
最近痩せてきて背骨がゴツゴツ触れるようになって…かわいそう…

病院に連れていくべきなのか判断できなくて…
愛猫が痩せてくると、多くの飼い主さんが不安になりますよね。

今回は、こんなお悩みを解決していきます。

こちらのポイントに沿って、お伝えしていきます。

獣医師パパ監修の元、詳しく解説しますので安心して読み進めてくださいね。
老猫の背骨がゴツゴツ…これって老化?病気?受診目安を解説
背骨がゴツゴツして触れるようになるのは、老化による筋肉量の減少が原因であることが多いです。
ただし、病気の可能性もあるため注意が必要です。

一般的に「老猫・シニア猫」は10歳前後からです。
老猫の背骨がゴツゴツする原因
①老化による筋肉減少が多い
- 年齢とともに筋肉は自然に落ちる
- 特に背骨や腰回りがゴツゴツ触れるようになる
猫も人と同じように加齢で筋肉が減少します。
徐々に痩せて背骨が浮き出るように感じるのは、老猫ではよくある変化のひとつです。
老猫の背骨がゴツゴツする原因
②甲状腺や腎臓の病気の可能性
老猫で背骨がゴツゴツして見える場合、下記のような病気が隠れていることもあります。
猫の体重減少を引き起こす病気
・胃腸障害による体重減少
・食道の閉塞による体重減少
・肝疾患による体重減少
・寄生虫による体重減少
・毛玉による体重減少
・ビタミン欠乏症による体重減少
また上記の他に、慢性腎臓病や甲状腺機能亢進症であるケースも多いです。

痩せだけでなく、多飲多尿や元気の低下があるときは特に注意が必要です。
老猫の背骨がゴツゴツする原因
③食事の偏りや栄養不足
- 噛みにくさや食欲のムラから、特定のものしか食べなくなる
- 食事量が足りず、カロリー・たんぱく質不足に陥りやすい
- 偏食が続くと筋肉量が落ちて、背骨が目立ってくる
高齢猫になると、口腔トラブルや嗜好の変化で、食べる量や内容が偏りやすくなります。
必要な栄養素が不足すれば、筋肉や脂肪が減ってしまい、見た目にも背骨がゴツゴツと浮き出るようになります。
普段から食事の内容や食いつきの変化に注意しておきましょう。
老猫の背骨がゴツゴツする原因
④運動量の低下による筋力低下
- 年齢とともに活動量が減り、寝て過ごす時間が増える
- 筋肉を使わないことで筋力が落ち、背中や腰回りが痩せやすくなる
- 足腰が弱ることで、さらに動かなくなる悪循環も起こりやすい
猫は高齢になると、若い頃のようなジャンプや遊びをしなくなり、運動不足に陥りがちです。
筋肉が衰えると、特に背骨や腰回りが痩せてゴツゴツと骨ばって見えるようになります。
可能な範囲で軽い運動や刺激を取り入れることも、筋力維持には効果的です。
老猫の背骨がゴツゴツする原因
⑤消化吸収能力の低下
- 胃腸や膵臓の働きが衰え、栄養をうまく吸収できなくなる
- 食べているのに体重が減る、便の状態が不安定になることも
- 栄養不足により筋肉が落ち、背骨が目立つ体型になる
年齢を重ねた猫は、消化酵素の分泌が低下し、栄養の吸収効率が落ちることがあります。
このため、しっかり食べているように見えても、体に取り込まれる栄養が不足し、痩せてしまうのです。
こうした内部的な変化も、背骨がゴツゴツしてくる一因となります。
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老猫の背骨がゴツゴツしたら受診するべき?迷った時の判断ポイント


猫も年を重ねると、体が省エネモードになります。
病気が原因ではない場合、食べる量と体重が減っていくのは自然の流れです。
ただし、その変化が急激だったり、行動や食欲に異常が伴う場合は病気を疑うサインになります。
「背骨がゴツゴツ触れる…」時に受診すべき目安として、以下のチェックポイントを参考になります。
老猫の受診ポイント
①体重の変化がないか?
毎月の体重測定や、「痩せ・太りすぎ」の観察は自宅でも、こまめにしてあげましょう。

