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老猫を病院に連れて行かない選択はあり?獣医師パパの本音

飼い主さん
飼い主さん

うちの老猫、元気だけど病院で一度は診てもらった方がいいのかな?

ママ
ママ

病院って猫にとってストレスだし、無理に連れて行かなくてもいいのかも?

高齢になった猫を病院に連れて行くべきか…その判断に迷う飼い主さんは多いものです。

獣医師パパ
獣医師パパ

今回は、こんなお悩みを解決していきます。

このブログの信頼性

この記事の内容

ポイント

・老猫を病院に連れて行かない選択
・自宅で出来る観察
・私の実家猫の体験談
・ホームケアのポイント

こちらのポイントに沿って、お伝えしていきます。

ママ
ママ

獣医師パパ監修の元、詳しく解説しますので安心して読み進めてくださいね。

老猫を病院に連れて行かない選択はあり?獣医師パパの本音

老猫にとって、病院に行くことは時に大きなストレスになります。

獣医師としての理想はありますが、病院に通わずとも飼い主さんと幸せに過ごしている猫ちゃんもいます。

老猫を病院に連れて行かない選択

① 健康で元気なら無理な通院は不要
② ストレス回避が老猫には大切
③自宅でできるケアを整える
④家族で話し合うことが大事

ママ
ママ

一緒に考えていきましょう!

老猫を病院に連れて行かない選択
①健康で元気なら無理な通院は不要

毎年の健診で病気の早期発見ができるのは理想ですが、現実には、病院に通わずとも20歳近くまで元気に生きる猫もいます。

猫の平均寿命
・全体:15.79歳(2010年比+1.43歳)
・外に出ない猫:16.25歳
・外に出る猫:14.18歳

出典:一般社団法人 ペットフード協会>令和5年(2023年)全国犬猫飼育実態調査 結果

特に食欲があり、排泄や動きに問題がない場合、無理に通院させる必要はないという考え方も十分に尊重されるべきだと思います。

老猫を病院に連れて行かない選択
②ストレス回避が老猫には大切

猫は環境の変化や知らない場所が苦手な動物です。

病院に連れて行くことは、多くの場合“移動・待ち時間・診察”という三重のストレスになる場合が多いです。

高齢になるほど、このストレスが体調に悪影響を及ぼすリスクも増えるため、無理な通院はかえって逆効果になることもあります。

老猫を病院に連れて行かない選択
③自宅でできるケアを整える

毎日の生活の中で、愛猫の健康を支えることは可能です。

栄養バランスの取れたフード、こまめな水分補給、清潔な寝床、そしてスキンシップや日々の観察。

これらを丁寧に行うことで、通院せずとも老猫の健康を保つことができます。

爪切りやブラッシングも大切なケアです。

老猫を病院に連れて行かない選択
家族で話し合うことが大事

老猫と暮らす中で「病院に連れて行くかどうか」は避けられないテーマです。

猫の性格やこれまでの医療歴、家族の介護体制や生活環境も含めて、早めに家族で話し合っておくことが大切です。

最期をどう迎えたいか、後悔しないためにも準備が必要です。

老猫を病院に連れて行かない選択|自宅で出来る観察

通院を控える選択をする場合、自宅での観察力が何よりも重要になります。

老猫の体調変化は微細なサインから始まることが多く、早期に気づくためには日々の様子をよく観察することが不可欠です。

獣医師パパ
獣医師パパ

特に以下のポイントは注意深くチェックしておきましょう。

観察ポイント注意したい変化例
排泄の様子尿の量が減った・便秘・血尿など
食欲の変化食べる量の減少・好きなものを拒否
行動パターン動かない・寝てばかり・隠れるなど
呼吸・歩き方呼吸が荒い・歩き方がおかしいなど

また、週に一度は体重測定をして、少しの変化も見逃さないようにしましょう。

そして、不安を感じた時にすぐ相談できる“かかりつけ獣医”を持っておくと、通院しなくてもアドバイスをもらえることもあります。

老猫を病院に連れて行かない選択|実家猫の体験談

ママ
ママ

私の実家には18歳になる老猫がいます。
その猫の体験談を少しお話しようと思います。

私が小学生の頃、同級生が捨て猫として拾い、里親募集をきっかけに実家猫と出会いました。子猫時代にはワクチンや去勢手術のために通院しましたが、それ以降は病院に行くことなく、穏やかに年を重ねてきました。

それ以降初めて病院に連れて行ったのが、今年のお正月です。母から「足から血が出ている、引きずって歩いている」と連絡があり、夜間の救急病院を受診しました。診察の結果、爪が長く伸びてしまい、それが肉球に刺さったことによる出血と痛みでした。幸い軽症でしたが、老猫になってから初めての受診でした。

この出来事をきっかけに、家族で「今後もし命に関わる何かがあったらどうするか?」という話を真剣にするようになりました。

私たちの結論は「今まで通り穏やかに過ごせているのなら、無理に病院に行く必要はないよね。もし、最期を迎える時期が来て苦しそうなら、その苦しみを取ってあげるために病院には行こう」というものでした。

この体験を通して感じたのは、老猫と暮らす家族にとって、最期の迎え方を話し合っておくことはとても大切だということです。病院に行く・行かないという判断に、正解はありません。でも、話し合うことで「自分たちにとっての正解」を見つけられるのだと思います。

老猫を病院に連れて行かない選択|ホームケアのポイント

ママ
ママ

ここからは、愛猫が安心して暮らせる環境を整える上での、ホームケアのポイントについてお伝えします。

重要:老猫の脱水対策

老猫は腎臓の機能が低下しやすく、水分不足が体調悪化につながりやすくなります。

ウェットフードの導入や、複数の場所に水皿を設置するなど、飲水しやすい環境づくりが重要です。

老猫には暖かく静かな場所の確保

体温調整が難しくなる老猫には、季節に応じた室温管理が大切です。

窓際やエアコンの風が直接当たる場所は避け、落ち着ける場所を確保してあげましょう。

寝たきりや介護状態でも清潔・快適を保つ

万が一寝たきりやトイレ介助が必要になっても、ペット用の防水マットや吸水シーツなどを活用することで清潔を保てます。

皮膚のトラブルや床ずれ予防も含めたケアを意識しましょう。

猫用ケアグッズを上手に取り入れる

最近では、老猫向けのフードやサプリメント、床ずれ防止マット、段差を減らすスロープなど、便利なケアグッズも多数あります。

生活の質を上げるために積極的に活用しましょう。

まとめ:老猫と穏やかに過ごすためにできること

老猫を病院に「連れて行かない」ことは、愛情や思いやりに基づいた立派な選択肢のひとつです。

大切なのは、猫にとっての幸せや安心を最優先に考え、無理のない方法で関わっていくこと。

理想は毎年健診をして早期発見に努めることかもしれませんが、現実的には通院がストレスになることも多く、無理に病院へ連れて行くことが“愛情”になるとは限りません。

私たち家族も獣医師であるパパと一緒に、「その子らしく生きること」を大切にしています。

愛猫と過ごせる時間を、なるべく優しく穏やかに包んであげましょう。

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獣医師パパblog

ママが伝える飼い主さんの「知りたい」をまとめたブログ 獣医師パパ監修 愛猫や愛犬の健康・食事・ケア・豆知識を分かりやすくお伝えします

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