
猫に初めてオムツをつけたけど、うんちをした時どう処理すればいいの?

お尻も汚れるし、オムツの替え時も迷う。
初めての猫オムツは、誰もが戸惑うものです。

今回は、こんなお悩みを解決していきます。

こちらのポイントに沿って、お伝えしていきます。

獣医師パパ監修の元、詳しく解説しますので安心して読み進めてくださいね。
猫のオムツ使用時のうんちはどうする?初めての処理ガイド
猫にオムツを使うと、避けて通れないのがうんちの処理です。
ここでは処理の流れを5つのステップで分かりやすく解説します。

一緒に勉強していきましょう!
猫オムツのうんち処置手順
①すぐにオムツを外す
- 便を長時間放置すると皮膚トラブルに
- 匂いや不快感で猫のストレスに
うんちをしたら、できるだけ早めにオムツを取り替えます。
放置すると蒸れて皮膚がただれたり、臭いが強くなって猫も不快に感じます。
猫オムツのうんち処置手順
②お尻まわりをやさしく拭く
- ウェットティッシュや柔らかいガーゼを使用
- 強くこすらず、押さえるように拭く
オムツを外したら、お尻のまわりを優しく拭き取ります。
無香料でアルコールフリーのペット用ウェットティッシュを使うと安心です。
猫オムツのうんち処置手順
③汚れはぬるま湯で洗浄
- 頑固な汚れはぬるま湯で流す
- シャンプーは頻用せず、皮膚にやさしいケアを
拭き取りだけで落ちない汚れは、ぬるま湯で軽く洗い流します。
石けんやシャンプーは毎回使うと皮膚を傷めるため、必要なときだけ使用。ぬるま湯だけでも十分にきれいになります。
猫オムツのうんち処置手順
④肌をしっかり乾かす
- 濡れたままオムツをつけると蒸れて炎症に
- ガーゼやタオルで水分を吸い取る
洗浄後は必ず水分を拭き取ります。
ドライヤーは熱すぎると火傷や恐怖心につながるので、タオルドライが基本。
完全に乾かしてから次のオムツを装着するのが大切です。
猫オムツのうんち処置手順
⑤新しいオムツを装着
- サイズが合った清潔なオムツを使用
- 装着時はきつすぎず、緩すぎないように調整
乾燥が終わったら、新しいオムツを着けます。
お腹に指1本入るくらいのゆとりを残し、ずれないように固定します。
サイズが合っていないと、脱げたり逆に擦れて皮膚炎を起こしたりするので注意が必要です。
猫のオムツ管理で知っておきたいこと6選

