
うちの新入り猫が先住猫にいきなり飛びかかるんです…どうしたらいいの?

仲良くなる日は来るの?
そんな姿を見ると心配になりますよね。
一緒に対処法を見ていきましょう。

今回は、こんなお悩みを解決していきます。

こちらのポイントに沿って、お伝えしていきます。

獣医師パパ監修の元、詳しく解説しますので安心して読み進めてくださいね。
新入り猫が先住猫に飛びかかる!獣医師が教える配慮と対策
新入り猫が飛びかかるのは、以下の3つの理由に分けられます。
まずは原因を知ることが解決の第一歩です。

まずは理由から一緒に勉強していきましょう!
新入り猫が先住猫に飛びかかる理由
①遊びや狩猟本能の延長
特に生後6か月〜1歳前後の若い猫は、遊びの延長で飛びかかることがあります。
猫は本来、狩猟本能を持つ動物で、動くものに反応して飛びつく習性があります。
人間から見れば「いじめ」に見える行動も、本人にとっては単なる遊びであることも多いです。
ただし、先住猫が高齢だったり性格的におっとりしている場合、この遊びがストレスや体調不良の原因になることがあります。
新入り猫が先住猫に飛びかかる理由
②縄張り意識による攻撃
猫は非常に縄張り意識の強い動物です。
新入り猫が家に来ると、先住猫は自分のテリトリーを守ろうと警戒します。
しかし、逆に新入り猫のほうが環境に慣れる過程で「ここは自分の場所」と主張する場合もあります。
この場合は、耳を伏せる、背中の毛を逆立てる、低い唸り声を出すなど、明確な威嚇行動が伴います。
新入り猫が先住猫に飛びかかる理由
③恐怖や防衛反応
過去に他の猫とケンカをした経験や、人間に対する恐怖心が強い猫は、防御のために先制攻撃をすることがあります。
保護猫や野良猫出身の場合、この傾向が強いことがあります。
恐怖心からくる行動の場合は、表情がこわばり、耳が横や後ろに向いていることが多いです。
新入り猫が先住猫に飛びかかる|猫たちへの配慮


猫同士をうまく慣れさせる一番のコツは「先住猫ファースト」で考えることです。
新入り猫はもちろん大事ですが、今まで家を守ってきた先住猫の安心感を壊さないことが、スムーズな同居への近道になります。
新入り猫と先住猫への配慮
①先住猫の安心がすべての土台
新入り猫を迎えるとき、多くの人が「早く仲良くさせたい」と思いがちです。
しかし先住猫にとっては、自分のテリトリーに突然見知らぬ猫が入ってくるわけですから、大きなストレスになります。
まずは先住猫の生活リズムや好きな場所を尊重し、変化を最小限にすることが大切です。
新入り猫と先住猫への配慮
②匂いから少しずつ慣らす
猫は匂いで安心する動物です。
いきなり対面させるのではなく、まずは別室で新入り猫を過ごさせ、お互いの匂いがついた毛布やタオルを交換します。
これは視覚よりも刺激が少なく、安心感を持たせる効果があります。
ケージ越しに姿を見せる時間は短くし、決して長時間にしないこともポイントです。
新入り猫と先住猫への配慮
③安全な避難場所の確保
逃げ道のない空間は、猫にとって大きなストレスになります。
キャットタワーや棚の上、高さのある場所に先住猫専用の避難スペースを作りましょう。
さらにベッド下や家具の隙間といった隠れ家も有効です。
衝突が起きた際に物理的距離を保てる環境は、猫同士の関係を守ります。
新入り猫と先住猫への配慮
④飼い主は“つなぎ役”に徹する
仲良くさせようと焦ると、猫同士の信頼関係が逆にこじれることがあります。
人間はあくまで調停役。猫たちのペースを見守るのが一番の仕事です。
時には数週間から数か月かかることもありますが、それは自然なこと。
先住猫が安心して暮らせることを第一に考えれば、新入り猫も次第に落ち着きます。
新入り猫が先住猫に飛びかかる|対策5選


