具体的な予防法を紹介します。
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猫の毛がカチカチに固まる!毛玉を作らないための予防

毛玉ができやすい猫には、日々のちょっとしたケアで“固まりにくい毛”を育てていくことが大切です。
次の方法で、毛玉知らずの被毛環境を目指しましょう。
予防①毎日のブラッシング習慣
- 長毛種は毎日、短毛種でも週3〜4回が目安
- 部位に応じてブラシの種類を使い分ける
- コーム、スリッカー、ラバーブラシなどを併用
抜け毛がそのまま残ると、絡まりやすく毛玉の原因に。
特に長毛種は日々のブラッシングが命。抜け毛の除去だけでなく、血行促進やリラックス効果もあるため、スキンシップの一環として習慣化するのがおすすめです。
予防②被毛の保湿と静電気防止
- ブラッシング前に保湿ミストを使う
- 被毛用オイルで乾燥や割れを防ぐ
- 室内に加湿器を置いて湿度を保つ
乾燥した被毛は静電気を帯びて絡まりやすく、毛玉になりやすくなります。
外側からの保湿と、室内環境の湿度管理を併用することで、毛がしっとり柔らかくなり、毛玉予防に効果的です。
予防③毛玉対策フードの活用
- 食物繊維入りの毛玉ケア専用フードを取り入れる
- 飲み込んだ毛の排出を促進し、体内に溜めない
- 猫の好みに合わせて、少量から始める
毛玉は口から飲み込んだ毛が原因になることも。
食物繊維が豊富なフードを選べば、便と一緒に排出されやすくなります。
毛玉を吐く頻度が多い猫にも効果的で、フード変更は簡単な予防策の一つです。
予防④水分摂取で排出サポート
- 複数の水飲み場を設置して飲水量を増やす
- ウェットフードやスープで自然に水分を摂取させる
- 器の素材や場所を変えて、猫の好みに合わせる
水分不足は便秘を引き起こし、毛の排出が滞って毛玉ができやすくなります。
器の素材や配置によって飲水量が大きく変わることもあるため、猫が自発的に飲みやすい環境づくりがポイントです。

水分は、毛玉対策・健康管理に非常に大切です!
予防⑤換毛期はケア頻度を倍増
- 春と秋は抜け毛が2〜3倍に増加する時期
- 朝晩2回のブラッシングも視野に入れる
- 室内の毛も掃除機やコロコロで取り除く
毛玉の発生は換毛期と深く関係している。換毛には日照時間や気温の変化などが影響するので、外に出る猫では4~10月の間に1年間の脱毛量の約75%が抜けかわる。一方、室内生活の猫では季節変動が少なく、年間を通して換毛が起こる。
換毛期は特に毛玉リスクが高まる時期。普段は週数回のブラッシングでも、換毛期だけは毎日または1日2回など回数を増やしましょう。
部屋の中に舞う毛を減らすことも、毛玉予防の一環になります。
【Q&A】猫の毛が固まるに関するよくある悩み

最後に、実際によくある飼い主さんの疑問をQ&A形式で解説していきます。
Q1:猫の毛が固まる原因は?
A:主な原因は、ブラッシング不足、乾燥、抜け毛の放置、そして皮膚の脂などが絡み合うことです。
特に長毛種は毛が絡まりやすいため、毎日のケアが必須です。
Q2:猫の毛が固まるのは背中が多いのは?
A:はい、背中や腰回りは猫自身で毛づくろいしづらいため、特に毛が固まりやすい部位です。
毎日のブラッシングで背中を重点的にケアすると毛玉予防につながります。
Q3:猫の毛が固まるとフケが目立つのはなぜ?
A:乾燥や皮膚炎、食事の栄養バランスの乱れが関係していることがあります。
保湿不足や体調不良のサインかもしれないため、フケと毛の固まりが同時に見られる場合は病院での相談も検討しましょう。
Q4:猫の毛玉がフェルト状になる原因は?
A:抜け毛が絡まり放置された結果、時間とともにフェルトのように固まってしまう現象です。
特に長毛種で多く見られ、毛が湿気や皮脂を含むことで余計にフェルト化が進行します。日々のケアが不可欠です。
まとめ:猫の毛玉はできる前の対応がいちばん安心
固まった毛は慎重に対処し、無理せずケアすることが大切です。
日頃のブラッシングや保湿、フードの見直しで毛玉は確実に予防できます。
猫に負担をかけず、快適な被毛を守ってあげましょう。