オムツは便利ですが、間違った使い方をすると猫にとって負担になります。
ここでは日常の管理に役立つポイントをまとめていきます。
①猫オムツのメリット・デメリット
猫用オムツは、介護や下痢、粗相が多いときにとても役立ちます。
ただし便利な反面、皮膚トラブルや猫の動きに影響するなどの注意点もあります。以下の表で整理してみましょう。
メリット | デメリット |
---|---|
粗相の片付けが楽になる | 蒸れによる皮膚トラブルのリスク |
介護時に清潔を保ちやすい | 歩きにくくなる場合がある |
下痢や尿漏れでも布団や床が汚れない | サイズが合わないと脱げやすい |
便や尿を観察しやすい | 長時間つけると不快感が増す |
旅行や外出時に安心できる | コストがかかる(継続使用で出費増) |
オムツを使う一番のメリットは、排泄物の処理や清潔管理がしやすくなることです。
一方で、通気性が悪いと蒸れやかぶれを起こしやすく、歩行に支障が出ることもあります。
②猫オムツの選び方
猫にオムツを使うときは、サイズとタイプ選びがとても重要です。
体型や排泄の状態に合っていないと、脱げやすかったり逆に締め付けが強くなってしまいます。
猫オムツのサイズ選び
- 尻尾穴の大きさや位置が猫に合っているか確認
- 体重と胴回りのサイズを測り、表記に合わせて選ぶ
- 緩すぎると脱げやすく、きつすぎると血流や動きを妨げる
猫オムツの種類と特徴
タイプ | 特徴 | 向いている猫 |
---|---|---|
パンツ型(テープタイプ) | おむつパンツのように腰に巻きつけるタイプ。装着が簡単でズレにくい。 | 高齢猫、長時間使用が必要な場合 |
マナーパッド型 | 下着のように簡易的に装着。軽くて違和感が少ない。 | 短時間の使用、軽度の失禁対策 |
犬用オムツを代用 | サイズ展開が豊富で入手しやすい。尻尾穴の位置が合わない場合がある。 | 体型に合うものが見つかれば使用可 |
再利用布オムツ | 洗濯して繰り返し使える。通気性が良く、環境にやさしい。 | 頻繁に替える必要がある猫、エコ志向の飼い主 |
サスペンダー併用タイプ | オムツが脱げやすい猫に使用。ズレ防止効果あり。 | 活発で動きが多い猫 |
タイプごとに特徴が異なるため、猫の体型・性格・排泄の状態に合わせて選ぶのがポイントです。
③猫オムツの正しい付け方のコツ
- 尻尾の穴を確認する
- 尻尾をやさしく通す
- お腹に当てて位置を整える
- 股部分が食い込まないか確認
- ズレがないか歩かせてチェック
オムツは装着時にしわが寄ると、摩擦でかぶれやすくなります。
装着後は猫が歩いてみて、ズレていないか、不自然な動きがないかを確認することが大切です。
④猫オムツの交換頻度
オムツ交換は「汚れたらすぐ」が基本ですが、状況によって目安を持っておくと安心です。
状況 | 交換の目安 | 注意点 |
---|---|---|
うんちをしたとき | すぐに交換 | 放置すると皮膚炎や強い臭いの原因になる |
おしっこのとき | 3〜4時間ごとに確認 | 蒸れやすいので早めに替えるのが安心 |
夜間や留守中 | できるだけ短い間隔で確認 | 夏や湿度の高い時期はさらに注意 |
下痢があるとき | 排泄直後に即交換 | 皮膚に刺激が強く、ただれやすい |
オムツを長時間つけっぱなしにすると、湿気やアンモニアによって皮膚が荒れやすくなります。
こまめなチェックと交換を習慣にすることで、清潔を保ち、猫の快適さも守ることができます。
⑤猫オムツの清潔に役立つグッズ
オムツ生活を快適に続けるためには、ちょっとした補助グッズを用意しておくと便利です。
- ペット用ウェットティッシュ:お尻や毛の汚れ拭きに便利
- ベビーパウダーやワセリン:かぶれ予防の保護に使用
- 使い捨て手袋:処理時の衛生管理に役立つ
- 防臭袋:使用済みオムツを清潔に処分できる
これらのグッズを揃えておくことで、処理や清潔管理がスムーズになります。
⑥毎日の便の観察ポイント
オムツを使うことで便の状態をチェックしやすくなります。健康管理のために、毎日以下の点を確認してみましょう。
観察項目 | 健康な状態 | 注意が必要なサイン |
---|---|---|
硬さ | 適度な硬さで形がある | 水のように下痢、極端に硬くてコロコロ |
色 | 濃い茶色〜やや明るい茶色 | 黒っぽい・白っぽい・赤み(血便) |
量 | 毎日ほぼ一定 | 急に少ない・多い、出ない日が続く |
匂い | いつもと同じ程度 | 強い異臭や急な変化 |
混ざりもの | なし | 血・粘液・未消化のフード片 |

便は猫の体調を映す大事なバロメーターです。
異常が数日続く場合は、迷わず獣医師に相談するようにしましょう。
【Q&A】猫のオムツに関するよくある悩み
最後に、悩みの多い「猫のオムツ」に関する飼い主さんの悩みを解説していきます。
Q1:猫のオムツが脱げるのはなぜ?
A:サイズが合っていない、装着が緩いなどが原因です。
尻尾の穴や胴回りのフィット感を見直し、猫用オムツやサスペンダーを活用すると防げます。
Q2:猫がおむつを使用すると歩けなくなるのは普通?
A:最初は違和感で歩きにくくなりますが、徐々に慣れることが多いです。
ただしサイズが合っていないと動きにくさが続くので、調整が必要です。
Q3:猫のおむつ使用時で下痢のときはどうする?
A:下痢の便は皮膚に刺激が強いため、すぐにオムツを替え、ぬるま湯で洗浄してください。
下痢が続く場合は必ず動物病院で原因を調べましょう。
Q4:猫のおむつかぶれにワセリンを塗っていい?
A:はい、塗っても大丈夫です。薄くワセリンを塗ることで皮膚を保護できます。
おむつかぶれは、通気性の悪さや摩擦、刺激などが原因です。おむつかぶれの防止策は、おむつのサイズを見直し、お尻を洗うことです。
ただし赤みやただれがある場合は使用を控え、獣医師に相談してください。
まとめ:猫のオムツ処理や知識を学ぼう
猫にオムツを使うときに一番大切なのは、清潔さと日々の観察です。
うんち処理をただの手間と捉えるのではなく、便の状態から健康をチェックするチャンスと考えましょう。
「すぐ替える・清潔に保つ・便を観察する」この3つを意識すれば、猫にとって快適で安心なオムツ生活が実現できます。