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猫の虫下しはホームセンターの市販品でも良い?注意点を解説

飼い主さん
飼い主さん

猫の虫下しは、ホームセンターやネットの市販品でも良いの?

ママ
ママ

寄生虫の検査は絶対にした方が良いの?

自己判断での駆虫薬購入は非常に危険。
大切なのは「正しい診断と正しい治療」です。

獣医師パパ
獣医師パパ

こんなお悩みを解決していきます。

このブログの信頼性

この記事の内容

ポイント

・絶対に知っておくべき駆虫薬の注意点
・市販の駆虫薬の効果とリスク
・駆虫薬の知識(検査・治療・予防)

こちらのポイントに沿って、お伝えしていきます。

ママ
ママ

獣医師パパ監修の元、詳しく解説しますので安心して読み進めてくださいね。

猫の虫下しはホームセンターの市販品でも良い?注意点を解説

ホームセンターで手軽に買える猫用虫下し、実は「寄生虫が疑われる場合」には慎重に使う必要があります。

そのため、自己判断の使用は非常に危険です。

この記事では、市販薬の効果とリスク、安全に使うための注意点を詳しく解説します。

ポイント

①市販薬は回虫・鉤虫・条虫など対象が限定
②フィラリアや重症感染時は必ず獣医師に相談
③副作用(嘔吐・下痢など)のリスクあり
④使用前に糞便検査・フィラリア検査は必須
⑤市販薬は軽い予防用、治療は基本的に病院推奨

ママ
ママ

それでは、一緒に勉強していきましょう!

①市販の虫下しが効く寄生虫は限られる

ホームセンターやネットで購入できる市販の虫下しは、主に回虫・鉤虫・瓜実条虫など比較的よくある腸内寄生虫に効果があります。

例えばドロンタールやプロコックスなどの一般的な駆虫薬は、この範囲の寄生虫に対して効果が期待できます。

しかし、コクシジウム、ジアルジア、フィラリア、トキソプラズマ、肺虫といった特殊な寄生虫には効果がありません

ママ
ママ

特に野良猫を保護した場合や、多頭飼いで感染源が複雑な場合は、自己判断での市販薬使用はおすすめできません。

②フィラリアや重症感染は病院で診察が必須

フィラリア症は血管内や心臓に寄生する重大な感染症で、市販の虫下しでは治療できません。

しかも、フィラリア予防薬は「予防」ではなく「駆虫薬」のため、感染後に使用するとショック症状や突然死のリスクがあります。

獣医師パパ
獣医師パパ

この知識を知らない飼い主さんが、実は多いんです。
検査前の使用は「絶対にNG」ですよ!

また、腸内寄生虫でも感染数が多い場合や、体力のない子猫・高齢猫の場合、市販薬で急激に駆除すると腸閉塞やアレルギー反応のリスクも。

健康状態が悪い時や体重が減っている時は、必ず動物病院で診察を受けましょう。

③猫の虫下しにも副作用はあるので慎重に

市販薬は動物病院で処方される薬と比べると手軽ですが、副作用がないわけではありません。

特に多いのが嘔吐・下痢・一時的な食欲不振です。症状が強い場合や複数回続く場合は危険なアレルギー反応の可能性も。

子猫・高齢猫・持病のある猫は特に副作用のリスクが高いので、使用前に医師と相談するのがベストです。

副作用が起きた際には、速やかに投与を中止して獣医師に相談してください。

④猫の虫下し使用前の検査は必要

虫下しの検査を行うことで、市販薬の対象内なのか、病院処方薬が必要なのかを判断できます。

検査費用は数千円程度が目安ですが、無駄な薬の購入やリスク回避のためには必要なステップです。

ママ
ママ

検査のみ病院でお願いして、薬は市販で購入する飼い主さんも実際いるみたい!

⑤心配な要素がある場合は必ず病院へ

市販薬は基本的に「軽度の寄生虫予防」に向いています。

ただし、症状がある、体調不良が見られる、多頭飼育で感染源が不明な場合は、自己判断では危険です。

また、薬ごとに効く虫の種類が異なるため、購入前にパッケージ記載の適応虫を必ず確認しましょう。

獣医師パパ
獣医師パパ

年1〜2回の糞便検査と併用すれば、市販薬でも十分なケースもあります。

猫の虫下し|ホームセンターと病院の違い

市販薬と病院処方薬は、対象虫の種類、効果の広さ、安全性の点で大きく異なります。

項目市販薬病院処方薬
効く寄生虫限定的(回虫・条虫など)広範囲(コクシジウム・ジアルジアも対応)
投与頻度月1〜数ヶ月に1回猫の状態により獣医指導
副作用リスク説明書を守れば軽度だがゼロではない健康状態に合わせた投薬でより安全
費用目安1,000〜2,000円前後3,000〜7,000円前後
検査の有無基本自己判断必須検査ありで安心

猫の虫下し|病院処方の場合の値段

ママ
ママ

病院での検査・処方だと、どの位の金額になるの?

猫の虫下し治療を受けるために動物病院でかかる値段の相場を紹介します。
初診料や検査費用などを含めた料金は、「4,000~10,000円」程度が一般的です。

出典:ぽちたま薬局>猫の虫下しにかかる動物病院での値段はどのくらい?

