
うちの猫、頭を撫でるといつも上を向くんだけど…なんでかな?

猫の仕草に隠された、気持ちが知りたいな。
猫の仕草には意味があり、そこには愛情や信頼のサインが隠れています。

今回は、こんなお悩みを解決していきます。

こちらのポイントに沿って、お伝えしていきます。

獣医師パパ監修の元、詳しく解説しますので安心して読み進めてくださいね。
猫の頭を撫でると上を向く理由とは?仕草で分かる猫の気持ち
猫を撫でているときに見られる「上を向く仕草」には、単なる反応以上の意味があります。
まずは結論から、猫が頭を撫でられたときに上を向く代表的な理由を整理します。

一緒に勉強していきましょう!
猫の頭を撫でると上を向く理由
①心地よさとリラックス
撫でられて上を向くのは、多くの場合「気持ちいい」というサインです。
猫は快感を覚えると体が自然に伸びたり、顔を上げてリラックス姿勢をとります。
特に額から頭頂部にかけては安心感を覚えやすいエリアとされ、猫にとっては心地よい刺激になるのです。
猫の頭を撫でると上を向く理由
②信頼と甘えのサイン
頭を差し出して撫でさせる行動は信頼の証でもあります。
上を向くのは、無防備な状態を飼い主に見せていることの表れです。
この仕草がよく見られるのは、猫が「もっと撫でてほしい」と甘えているときで、親密な関係の猫ほど見せてくれることが多いです。
猫の頭を撫でると上を向く理由
③撫で方の強弱に対する反応
撫でる強さや速さによっても猫の反応は変わります。
強めに撫でられると避けるように上を向く場合があり、逆に優しくなでると心地よさから顔を上げることもあります。
耳やしっぽの動きと合わせて観察すると、そのときの気持ちがより正確に読み取れるでしょう。
猫の頭を撫でると上を向く理由
④感覚器官への刺激
猫の頭部には触覚や神経が多く集まっており、撫でられることで反射的に顔を上げることがあります。
特にひげや耳の周りは敏感で、刺激を受けやすい場所です。
この場合は「気持ちいい」というよりも「無意識の反射反応」に近い行動だと考えられます。
猫の頭を撫でると上を向く理由
⑤やめてほしい合図
中には「もう十分」という合図の場合もあります。
頭を上げたあとに体をそらしたり、耳を伏せたりする仕草は注意が必要です。
無理に撫で続けるとストレスになるため、猫の表情や全身の動きをよく観察してやめ時を見極めましょう。

わが家の猫も、撫でられて気持ちい顔をしていたのに、急に嫌がる時がありますね。
猫の頭を撫でた時の他の仕草|猫の気持ち10選

猫は仕草を通して気持ちを伝えています。
ここでは、頭を撫でたときに見られる代表的な10の仕草を「ポジティブなサイン」と「ネガティブなサイン」に分けて紹介します。

まずは、ポジティブなサインから紹介!
「嬉しい・リラックス」を表す仕草だよ
①猫を撫でると喉を鳴らす
リラックスして心地よさを感じている典型的なサインです。
安心して飼い主に身を任せている証拠といえるでしょう。
撫で続けても嫌がらず、さらに体を寄せてくる場合は「もっと一緒にいたい」という気持ちの表れです。
②猫を撫でるとしっぽがゆっくり動く
満足感が高く幸せを感じている可能性が高いです。
ただし、強くパタパタと動かす場合は不快のサインなので見極めが大切です。
特に先端だけを小さく動かしているときは「リラックス中に少しだけ反応している」証拠なので安心して大丈夫です。
③猫を撫でると猫が撫でると寝転ぶ
安心して身を任せているサインで、「もっと撫でてほしい」という甘え行動です。
特にお腹を見せる場合は信頼の証といえます。
ただし、お腹は触られるのを嫌う子が多いので、無理に撫でずに猫の反応を尊重しましょう。
④猫を撫でると頭を押し付ける
これは典型的な甘えの行動で、「もっとかまってほしい」という強いアピールです。
同時にフェロモンをこすりつけて「自分の匂いをつけて安心している」意味も含まれます。
⑤猫を撫でると目を閉じる
目を閉じるのは安心している証拠で、「無防備でも大丈夫」と信頼しているサインです。
特に半目でゆっくり閉じる場合は、深いリラックス状態に入っていると考えられます。
⑥猫を撫でると口を開ける
少し口を開けるのは「フレーメン反応」と呼ばれる仕草で、匂いを嗅ぎ取ろうとしている可能性があります。
フレーメン反応は、フェロモンを確認するときに見せる反応です。
フェロモンとは、同種の動物同士で情報を伝え合い、特有の行動を引き起こすニオイ物質のこと。猫のフェロモンは顔まわり、足先、お尻まわりなどにある臭腺から出されます。
撫でられてリラックスしているときにも見られることがあり、不思議でユニークな猫特有の行動です。
⑦猫が撫でると伸びる
リラックスが高まり、体を大きく伸ばすのは「気持ちいい」「安心している」というサインです。
眠気があるときや満足感が高いときに見られることが多く、撫でられる時間を楽しんでいる証拠といえます。

次に、ネガティブなサインを紹介!
「不快・やめて」を表す仕草
⑧猫を撫でると耳が後ろに倒れる
これは注意が必要なサインです。撫でられるのが嫌になったときに見せる仕草で、この場合はすぐに撫でるのをやめましょう。
もし耳を伏せたあとにしっぽを強く振るようなら、ストレスが強くなっているので距離をとってあげることが重要です。
⑨猫が頭を撫でると鳴く
小さく「ニャッ」と鳴くのは「もっとして」の合図ですが、強めの声なら「やめて」の意思表示のこともあります。
鳴き声のトーンや同時に見せる仕草をよく観察することで、本心を読み解くことができます。
⑩猫が頭を撫でると下を向く
下を向く仕草は「リラックスしている」場合と「避けたい」場合の2パターンがあります。
耳やしっぽの動きと合わせて観察しないと誤解しやすいため、全身のサインを見て判断しましょう。
猫の頭を撫でるときの注意点
正しい撫で方をすれば、猫との信頼関係がさらに深まります。
- 長時間しつこく撫でない
- 嫌がる場所には触れない
- 様子を観察してやめ時を見極める
- 無理に抱えず、自発的に近づいてきたときに撫でる

猫はあまのじゃくな一面もありますが、その気まぐれさもまた猫の魅力なんですよね。
まとめ:上を向く仕草は愛情と信頼のサイン
猫の頭を撫でると上を向く仕草には、心地よさ・信頼・甘えなどポジティブな意味が多く含まれています。
反面、やめてほしい合図のこともあるため、耳やしっぽの動きと合わせて観察することが大切です。
仕草を正しく理解することで、愛猫との信頼関係はより深まり、幸せな暮らしが広がるでしょう。