
シャンプーしたら、うちの猫がいつもよりすごくぐったりしてる…

病院に行ったほうがいいのかな…でも少し休めば治るなら迷う…
大切な家族である猫ちゃんの変化には、何よりも敏感になりますよね。

今回は、こんなお悩みを解決していきます。

こちらのポイントに沿って、お伝えしていきます。

獣医師パパ監修の元、詳しく解説しますので安心して読み進めてくださいね。
猫のシャンプー後にぐったりは要注意!原因と命を守るサイン
猫がシャンプー後にぐったりするのには複数の理由があります。
危険な場合はすぐに対応しましょう。

一緒に勉強していきましょう!
猫のシャンプー後のぐったり原因
①過度なストレスと体力消耗
猫は本来、水に濡れることを嫌う動物です。
慣れていない猫はシャンプー中に強い緊張やパニックを起こし、大量のエネルギーを消費します。
その結果、終了後に一気に疲れが出てぐったりすることがあります。
特に初めてのシャンプーや高齢猫では回復が遅くなるため、静かで暖かい場所でしっかり休ませることが大切です。
猫のシャンプー後のぐったり原因
②低体温による危険
濡れた毛は体温を急速に奪います。
特に室温が低いと体温が下がり、震えやぐったりといった症状が出ることがあります。
放置すると低体温症に陥り、最悪の場合命に関わります。
シャンプー後はタオルドライと低温ドライヤーを使い、体温が下がらないよう保温しましょう。
猫のシャンプー後のぐったり原因
③心臓・呼吸器への負担
シャンプー中のストレスや温度変化は、心臓や呼吸器に負担をかけます。
高齢猫や持病のある猫では、心不全や呼吸困難を引き起こすこともあります。
呼吸が荒い、口を開けてハアハアしている、意識がぼんやりしている場合は、迷わず動物病院へ連れて行きましょう。
猫のシャンプー後のぐったり原因
④アレルギー反応
猫用シャンプーでも、成分によっては皮膚や体調に悪影響を及ぼすことがあります。
特に人用や犬用シャンプーは絶対に使ってはいけません。
皮膚の赤み、かゆみ、嘔吐、ぐったりなどが出た場合はアレルギー反応を疑い、すぐに獣医へ相談してください。
猫のシャンプー後にぐったりは要注意!命を守るための危険サイン

シャンプー後のぐったりは一時的な疲れの場合もありますが、下記の症状がある場合は緊急性が高く、数分の判断が命を左右します。
それぞれの症状の背景と対応方法を把握しておきましょう。
猫がシャンプー後に震える:低体温
低体温は、体温が通常(約38〜39℃)より1℃以上下がる状態です。
猫は体温が下がると代謝が落ち、内臓機能が低下します。
震えが止まらない、耳や肉球が冷たい、動きが鈍くなるといったサインが出たら危険です。
対処としては、乾いたタオルやブランケットで包み、室温も上げます。
ドライヤーを使う場合は低温・弱風で離して使用し、やけどを防ぎましょう。

改善が見られない場合はすぐ動物病院へ連れていきましょう。
猫のシャンプー後の危険:呼吸異常
呼吸が浅く速い(1分間に40回以上)、口を開けてハアハアする、胸やお腹が大きく動くなどは呼吸困難のサインです。
原因は心臓への負担、気道の異物、アレルギー反応など多岐にわたります。
呼吸異常は数分単位で悪化することがあり、搬送中も猫を無理に動かさず、胸や首周りを圧迫しないよう注意します。
猫のシャンプー後の危険:意識障害
呼びかけても反応が遅い、目の焦点が合わない、ふらつく、倒れるなどはショック状態や脳への酸素不足の可能性があります。
これは命に関わる非常事態で、時間との勝負です。
保温しながら安静にし、すぐに動物病院へ連れていきましょう。
可能であれば症状が出始めた時間や様子を動画で記録しておくと、診断の助けになります。
猫のシャンプー後のぐったりを防ぐ予防と対処法
シャンプー後のぐったりは、事前の準備やシャンプー方法を少し工夫するだけで大幅に減らせます。