配慮した環境を整えたら、次は行動改善のための具体的なステップを進めましょう。
新入り猫と先住猫が仲良くなる対策
①段階的な顔合わせ
関係改善の基本は「徐々に距離を縮めること」です。
- ケージ越しで数分間の対面:お互いを観察できるが接触できない距離
- 短時間の同室:飼い主が見守る中で同じ空間に置く(5〜10分程度)
- 自由行動:短時間の接触を繰り返し、徐々に時間を延ばす
このプロセスを焦らず進めることが成功のカギです。
新入り猫と先住猫が仲良くなる対策
②食事・遊びの時間を共有
同じ時間に食事を与えることで、「相手がいると良いことが起こる」と認識させられます。
遊びも同様で、猫じゃらしやボール遊びなどを同時に行うことで、相手への警戒心を減らすことができます。
新入り猫と先住猫が仲良くなる対策
③エネルギー発散で行動抑制
飛びかかり行動の多くは、エネルギーが有り余っていることが原因です。
- 1日2〜3回、10〜15分程度の遊び時間を確保
- 高低差のある運動ができる環境を作る
- 自動で動くおもちゃや知育玩具を活用
これにより、余計な攻撃的エネルギーを減らすことができます。
新入り猫と先住猫が仲良くなる対策
④鈴付き首輪や注意そらし
新入り猫に鈴付き首輪をつけると、先住猫が接近を察知しやすくなります。
また、飛びかかる兆候が見えたら、猫じゃらしやおやつで注意をそらすことで衝突を回避できます。
新入り猫と先住猫が仲良くなる対策
⑤根気強く見守る
猫同士の関係は、時間をかけて築かれるものです。
仲良くなるまでに半年以上かかる場合もあります。
飼い主が焦らず、ゆっくりと関係が育つのを見守ることが最も重要です。
【Q&A】新入り猫と先住猫に関するよくある悩み

よくある悩みについても答えていきます!
Q1:先住猫がいじけるのはなぜ?
A:新入り猫に飼い主の注意が向くことで、先住猫が「自分の居場所を奪われた」と感じてしまうことがあります。
解決のためには、先住猫と過ごす時間を意識的に増やすことが重要です。
撫でる・遊ぶ・声をかけるなど、日常的に愛情を再確認させましょう。
Q2:先住猫が新入り猫にいじめられる場合の対処は?
A:いじめのように見える行動も、実際は遊びや縄張り争いの場合があります。
しかし、先住猫が怯えて隠れてしまうようなら注意が必要です。
別室隔離や匂い交換からやり直し、先住猫の避難場所を確保してあげましょう。必要に応じてフェロモン製品(フェリウェイなど)の使用も有効です。
愛猫が感じるストレスや緊張を緩和して精神のバランスを整え、ストレスや緊張が引き起こすさまざまな問題行動を改善します。
Q3:先住猫の威嚇が治らないのはなぜ?
A:威嚇行動は「まだ相手を受け入れられない」というサインです。
数週間〜数か月続くこともありますが、必ずしも異常ではありません。
無理に接触させず、視覚・嗅覚で少しずつ慣らすことが重要です。
時間をかけることで、威嚇の頻度は自然に減っていくケースが多いです。
Q4:先住猫が子猫を受け入れない場合は?
A:子猫はエネルギーが有り余っており、先住猫にとって負担になりやすいです。
この場合は子猫の遊び相手を人間が引き受け、エネルギーを発散させてから対面させると効果的です。
また、先住猫専用の食事場所や休憩場所を作り、物理的にも精神的にも安全を確保してあげましょう。
まとめ:先住猫ファーストの配慮を心がけよう
新入り猫が先住猫に飛びかかる行動は、様々な原因があります。
大切なのは、猫たちのペースに合わせること。そして、うまく慣れさせる一番のコツは「先住猫ファースト」で考えることです。
焦らず、一歩ずつ信頼関係を築いていきましょう。