
うちの犬、全然しっぽを振らないんだけど、嫌われてるのかな…?

前はよく振ってたのに、最近振らなくなったから心配…
愛犬のしっぽは“気持ちを映すサイン”と思うからこそ、不安になりますよね。

今回は、こんなお悩みを解決していきます。

こちらのポイントに沿って、お伝えしていきます。

獣医師パパ監修の元、詳しく解説しますので安心して読み進めてくださいね。
しっぽを振らない犬もいる?理由と行動別の犬の気持ち
まず伝えたいのは、しっぽを振らない犬も存在するということです。
犬にはそれぞれの性格や状況があり、しっぽを動かさないことも自然な表現のひとつです。
それでは、代表的な理由をまとめていきます。
猫と犬の尻尾(しっぽ)の役割
尻尾(しっぽ)の役割1:バランスをとること
尻尾(しっぽ)の役割2:コミュニケーション
尻尾(しっぽ)の役割3:防寒対策
出典:OPPO>猫と犬の尻尾の役割|しっぽを振る「意味」や「感情」とは

一緒に学んでいきましょう!
犬がしっぽを振らない理由
①犬種や性格の違い
- 犬種によって尻尾の形が異なる
- 性格的に感情表現が控えめな子もいる
- 振らないのは「その子らしさ」の場合も
柴犬やボストンテリアなど、巻き尾や短い尻尾の犬種はしっぽを大きく振りにくい特徴があります。
また、おっとりした性格の犬は表現が穏やかで、しっぽを振らないことが自然に見られます。
犬がしっぽを振らない理由
②落ち着きや安心感の表れ
犬が安心しきってリラックスしているとき、あえてしっぽを振らないこともあります。
常に「嬉しい=振る」とは限らず、静かに寄り添うような態度も愛情や安心の証です。
犬がしっぽを振らない理由
③警戒や不安を感じている
- 知らない人や物に出会ったとき
- 音や環境に敏感になっているとき
- 「様子を見ている」状態で動かない
しっぽを振らないのは、不安や警戒心のサインである場合もあります。
特に耳を後ろに倒したり体を低くしているときは、緊張している合図なので無理に近づかないようにしましょう。
犬がしっぽを振らない理由
④体調や加齢による影響
突然振らなくなった場合は注意が必要です。
関節痛や腰の病気、加齢による筋力低下が原因のこともあります。
以前はよく振っていたのに急に振らなくなったときは、動物病院での健康チェックをおすすめします。
犬がしっぽを振らない理由
⑤過去の経験や学習
過去に叱られたり、怖い思いをしたときにしっぽを振っていた経験があると、「振らないほうがいい」と学習してしまう場合があります。
経験や記憶による行動なので、信頼関係の積み重ねが解決につながります。
しっぽを振らない犬:行動別の気持ちと注意すべき点

犬がしっぽを振らないのにはさまざまな理由があり、状況ごとに意味が異なります。

「しっぽを全く振らない訳じゃない…」と悩む方は是非読んでくださいね。
今回は、この5つの行動別と、注意すべきケースに関して解説していきます。
①飼い主にだけしっぽを振らない
- 必ずしも嫌っているわけではない
- 独立心が強い性格の可能性
- 接し方や距離感の影響も
飼い主にしっぽを振らないからといって、愛情がないわけではありません。
性格的に表現が控えめだったり、接し方のバランスでそう見える場合もあります。
無理に期待せず、信頼関係をコツコツ築くことが大切です。
②犬同士にしかしっぽを振らない
人間よりも犬同士との交流を重視する子もいます。
犬社会ではしっぽを使って意思表示をするため、仲間にはよく振るのに飼い主には振らないこともあります。
信頼関係が薄いというわけではなく、他の仕草や表情から気持ちを読み取る必要があります。
③遊んでいる時に振らない
遊びに夢中になっていると、感情表現がしっぽに出ないことがあります。
この場合は表情や耳の動き、声のトーンなど、他のボディランゲージをあわせて観察すると気持ちを理解しやすいです。
④知らない人には振らない
- 警戒心や慎重さのサイン
- 無理に接触させるのは逆効果
- 安全な距離を保つことが大切
初対面の人にしっぽを振らないのは自然な反応です。
犬にとって安心できる距離感を守り、徐々に慣れさせていくのが望ましい接し方です。
⑤散歩中だけはしっぽを振る
家の中では落ち着いてリラックスしているため、しっぽを振らないことがあります。
一方、散歩中は外部刺激が多く、感情が動きやすいためしっぽがよく動きます。
家庭内で振らなくても安心のサインなので心配はいりません。
注意点:突然しっぽを振らなくなった場合
今までよく振っていた犬が急にしっぽを振らなくなるのは、注意が必要なサインです。
- 環境の変化によるストレス
- 腰や関節の痛みなどの健康異常
- 強い不安や精神的ショック
このような背景が隠れている可能性があります。
しっぽの動き以外にも、食欲や元気の有無を確認し、異常が続く場合は動物病院で診てもらいましょう。
【Q&A】しっぽを振らない犬に関するよくある悩み

最後に、実際によくある飼い主さんの疑問をQ&A形式で解説していきます。
Q1:犬がしっぽ振らないのは病気?
A:急に振らなくなった場合は腰痛や関節炎、神経のトラブルなど病気が隠れていることもあります。
元気や食欲とあわせて観察し、気になる場合は早めに受診しましょう。
Q2:尻尾を振らない犬の意味は?
A:不安・警戒・落ち着きなど、文脈によって意味は変わります。
「振らない=嫌っている」わけではなく、他の仕草や表情とあわせて判断することが大切です。
Q3:柴犬がしっぽ振らないのはなぜ?
A:柴犬は巻き尾でしっぽの可動域が狭いため、洋犬のように大きく振らず「小さく揺らす」程度しか見えないことも多いです。
また柴犬は自立心が強く、飼い主にベッタリ甘えるよりも淡々と過ごす性格の子が少なくありません。
しっぽの動きが少なくても、耳の角度や目の表情、体の姿勢など全体を見れば気持ちをしっかり読み取ることができます。
Q4:子犬が自分にだけ尻尾振らないのは?
A:信頼関係の構築途中であったり、まだ人に慣れていないサインです。
無理に触れ合うのではなく、安心できる環境を作り、少しずつ距離を縮めていきましょう。
まとめ:しっぽを振らないのも犬も存在する
犬がしっぽを振らないのは決して特別なことではなく、性格や状況による自然な表現です。
大切なのは「振るか振らないか」だけに注目するのではなく、表情や仕草、全体の様子から気持ちを読み取ること。
愛犬のペースを尊重しながら観察していけば、しっぽを振らなくても心はしっかりつながっていけます。