
マタタビって人間でいうと何に近いの?

与えすぎると体に悪いのかな?
猫の飼い主にとって、マタタビは身近な分、気になりますよね。

今回は、こんなお悩みを解決していきます。

こちらのポイントに沿って、お伝えしていきます。

獣医師パパ監修の元、詳しく解説しますので安心して読み進めてくださいね。
マタタビは人間でいうと何?猫への影響と与え方
マタタビが猫に与える影響は、人間でいうと以下のような感覚に近いとされ、いくつかの説があります。

一緒に勉強していきましょう!
マタタビは人間でいうと何?
①お酒や嗜好品に近い
- 成分が脳に作用し、一時的な多幸感を与える
- 約半数〜7割の猫が反応するとされる
- 人間にとってはお酒やコーヒーに近い感覚
マタタビを嗅いだ猫は転げ回ったり、ゴロゴロとリラックスした仕草を見せます。
これは人間がアルコールを摂取したときの高揚感や、コーヒー・タバコを楽しむ嗜好行動に似ているとも言われています。
ただし、猫の個体差は大きく、全ての猫が必ず反応するわけではありません。
マタタビは人間でいうと何?
②虫よけ+幸せホルモン分泌
東京新聞の記事(2024年)で紹介された研究では、マタタビによる猫の反応は蚊を避けるための行動だったことが報告されています。
伝統的に、ネコがマタタビの匂いを嗅ぐと酔っぱらって転がると考えられてきましたが、宮崎教授の研究により、実際にはマタタビに含まれる「ネペタラクトール」という物質が蚊よけの効果を持つことが明らかになりました。
それにより、ネコがマタタビの葉に体をこすりつけるのは、この物質を利用して蚊から身を守るための行動であることが分かりました。ネコがネペタラクトールを嗅ぐと「エンドルフィン」という幸せホルモンも分泌されますが、宮崎教授は単なる陶酔以上の生存に関連する重要な行動であると示唆しています。
出典:東京新聞>実は酔ってなかった「マタタビ反応」 ネコの生態を研究する岩手大農学部教授・宮崎雅雄さん>ペットシッターSOS

人間でいうと、幸せホルモンを感じられる虫よけスプレーみたいな感じかもしれませんね。
マタタビは人間でいうと何?
③ エナドリ・カフェイン作用
- 興奮して走り回る猫もいる
- 爪とぎや噛みつき行動が強くなることもある
- カフェイン摂取時の人間の反応に似る
猫によってはマタタビでリラックスするよりも興奮が強く出るケースがあります。
これは人間がエナジードリンクやカフェインを摂取して元気・ハイテンションになるのに近いイメージかもしれません。
マタタビ:猫への影響と与え方

マタタビは猫にとって刺激やリラックスを与える特別な存在です。
ただし、使い方を誤ると健康トラブルにつながることもあります。

ここではメリットとデメリットを整理し、正しい与え方を解説します。
マタタビのメリット・デメリット
メリット(良い影響) | デメリット・注意点 |
---|---|
・ストレス解消やリラックス効果がある | ・与えすぎると嘔吐や下痢のリスク |
・遊びへの意欲を高める | ・依存的に欲しがるようになる場合がある |
・老猫や体力の落ちた猫の刺激剤になる | ・攻撃性が増すケースもある |
・簡単に使える粉末やスプレー製品がある | ・子猫(6か月未満)・妊娠猫・持病猫にはNG |

使い過ぎはNGです。
マタタビの安全な与え方
正しい与え方を知れば、マタタビは猫との暮らしを豊かにするアイテムになります。
マタタビの主な商品タイプ
- 粉末タイプ:少量で強い反応が得られるため定番
- スプレータイプ:粉よりも均一に与えやすく、初心者に最適
- おもちゃタイプ:遊びながらマタタビの効果を得られるためストレス解消にも
- 枝タイプ:硬いため、歯や歯茎が弱い猫には不向き
安全に楽しませるためには、猫の性格や年齢に合わせて選ぶのがおすすめです。
猫にマタタビを与える頻度
- 週1〜2回が目安(毎日は不要)
- 効果が薄れたり依存を防ぐため、イベント的に使うのがおすすめ
猫にとって特別なお楽しみとして与えることで、安全に長く活用できます。
マタタビを避けた方がいい猫
- 子猫(生後6か月未満)
- 妊娠中の猫
- 持病を持つ猫
このような猫にはマタタビは避けるべきです。
与えた後に体調不良が見られた場合も使用を中止し、早めに獣医師へ相談することが大切です。
【Q&A】マタタビに関するよくある悩み
最後に、実際によくある飼い主さんの疑問をQ&A形式で解説していきます。
Q1:またたびはどんな匂い?
A:人間が嗅ぐと青臭い植物の香りに近く、独特な爽やかさを感じます。
猫にとっては非常に魅力的な匂いで、嗅覚を強く刺激するため、独特の反応を引き起こします。
Q2:またたびを人間が食べるとどうなる?
A:人間が食べても基本的に強い効果までは得られないでしょう。
猫と同じ反応は起こらないと考えられます。
Q3:またたびを与えすぎるとどうなる?
A:嘔吐や下痢、攻撃的な行動などが出る可能性があります。
人間でもお酒やカフェインを摂りすぎると体調を崩すのと同じで、猫にも「適量」が大切です。週1〜2回程度を目安にしましょう。
Q4:またたびは何歳から与えていい?
A:一般的には生後6か月を過ぎてからが推奨です。
それ以前の子猫は体が未発達で、マタタビの刺激が強すぎる可能性があります。
初めて与えるときはごく少量から試し、様子を見ながらにしましょう。
まとめ:マタタビは適量で猫と楽しもう
マタタビは人間でいうと嗜好品やリラックス剤に近い存在で、猫に良い刺激や癒しを与えます。
しかし、与えすぎは下痢や嘔吐などの体調不良を招く可能性があり、依存性のリスクも否定できません。
週に数回程度、適切な方法で与えることが安全に楽しむポイントです。
猫の年齢や体質に合わせて取り入れ、愛猫との暮らしをより豊かなものにしましょう。