
猫ちぐらって、ダニとか虫がつきやすい?

もしダニが発生したら、どんな害があるの?
猫ちぐらは猫にとって心地よい居場所ですが、心配な部分もありますよね。

今回は、こんなお悩みを解決していきます。

こちらのポイントに沿って、お伝えしていきます。

獣医師パパ監修の元、詳しく解説しますので安心して読み進めてくださいね。
猫ちぐらにダニは発生する?危険性と対策・駆除方法
猫ちぐらは、その独特の素材や構造ゆえにダニが発生しやすい環境でもあります。
まずはダニが発生する原因を押さえて、安全に使うための知識を身につけましょう。

一緒に勉強していきましょう!
猫ちぐらにダニが発生する原因
①温湿度と通気不良条件
- 湿度60~80%・温度25~28℃でダニが繁殖しやすい
- 猫の体温と呼吸で内部が温まり湿度が上昇
- 通気性が悪いとダニの死骸やフケが溜まりやすい
猫ちぐらにダニが発生する原因は、丸い構造で空気の循環が悪くなる傾向があるからです。
さらに内部に猫が長時間入ることで、体温や呼吸によって温湿度が上がり、ダニにとって快適な環境が作られてしまいます。
特に梅雨時や冬場の室内暖房使用時には、湿度がこもってしまい、ダニ繁殖のリスクが高まります。
猫ちぐらにダニが発生する原因
②布・藁など天然素材使用
- 藁や麻などは湿気を吸収しやすい
- 素材の繊維にダニの卵やフケが入り込みやすい
- 天然素材は洗浄・乾燥に弱く、手入れの難易度が高い
猫ちぐらの魅力でもある自然素材ですが、その分ダニの温床になりやすいという側面もあります。
藁や麻は吸湿性が高く、乾きにくいため、内部に湿気がこもります。
また、繊維の隙間にダニの卵やフケが溜まりやすく、一度繁殖が始まると完全な駆除が難しくなることも。
猫ちぐらにダニが発生する原因
③定期的な洗浄・干し不足
- 洗濯や天日干しをしないとダニの温床に
- 表面掃除だけでは繊維内部の卵を除去できない
- 湿気や皮脂、食べかすが蓄積するとカビも併発する
猫ちぐらは見た目にはキレイでも、内部には猫のフケ・皮脂・食べかすなどが蓄積しており、これらがダニのエサになります。
天然素材は水洗いが難しいため、つい放置しがちですが、それがダニ繁殖の原因に。
特に風通しの悪い室内で長期間使用すると、ダニだけでなくカビの発生も懸念されます。
猫にダニがつくとどうなる?健康へのリスク
ダニは猫にさまざまな健康被害を及ぼします。
皮膚トラブルだけでなく、感染症やアレルギー、行動の変化まで幅広い影響が考えられます。
ダニの寄生による皮膚症状
- ダニが皮膚に寄生するとかゆみが発生
- 猫が引っかく・噛むことで皮膚炎や脱毛に発展
- フケ・湿疹が出ることもあり、猫に強いストレスがかかる
猫につくダニで、一般的に私たちが目視できるダニは「マダニ」だけ。
そのほかのダニは0.3mmなど小さくてほぼ見えないと考えられています。

目視できるダニは、1種類だけなんだね!
ヒゼンダニやツメダニなど、皮膚の浅い層や毛根周囲に潜んで繁殖するタイプのダニは、見つけづらく、症状が出て初めて気づくこともあります。
かゆみで寝不足になったり、皮膚がただれることで生活の質が大きく低下します。
ダニによる感染症やアレルギー
ダニの種類 | 主な症状・リスク |
---|---|
マダニ | 吸血による貧血、感染症(猫ヘモプラズマなど) |
耳ダニ | 耳のかゆみ、黒い耳垢、外耳炎の悪化 |
アレルゲンとしてのダニ | 皮膚の赤み、強いかゆみ、二次感染の原因に |
特にマダニは、吸血だけでなく感染症の媒介者としても知られています。
猫が外に出なくても、人間の衣服や荷物などを通して持ち込まれることもあります。
アレルギー体質の猫にとっては、ダニの排泄物や唾液がアレルゲンとなり、皮膚がひどくただれることもあります。
ダニによる生活・健康への影響
ダニにより睡眠の質が低下したり、常にかゆみを感じてストレスがたまることで、猫の行動や食欲にも悪影響が出ることがあります。
多頭飼育では、他の猫にダニが移ることで家庭全体の健康リスクに繋がり、飼い主の経済的・精神的負担も増大します。
愛猫を守る!猫ちぐらのダニの駆除・対策方法

愛猫と快適に過ごすためには、日常的な予防と、発生時の早期対応がカギです。
ここでは安全かつ効果的な対策方法をご紹介します。
猫ちぐらのダニ対策
①定期的な清掃と天日干し
- 取り外せる布製品は月1回以上洗濯する
- 60℃以上のお湯や乾燥機でダニ・卵を死滅させる
- 天然素材は直射日光を避けつつ、風通しの良い場所で干す
藁や布を使ったちぐらは洗いにくいため、取り外し可能なクッションやマットだけでも頻繁に洗濯しましょう。
洗えない部分は、布団乾燥機やスチームクリーナーを使うのも有効です。
猫ちぐらのダニ対策
②室内環境の改善
以下の条件を満たすことで、ダニの発生しにくい環境を整えられます。
管理ポイント | 推奨内容 |
---|---|
湿度管理 | 50~60%を目安に除湿 |
通気性 | 窓を開ける・扇風機などで風の流れを作る |
ちぐらの配置 | 壁から離す、空気が流れる場所に置く |
湿度が高くなる梅雨や台風時期には、特に注意が必要です。換気をしっかり行うことで、ダニの温床を避けられます。
猫ちぐらのダニ対策
④駆除薬・予防薬の利用
- 獣医師と相談の上、猫に合った駆除薬を使用する
- スポットタイプ・錠剤・首輪型など種類も豊富
- 定期的な投与でダニの繁殖を防ぐ
耳ダニが疑われる場合は、市販薬の使用は避け、動物病院で適切な耳洗浄や処置を受けましょう。
また、他の動物や人間の衣服・荷物からの持ち込みを防ぐため、帰宅後の衣類管理も重要です。
【Q&A】猫ちぐらに関するよくある悩み
最後に、実際によくある飼い主さんの疑問をQ&A形式で解説していきます。
Q1:猫ちぐらの手入れってどうすればいい?
A:掃除機やコロコロでほこりを取った後、天日干しや布団乾燥機で乾燥させましょう。
取り外せる中敷きなどは定期的に洗濯し、ダニの温床を作らないことが大切です。
Q2:猫ちぐらに入らないのはなぜ?
A:素材のにおいや形状、置き場所が気に入らない場合があります。
猫の好きなにおいがするブランケットを中に入れたり、静かな場所に設置してみると改善されることもあります。
Q3:猫ちぐらの本物と偽物の違いって?
A:本物の猫ちぐらは、職人が手作業で編んだ藁製で通気性・耐久性が高く、風合いも自然です。
一方、類似品はポリエステルや合成素材が多く、価格が安い代わりに通気性や質感に差があります。
まとめ:猫ちぐらを安心して使うために
猫ちぐらは猫の寝床・遊び場として理想的ですが、ダニの発生リスクも無視できません。
原因を理解し、危険性を把握したうえで、清潔な管理と適切な予防・駆除の手段を組み合わせることで、安全に使い続けられます。
日々の小さな手入れと気配りが、大きなトラブル予防に繋がります。