自己判断が難しいケース、再感染リスクが高い場合、特殊寄生虫の疑いがあるときは病院処方薬を選びましょう。

猫の虫下しの検査・治療・予防・注意点

寄生虫対策は「検査」「駆虫」「予防」の3ステップが基本です。

ママ
ママ

この章では寄生虫の検査の流れ、よくある寄生虫の種類、駆虫薬のタイプと使用頻度、使うときの注意点をまとめて解説します。

猫の寄生虫検査の流れと推奨頻度

寄生虫の有無はまず「検査」で確認するのが最も安全です。

糞便検査

動物病院で便を採取し、寄生虫の卵・虫体の有無を調べます。1年に1回の定期検査、または新しい猫を迎えた時に必須です。

フィラリア検査

血液検査でフィラリア感染の有無を調べます。特にフィラリア予防前の春(4〜6月)に検査を推奨。

必要に応じた追加検査

コクシジウム・ジアルジアなど特殊な寄生虫は検便だけではわからないため、必要に応じたPCR検査や専門検査を行います。

獣医師パパ
獣医師パパ

定期的な検査を行うことで、症状のない感染(不顕性感染)も早期発見できます。

猫によく見られる寄生虫の種類

寄生虫には腸内・血液・皮膚など様々なタイプがいます。

寄生虫の種類主な症状市販薬での対応
回虫下痢・嘔吐・栄養不良一部対応可能
瓜実条虫肛門周囲の虫片・痒み市販薬で対応可能
鉤虫貧血・血便一部対応可能
フィラリア咳・息切れ・元気消失市販薬では不可
コクシジウム・ジアルジア重度下痢・体重減少病院専用薬が必要
ノミ・マダニ皮膚痒み・感染症スポットオンタイプで予防可能

特にコクシジウムやフィラリアは市販薬ではカバーできず、動物病院での診察が前提です。

猫の寄生虫|感染と予防時の治療の違い

寄生虫対策には【駆虫(治療)】と【予防】があり、目的も薬の種類も異なります。

状況目的使用する薬使用頻度ポイント
感染時(症状あり・検査陽性)体内の寄生虫を駆除して症状を治す駆虫薬(錠剤・シロップ・一部スポットオン)1回駆虫+2〜3週間後に再投与が基本寄生虫の種類によって薬が変わり、治療優先
予防時(症状なし・検査陰性)新たな感染を防ぐ予防薬(スポットオン・フィラリア予防薬)月1回 or 季節的(春〜秋)幅広く複数の寄生虫をまとめて予防可能

年齢・飼育環境・屋内外飼育かによって使用頻度も変わります。

猫の虫下しの種類と特徴

タイプ主な対象特徴メリット注意点
錠剤タイプ回虫・鉤虫・条虫飲み薬。腸内寄生虫の駆除に使われる確実な駆虫効果。コスパ良好飲ませにくい。吐き戻し注意
スポットオンタイプ腸内寄生虫+ノミ・ダニ・フィラリア首に滴下する液体。広範囲の寄生虫に対応飲ませ不要で簡単。外部寄生虫も同時ケア感染治療には別途薬が必要なケースあり
シロップタイプ主に回虫(子猫・小型猫向け)飲ませやすい液体タイプ子猫でも安全・飲みやすい。体重調整しやすい正確な量の計量が必要。吐き戻し注意
注射タイプ主にフィラリア予防病院で投与。長期効果のある注射投薬忘れなし。高確率で予防効果治療には使用不可。通院必須

それぞれの駆虫薬には得意分野があり、寄生虫の種類や猫の状態によって適切に使い分けることが大切です。

猫の虫下し使用の注意点

ポイント

  • 投与前:必ず体重を計測し、用量を守る
  • 健康チェック:元気がない時、下痢・嘔吐時は投与しない
  • 同居猫:全頭同時駆虫が再感染防止の基本
  • 子猫・高齢猫:成長途中・体力低下中は必ず獣医師確認
  • 投与後:食欲や体調の変化を1〜2日観察
  • 重複投与:スポットオンと錠剤を重ねて使う際は獣医指導が必須

市販薬は「健康な成猫の軽度寄生虫予防向け」と理解し、症状があるときは必ず動物病院で確認しましょう。

猫の虫下しに関するよくある質問

読者のよくある疑問について簡単に解説します。

Q1:猫の虫下しは下痢のときも使っていい?

下痢時は消化管が弱っているため、市販薬の投与は控えましょう。まず病院で原因を特定し、必要なら整腸剤などを処方してもらいましょう。

Q2:猫の虫下しは子猫にも使える?

子猫は体重が軽く体力も未熟なため、市販薬は慎重に。特に生後6週以降で使用できる薬がほとんどのため、必ず獣医師の判断を仰ぎましょう。

Q3:多頭飼いの猫の駆虫対策は?

多頭飼育の場合、1匹だけ投与しても他の猫から再感染します。糞便検査で全頭の寄生虫感染を確認したうえで、一斉駆虫が効果的です。

まとめ:猫の虫下しをホームセンターで購入する前に知識をつけよう

市販の猫用虫下しは、軽度の寄生虫予防や一次的な駆除には有効です。

しかし、すべての寄生虫に対応しているわけではなく、重症感染やフィラリア対策は動物病院での診察が必要です。

正しい検査と状況判断を行い、愛猫の健康を第一に考えて、賢く薬を選びましょう。

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獣医師パパblog

ママが伝える飼い主さんの「知りたい」をまとめたブログ 獣医師パパ監修 愛猫や愛犬の健康・食事・ケア・豆知識を分かりやすくお伝えします

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