猫の体力・心臓・皮膚への負担を最小限に抑えるためのポイントを解説します。
猫のシャンプー方法:準備
シャンプーの前に必ず爪切りとブラッシングを行い、毛玉や抜け毛、汚れを取り除きます。
毛玉が残ったままだとお湯やシャンプーが皮膚まで届かず、ゴシゴシこすってしまい皮膚炎の原因になります。
また、爪を短くしておくことで、猫が暴れたときのケガや引っかき傷を防げます。
爪切りが苦手な場合は、動物病院やトリミングサロンで事前に済ませておくと安心です。
猫のシャンプー方法:温度と時間
お湯の温度は35〜38℃が最適です。
低すぎると体温低下、高すぎると皮膚や心臓に負担をかけます。
猫は長時間の入浴が苦手なため、シャンプーは5分以内で終わらせるのが理想です。
シャンプー中は、常に猫の様子(呼吸の早さ、体の震え)を観察し、異常があればすぐに中断します。
猫のシャンプー方法:乾燥と保温
シャンプー後は素早く水分を拭き取ります。
タオルで押さえるようにして拭き、ゴシゴシこすらないことが皮膚を守るポイントです。
その後、ドライヤーは低温・弱風で30cm以上離して使用します。
顔や耳はタオルで自然乾燥させ、体が完全に乾いたら暖かい部屋で安静に。特に冬場は、室温を25℃前後に保つと低体温症のリスクが下がります。
猫のシャンプー方法:必要性の見極め
短毛種や完全室内飼いの猫は、そもそもシャンプーをほとんど必要としません。
猫は自分で毛づくろいをして清潔を保つため、無理なシャンプーは逆にストレスや皮膚トラブルを招くことがあります。
- 体を清潔に保つ
- 毛並みを整える
- 健康を維持する
- 体温を調節する
- においをつける
- 緊張をほぐす
- 他の猫とコミュニケーションを取る
ただし、皮膚疾患など獣医師からの指示がある場合は、指示通り継続しましょう。

ちなみに我が家の猫は、キャンプに一緒に行くので、キャンプ後はシャンプーしています!
【Q&A】猫のシャンプーに関するよくある悩み
最後に、「猫のシャンプー」に関する飼い主さんのよくある悩みについて紹介します。
Q1:猫がシャンプーを嫌がる場合は?
A. 多くの猫は水や大きな音を怖がります。
事前にお風呂場やドライヤーの音に慣らす「環境慣らし」が有効です。
いきなり全身を濡らさず、足先や背中など部分洗いから始めるとストレスが軽減されます。
どうしても暴れる場合は、無理に行わずプロのトリマーや動物病院に依頼しましょう。
Q2:猫はシャンプーでショック死する?
A. まれですが、可能性はゼロではありません。
特に高齢猫、心臓や呼吸器に持病がある猫は、シャンプー中のストレスや体温変化で急性のショック状態になることがあります。
呼吸が荒くなった、ぐったりして動かない、意識がもうろうとするなどの症状があれば、すぐにシャンプーを中止して動物病院へ連れて行ってください。
Q3:猫のシャンプーしたことがないのは大丈夫?
A. 健康な猫であれば問題ありません。
猫は自分で毛づくろいをするため、特に短毛種や完全室内飼いでは一生シャンプーをしなくても衛生的に暮らせます。
毛玉や皮脂汚れが目立つ場合は、部分洗いまたはドライシャンプーで対応できます。
Q4:猫のシャンプーやりすぎるのはダメ?
A. 頻繁なシャンプーは皮膚のバリア機能を壊し、乾燥やかゆみ、フケの原因になります。
また、過度なストレスや体力消耗にもつながります。
長毛種でも月1回以内、短毛種は年1〜2回が目安です。基本はブラッシングで毛や皮膚の健康を保つことが大切です。
まとめ:猫のシャンプー後はよく観察しよう
猫がシャンプー後にぐったりする原因は、ストレス、低体温、心臓・呼吸器への負担、アレルギーなど多岐にわたります。
危険サインを見逃さず、適切な準備とケアを行うことが命を守るポイントです。
無理なシャンプーは避け、猫の健康状態を第一に考えましょう。