簡易的なチェックとしては下記を参考にしてみて下さいね。
❶ 背中を軽くなでてみましょう
- 背骨や肋骨がすぐに触れる場合 → 痩せている可能性あり
- 脂肪に覆われて少し力を入れて触れる程度 → 理想的
- 骨がまったく分からず丸みを帯びている → 太り気味
❷ 上から見たときのウエストのくびれ
- 明らかにくびれている → 痩せ気味
- うっすらくびれが見える → 理想的
- くびれがなく寸胴体型 → 太りすぎの傾向
❸ 横から見たお腹のライン
- お腹がすっきり引き締まっている → 適正体型
- お腹がたるんでいる → 運動不足や肥満の可能性

1か月で5〜10%以上の体重減少は、「異常な減り方」として受診の目安になります。
老猫の受診ポイント
②食欲・水分摂取量の変化は?
高齢になると代謝が落ち、自然に少食になることもありますが、急激な変化や異常な行動には注意が必要です。
| チェック項目 | こんな変化があれば注意! | 受診の目安 |
|---|---|---|
| 食欲の変化 | 食べる量が急に減った / ごはんを残すようになった | 2〜3日続く場合は要相談 |
| 水の飲み方 | 急に水をたくさん飲むようになった / 逆に飲まない | 多飲は腎臓病や糖尿病の初期症状の可能性も |
| 食べ方の異変 | 口を気にする・噛みにくそうにする | 口内炎や歯周病の可能性あり |
自然な変化と思いがちですが、「いつもと違う」と感じたら、それが早期発見のヒントになります。
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老猫の受診ポイント
③排泄の状態に異常はない?
排泄は、体内の健康状態を映し出す「健康のバロメーター」。
高齢猫は腎臓や消化器のトラブルが増えるため、日々の変化に敏感になることが大切です。
| チェック項目 | 気をつけたい変化 | 考えられる原因・リスク |
|---|---|---|
| 尿の量や色 | いつもより多い / 少ない / 濃い色や赤っぽい | 慢性腎臓病、膀胱炎、脱水など |
| 排尿の様子 | トイレに何度も行くが少量しか出ない | 膀胱炎・尿石症の可能性 |
| 便の状態 | 下痢や便秘が続く / 黒っぽい便 / 血便 | 消化器疾患、腫瘍、ストレスなど |

排泄状態は必ずチェックするようにしましょう!
老猫の受診ポイント
④行動の変化はある?
老猫の行動は、体の状態や不調のサインが出やすいポイントです。
特に「いつもできていたことが急にできなくなる」のは、体のどこかに不調があるサインかもしれません。
| 行動の変化 | 注意すべき例 | 考えられる原因 |
|---|---|---|
| 動かなくなる | お気に入りの場所にも行かない / ずっと寝ている | 関節痛、脱水、内臓疾患、うつ症状など |
| 高い場所に登らない | キャットタワーや棚に登らない | 筋力低下、関節炎、神経症状 |
| うずくまる / じっとしている | 食後やトイレ後に丸くなって動かない | 腹部痛、便秘、内臓疾患の可能性 |
老化と病気の違いを見極めるには、日常の小さな変化に気づくことが第一歩です。
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【Q&A】老猫の身体の変化・痩せに関するよくある悩み

最後に、実際によくある飼い主さんの疑問をQ&A形式で解説していきます。
Q1:老猫の体重を増やす方法はある?
A:栄養価の高いシニア用フードや高カロリー補助食を取り入れる方法があります。
ただし、病気が原因の場合は増やすだけでは解決しないため、まず受診が大切です。
また病気の可能性がない場合は、加齢により体全体が「省エネモード」になっているため、無理に体重を増やす必要もないでしょう。
Q2:老猫がどんどん痩せていくのは病気?
A:急速に痩せていく場合は、甲状腺機能亢進症や慢性腎臓病なども疑われます。
老化では痩せ方がゆるやかなため、スピード感のある痩せ方は受診の目安になります。
Q3:老猫が痩せてきたけど元気なら大丈夫?
A:食欲や元気がある場合は老化による筋肉減少の可能性が高いです。
ただし、健康診断を受けておくことで安心でき、病気の早期発見にもつながります。
まとめ:猫の背骨のゴツゴツは老化か病気かを見極めが必要
老猫の背骨がゴツゴツしてくるのは、加齢による筋肉量の低下であることが多いです。
ただし、甲状腺や腎臓の病気が隠れている場合もあるため、急激な変化や元気のなさが見られるときは早めの受診が安心です。
日々の観察と定期的な健康チェックで、愛猫の老後を快適にしてあげましょう。

