
キャットフードって何を選べばいいのかわからない。安いのってやっぱり危険?

“食べてはいけないキャットフードの実名”ってネットで見て不安になった…
「避けるべきキャットフードの実名」とその理由、そして安全な選び方まで丁寧にお伝えします。

今回は、こんなお悩みを解決していきます。

こちらのポイントに沿って、お伝えしていきます。

獣医師パパ監修の元、詳しく解説しますので安心して読み進めてくださいね。
食べてはいけないキャットフード実名!獣医師が危険性を解説
市販のキャットフードには、価格を抑えるために質の低い原材料や添加物が使われていることがあります。
2018年には「週刊新潮」の特集記事で、実名つきで“危険”とされたキャットフードが紹介され、話題を呼びました。
今回は、その実名リストと、それらが「避けるべき」とされる理由を成分ごとに詳しく解説していきます!

一緒に勉強していきましょう!
※実名リストには、過去に使用されていた成分や、現在は販売終了している商品も含まれています。情報はあくまで当時の状況に基づくものであり、現在の製品状況とは異なる場合があります。
※本記事は、あくまで当サイト独自の見解・調査に基づく内容であり、週刊新潮による特集記事の内容を否定・批判するものではありません。
成分①合成着色料(赤色2・102・106号)
- 赤色2号、赤色102号、赤色106号などが含まれている
- 日本では使用されているが、アメリカ・ヨーロッパで禁止されている合成着色料もあり
人間に関する合成着色量に関しては、以下の記事も参考になります。
→参考文献:Women's Health>米国と欧州での合成着色料の規制、どう違う?(2025年3月3日)
これらの着色料は、猫の健康に直接的な栄養価はなく、発がん性の疑いが指摘されています。
成分②相乗毒性の可能性
画像引用元:デイリー新潮>「相乗毒性」を持つ可能性がある商品
- 亜硝酸ナトリウムは、肉の赤みを保つための発色剤
- ソルビン酸は、保存料(防腐剤)として使用される
- 両者が併用されると、“相乗毒性”が指摘されている
それぞれ単独での使用は多くの製品で認められていますが、この2つを併用した場合、「相乗毒性」が生じる可能性があると指摘されています。
成分③酸化防止剤(BHA・BHT)
(C)新潮社 画像引用元:デイリー新潮>BHAとBHT を使用した11商品
- 酸化防止剤:BHA(ブチルヒドロキシアニソール)、BHT(ブチルヒドロキシトルエン)
- ラットの実験で肝臓や前胃への影響が報告
日本では「ペットフード安全法」により、BHA・BHTを使用する場合の上限が明確に定められており、基準値を超えた使用は認められていません。
そのため、日本で販売されているキャットフードに含まれている場合でも、「安全基準内」とされています。
成分④廃棄肉・副産物を使ったフード
(C)新潮社 (C)新潮社
- ミール:肉や魚などを加熱・乾燥して粉末化したもの
- 副産物:人間が食用にしない部分(内臓、骨、くちばし、羽など)を含む
- 4Dミート:Dead(死んだ動物)、Diseased(病気の動物)、Dying(瀕死の動物)、Disabled(障害を持つ動物)などの肉を指す。これらが副産物に含まれるケースもあるとされている。
日本のパッケージには、「使用部位」や「肉の種類」までは記載されていないことがほとんど。
原材料欄に「ミートミール」「ミートボーンミール」「家禽ミール」と記載されている場合は、使用されている肉の種類や部位が不明確です。

もし心配な場合は、できるだけ「鶏ささみ」「ターキー生肉」など、明確に記載されているフードや、ヒューマングレードを選びましょう。
成分⑤穀物が主原料の安価フード
画像引用元:デイリー新潮>「穀類」が主成分の商品リスト
- 使用される主な穀物:トウモロコシ、小麦、大豆など
- 穀物が心配される理由
①猫は本来「完全肉食動物」で、炭水化物の消化が得意ではない
②消化不良や、栄養不足のリスク
③尿路系トラブルのリスクを高める可能性
特に安すぎるキャットフードは、かさ増し目的で穀物が多用されている傾向が指摘されており、主原料が穀物になっている商品は避けた方が無難でしょう。
食べてはいけないキャットフードを選ばない!3つの心得

危険な成分を知っても、実際に売り場でどう見分ければ良いのかわからない…。

そんな方のために、ここでは「3つの心得」を具体的に紹介します。
心得①原材料表示をしっかり確認
- 最初に書かれている材料が「トウモロコシ」「副産物」なら注意
- 「ミートミール」「動物性油脂」など曖昧な表記にも警戒
主原料が何かを見抜くことは、安全なキャットフード選びの第一歩です。
人間と違って猫は雑食ではないため、動物性タンパク質が第一原料であることが望ましいです。

一番確認しやすい項目です!
心得②見た目がカラフルなものは避ける
- ピンク・赤・緑など不自然な色がある
- 猫にとっては見た目の色は無意味
カラフルなフードには高確率で合成着色料が含まれています。
見た目に騙されず、成分表示を確認しましょう。
心得③価格が安すぎる商品は注意
- 1kg500円以下は赤信号
- 安さの裏に、粗悪な材料・添加物あり
猫の健康を守るには、ある程度の品質が必要です。
価格だけで判断せず、原材料・メーカーの信頼性を確認しましょう。
愛猫も安心のおすすめキャットフード
最後に、おすすめのキャットフードを4つピックアップして紹介します!
商品名 | 特徴 | おすすめポイント |
---|---|---|
GRANDS(グランツ) | 国産・無添加・グレインフリー | 使用原料をすべて開示。安心のヒューマングレード品質で、アレルギー対策にも適している |
Orijen(オリジン) キャットフード | 肉や魚を85%以上使用、高タンパク | 世界的評価の高いブランド。猫本来の食性に近く、プレミアムフードの代表格 |
Acana(アカナ) キャットフード | 新鮮な肉や魚を使ったレシピ、穀物不使用 | オリジンの姉妹ブランド。高品質ながらコスパも比較的良い |
ピュリナワン グレインフリー | 大手メーカー、動物性タンパク質主体 | スーパーや通販で手軽に購入可能。コスパが良く、初めてグレインフリーを試す飼い主におすすめ |

基礎疾患があり通院中の場合や、既に療法食を与えている猫ちゃんの、フード変更を検討している場合は、必ず獣医師に相談してくださいね。
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まとめ:キャットフードの原材料の理解と確認が大切
危険なキャットフードの「実名」や成分リスクを知ることは、愛猫の健康を守るための大切なステップです。
見た目や価格に惑わされず、安全な選択をする知識が必要です。

ぜひ今日から、愛猫のフード選びをもう一度考えてみましょう!