
最近痩せてきて背骨がゴツゴツ触れるようになったの。これって老化?それとも病気?

病院に連れていくべきなのか判断できなくて…
愛猫が痩せてくると、多くの飼い主さんが不安になりますよね。

今回は、こんなお悩みを解決していきます。
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こちらのポイントに沿って、お伝えしていきます。

獣医師パパ監修の元、詳しく解説しますので安心して読み進めてくださいね。
老猫の背骨がゴツゴツするのは病気?
背骨がゴツゴツして触れるようになるのは、老化による筋肉量の減少が原因であることが多いです。
ただし、病気の可能性もあるため注意が必要です。

一緒に考えていきましょう!
①老化による筋肉減少が多い
- 年齢とともに筋肉は自然に落ちる
- 特に背骨や腰回りがゴツゴツ触れるようになる
猫も人と同じように加齢で筋肉が減少します。
徐々に痩せて背骨が浮き出るように感じるのは、老猫ではよくある変化のひとつです。
②甲状腺や腎臓の病気の可能性
猫の体重減少を引き起こす病気
・胃腸障害による体重減少
・食道の閉塞による体重減少
・肝疾患による体重減少
・寄生虫による体重減少
・毛玉による体重減少
・ビタミン欠乏症による体重減少
老猫で背骨がゴツゴツして見える場合、これらの病気が隠れていることもあります。
また上記の他に、慢性腎臓病や甲状腺機能亢進症であるケースも多いです。
痩せだけでなく、多飲多尿や元気の低下があるときは特に注意が必要です。
③急激な体重減少は要注意
- 数週間〜数か月で痩せてきたら病気を疑う
- 老化による変化はゆるやか
老化での変化は時間をかけて少しずつ進みます。
しかし短期間での痩せは病気サインの可能性が高く、受診を検討する必要があります。
④食欲や元気が指標になる
食欲や元気がある場合は老化の範囲である可能性が高いですが、同時に落ちているなら病気を疑うべきです。
日常の観察が重要な判断材料になります。
⑤不安なら早めに受診を
- 血液検査や尿検査でしか分からない病気も多い
- 「気になる」と思ったら受診を
自己判断で放置するのはリスクがあります。
早めの診断で治療やケアがスムーズに始められるので、迷ったときは病院に行くのが安心です。
老猫の背骨がゴツゴツしてきた時の受診目安


猫も年を重ねると、体が省エネモードになります。
病気が原因ではない場合、食べる量と体重が減っていくのは自然の流れです。
ただし、その変化が急激だったり、行動や食欲に異常が伴う場合は病気を疑うサインになります。
以下のチェックポイントを参考にしてみましょう。
①体重の変化を確認する
毎月の体重測定を習慣にしましょう。
老化による体重減少はゆるやかですが、1か月で5〜10%以上減る場合は異常の可能性が高く、病院での検査をおすすめします。
②食欲・水分摂取量をチェック
高齢になると代謝が落ち、自然に食べる量が減ることも多いです。
しかし、急に食欲がなくなる、あるいは水を異常に飲むようになるのは病気のサインかもしれません。
③排泄の状態を見る
- 尿の色や量が変化していないか
- 下痢や便秘が続いていないか
老化で多少の変化はありますが、長く続いたり急に変化する場合は注意が必要です。

排泄状態は必ずチェックするようにしましょう!
④行動の変化を見逃さない
加齢で活動量が落ちるのは自然なことですが、極端に動かなくなる、寝てばかりいる、高い場所に登れなくなるなどの変化が急に出たときは要注意です。
病気や痛みが隠れているかもしれません。
【Q&A】老猫の痩せに関するよくある悩み

最後に、実際によくある飼い主さんの疑問をQ&A形式で解説していきます。
Q1:老猫の体重を増やす方法はある?
A:栄養価の高いシニア用フードや高カロリー補助食を取り入れる方法があります。
ただし、病気が原因の場合は増やすだけでは解決しないため、まず受診が大切です。
また病気の可能性がない場合は、加齢により体全体が「省エネモード」になっているため、無理に体重を増やす必要もないでしょう。
Q2:老猫がどんどん痩せていくのは病気?
A:急速に痩せていく場合は、甲状腺機能亢進症や慢性腎臓病なども疑われます。
老化では痩せ方がゆるやかなため、スピード感のある痩せ方は受診の目安になります。
Q3:老猫が痩せてきたけど元気なら大丈夫?
A:食欲や元気がある場合は老化による筋肉減少の可能性が高いです。
ただし、健康診断を受けておくことで安心でき、病気の早期発見にもつながります。
まとめ:猫の背骨のゴツゴツは老化か病気かを見極めよう
老猫の背骨がゴツゴツしてくるのは、加齢による筋肉量の低下であることが多いです。
ただし、甲状腺や腎臓の病気が隠れている場合もあるため、急激な変化や元気のなさが見られるときは早めの受診が安心です。
日々の観察と定期的な健康チェックで、愛猫の老後を快適にしてあげましょう。