
病院に行かない方がいいと思う人たちの意見が知りたいな。

元気そうなら、無理にストレスを与える環境に行かなくてもいいのでは?
病院に行くべきか、行かないべきか悩む時はありますよね。

今回は、こんなお悩みを解決していきます。
▼「老猫を病院に連れて行かない」に関する獣医師パパの本音と、私の実家猫の体験談の記事はこちら
老猫を病院に連れて行かない選択はあり?獣医師パパの本音

こちらのポイントに沿って、お伝えしていきます。

獣医師パパ監修の元、詳しく解説しますので安心して読み進めてくださいね。
猫は病院に行かない方がいい?そう言われる理由と現実
「猫は病院に連れて行かない方がいい」と思う飼い主さんもいると思います。
まずはその理由についてみていきましょう。

一緒に勉強していきましょう!
①通院ストレスが大きい
- キャリーに入れる時点で嫌がる
- 移動中の揺れや音に敏感
- 病院の匂いや犬の鳴き声がストレスになる
猫は非常に繊細で環境の変化に弱い動物です。
通院そのものが強いストレスになる子も多く、特に高齢猫や慢性疾患のある猫は、通院の負担が大きい場合も。
②不必要な検査や治療を避けたい
- 猫は不調を隠す動物
- 元気に見えても問題がないとは限らない
- とはいえ、無理な検査が逆効果になることも
軽度な不調に過敏になりすぎると、過剰な検査や治療で猫に余計な負担をかける可能性もあります。
飼い主としての冷静な見極めが求められます。
③自宅ケアで十分なケースもある
症状が軽度で短期間の場合、自宅でのケアと様子見で十分なこともあります。
たとえば、毛玉による一時的な嘔吐や、暑さで一時的に元気がないなど、すぐに病院に行かなくても良いケースもあるのです。
ただし、長引く場合や他の症状が併発している時は注意が必要です。
④治療費が高額になることが多い
- 動物病院は自由診療
- 診察・検査・薬代が高額になることも
- 長期通院になると経済的に厳しい
治療費の負担を考えて、通院を控える飼い主も少なくありません。
特にペット保険に入っていない場合、突然の出費に戸惑うこともあるでしょう。
⑤回復が見込めない場合
末期の病気や高齢による衰弱で、積極的な治療が難しいケースでは、自宅で穏やかに過ごさせる選択をすることもあります。
通院よりも、静かに安心して過ごせる環境を優先することが、猫にとって最良の場合もあります。

飼い主さんと猫ちゃんには、今までの信頼関係や愛情があります。飼い主さんが良いと思う選択はが、猫ちゃんにとって1番だと思います。
猫は病院に行かない方がいい?受診すべき判断基準

通院を避ける理由がある一方で、病院に行くべきタイミングを見逃すことは命に関わります。
ここからは、本来受診すべき判断基準について解説していきます。
猫が病院に行くべきケース
- 食欲不振や嘔吐が24時間以上続く
- 呼吸が荒く、口で息をしている
- 血尿や便秘などの排泄異常
- ぐったりして反応が鈍い
これらの症状は、重大な病気のサインである可能性高いです。
早期発見・早期治療が、猫の命を救うカギになります。
慢性疾患の猫は定期通院が推奨
慢性疾患を持つ猫は、症状が安定していても油断出来ない部分があります。
健康診断の頻度
頻度に決まりはありませんが、一般的に6歳ごろまでは年に1回、シニア期に入る7歳以降は年に2回のペースが理想とされています。
健康診断の費用目安
猫の健康診断にかかる費用は、動物病院、あるいは検査項目や内容によっても異なりますが、基本的な検査は、5,000円~10,000円が目安です。
ただ、慢性疾患のない猫で、特に問題なく元気な内は、「通院しない」という選択肢を選ぶ飼い主さんも多いです。
飼い主が迷ったときの判断基準
- 24時間以上体調不良が続いているか?
- 明らかな異常行動や排泄の変化があるか?
- 「いつもと違う」と感じる違和感があるか?
こうした基準で状況を判断し、それでも迷う時は、病院に電話で相談するのもひとつの方法です。
話すだけで気持ちが整理されることもあります。
【Q&A】猫の通院に関するよくある悩み
最後に、実際によくある飼い主さんの疑問をQ&A形式で解説していきます。
Q1:お金がなくて猫を病院に連れて行けない…
A:治療費が高額になるのは確かですが、症状が悪化してからでは余計に費用がかさむことも。
ただ、高齢猫の場合など最期を自然な形で家族と過ごしたいという飼い主さんもいます。
まだ若いのであれば、緊急時のために少額のペット保険の活用を検討することをおススメします。

実家の猫は、今まで大きな病気はなく(通院や健診を受けてないため、知らないだけという可能性も十分あります)比較的元気に穏やかに過ごしているため、あえて定期通院はしない選択をしています。
Q2:うちの猫、病院に行ったことないけど大丈夫?
A:特に若く健康な猫の場合、今まで病院に行ったことがないというのは珍しくありません。
ただし、年齢を重ねるごとに病気のリスクは高まるため、初診として一度健康診断を受けておくと安心です。
Q3:猫を病院に連れて行くのが辛いです
A:猫が嫌がる姿を見るのはつらいですが病気の早期発見や予防のためには必要なこともあります。
猫に優しい病院を選んだり、通院前後のケアを丁寧にすることで、ストレスを減らすことができます。
まとめ:猫と飼い主が納得できる選択を
「猫は病院に行かない方がいい」とされる背景には、猫特有の性質や飼い主の事情があります。
しかし、すべてのケースに当てはまるわけではなく、状況に応じた冷静な判断が必要です。
猫の心と体の負担を最小限にしながら、必要な医療を受けられるよう、準備と知識をもって向き合っていきましょう。
飼い主の「気づき」と「選択」が、愛猫の健康と幸せを支える大きな力になります。