
最近もしかして死期が近いのかなって思うことが増えた…

飼い主としても気持ちに少しずつ覚悟を付けたいから、サインがあれば知っておきたいな…
老犬の日々の変化は、1つ1つが心配になりますよね。

今回は、こんなお悩みを解決していきます。

こちらのポイントに沿って、お伝えしていきます。

獣医師パパ監修の元、詳しく解説しますので安心して読み進めてくださいね。
老犬の夜泣きは死期が近いから?お別れ前の5つのサイン
老犬の夜泣きが、全て「死期のサイン」とは限りません。
ただし、体や心に変化があるサインのひとつとして注意深く観察することが大切です。

一緒に学んでいきましょう!
老犬の夜泣きの原因
①認知症による混乱
- 昼夜の区別がつかなくなり、夜に鳴くようになる
- 壁に向かって吠える、同じ場所をグルグル回るなどの行動が増える
- 飼い主の声にも反応しにくくなることがある
認知症は老犬に多く見られる変化のひとつで、特に夜間の行動に顕著な影響を与えます。
初期症状として夜泣きが現れることが多いため、行動の変化にいち早く気づくことが大切です。
老犬の夜泣きの原因
②身体の不調や痛み
- 関節炎や内臓疾患などの痛みを夜間に感じやすくなる
- 静かな夜だからこそ、痛みに敏感になり鳴くケースも
- 鳴き声の変化や行動の鈍さに注目
老犬は体のあちこちに不調を抱えやすく、飼い主が気づかないうちに苦しんでいることも。
獣医師による定期的なチェックで、痛みや病気を早期発見しましょう。
老犬の夜泣きの原因
③環境の変化による不安
- 引っ越しや模様替えがストレスになる
- 家族構成の変化(子どもの独立など)にも敏感に反応
- 慣れた環境が急に変わると夜に不安で鳴くことも
高齢になると、ほんの少しの環境の変化も大きなストレスとなります。
見慣れた場所、安心できる匂いなどを保つことが夜泣きの軽減につながるでしょう。
老犬の夜泣きの原因
④睡眠リズムの崩れ
- 昼間に寝すぎて夜に目が覚めてしまう(昼夜逆転)
- 夜中に徘徊したり、鳴いて飼い主を呼ぶことも
- 老化によって脳のリズムが乱れてくる
日中に軽い運動や脳への刺激を与えることで、夜の睡眠を促す工夫ができます。
朝に日光を浴びさせるのも効果的です。
老犬の夜泣きの原因
⑤死期が近い兆候の可能性
- 夜泣きとともに食欲低下や排泄コントロールの喪失が見られる
- 呼吸が浅くなる、うずくまるように動かない
- 総合的な体調の変化を観察することが重要
夜泣きだけでなく、全身の状態が変化している場合は、いよいよお別れが近づいているサインかもしれません。
心の準備とともに、最期の時間を穏やかに迎える方法を考えましょう。
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老犬の死期が近い特徴・お別れ前の5つのサイン
「もしかしてそろそろお別れかも…」と感じたときに、見逃したくないのが老犬が見せる5つのサイン。
大切な時間を穏やかに過ごすために、飼い主ができることを知っておきましょう。
老犬の死期が近い特徴
①食欲の著しい低下
- 好きだったフードに見向きもしなくなる
- 水も口にしない状態はかなり深刻
- 点滴や流動食も検討される場合がある
食事は健康のバロメーター。食べる意欲の減退は、体が自然に終わりに向かっているサインです。
無理に食べさせるのではなく、静かに寄り添う姿勢が大切です。
老犬の死期が近い特徴
②寝たきり・動かない
- 寝たままで体を動かさなくなる
- トイレにも自力で行けなくなる
- 声や刺激への反応も鈍くなる
寝たきりの状態になると、介護の負担も増えますが、それ以上に愛犬の心身のケアが求められます。
床ずれ防止や快適な体勢のサポートが必要です。
老犬の死期が近い特徴
③目の焦点が合わない
- 見つめても目が合わなくなる
- うつろな表情になる
- 突然目が虚ろになることも
視覚の反応が弱まっても、耳や嗅覚はまだ働いています。
声をかける、手を握るなど、五感で感じられる優しさを届けてあげましょう。
老犬の死期が近い特徴
④呼吸の乱れ・浅さ
| 呼吸の状態 | 特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
| 荒くなる | ハアハアと浅く速い呼吸になる | 苦しそうに見えるが慌てずに |
| ゆっくり浅く | 呼吸の間隔が空いてくる | 心臓の働きが弱まっているサイン |
| 不規則 | リズムがバラバラになる | 終末期の特徴として見られることがある |
呼吸の変化は終末期のわかりやすい兆候の一つです。
愛犬が苦しまず穏やかに過ごせるよう、静かな環境を整えましょう。
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老犬の死期が近い特徴
⑤反応の減少
- 名前を呼んでも反応が鈍い
- 目で追わなくなる
- 甘えたり寄ってくることがなくなる
愛犬が反応しなくなっても、あなたの存在はしっかり届いています。
見た目の変化だけにとらわれず、そっと寄り添う時間を大切にしましょう。
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Q&A:老犬の夜泣き・死期に関するよくある質問
最後に、実際によくある飼い主さんの悩みをQ&A形式で解説していきます。
Q1:老犬が悲鳴のような鳴き声をする原因は?
A:強い痛みや不安、認知症による混乱が主な原因です。
悲鳴のような声は、身体的な異常や恐怖を訴えているサインの可能性があるため、すぐに獣医師に相談しましょう。
Q2:犬は死ぬ前に挨拶するの?
A:中には飼い主のそばに来たり、安心した表情を見せる犬もいます。
ただし、すべての犬がそうするとは限りません。どんな形であっても、最後の時間を一緒に過ごせることが一番大切です。
Q3:老犬の認知症の余命は?
犬の認知症は、発症すれば徐々に進行していく病気です。
認知症になった犬の余命は、それぞれの健康状態や個体差にも影響を受けます。なお、発症後に治療しなかった犬の余命は、約1~2年が目安とされています。
さらに認知症以外の病気や基礎疾患がある場合、それらの影響により寿命が短くなる可能性も否定できません。
持病の関係もあるため個体差がありますが、数ヶ月から数年単位で介護が必要なケースもあります。
認知症でも適切なケアが、穏やかな生活を保つ時間を増やす上で大切なことです。
Q4:犬の最後の気持ちってあるの?
A:言葉にできなくても、飼い主のぬくもりや声に安心感を感じています。
最後まで、飼い主の気持ちが届けば、苦しさや寂しさよりも、「ありがとう」「一緒にいられてよかった」と感じられているでしょう。
まとめ:犬のお別れ前のサインは知っておこう
老犬の夜泣きは、必ずしも死期を意味するわけではありません。
ただし、お別れが近づいている可能性があるサインと併せて見極めることが大切です。
日々の変化に目を向けて、愛犬とのかけがえのない時間をやさしく見守っていきましょう。
心を込めたケアが、あなたと愛犬にとって最も穏やかな最期を迎える力になります。
