
最近猫がゴロゴロ言いながら呼吸が早い気がする…大丈夫かな?

たまに、ゴロゴロの音が大きい時があるから心配。
基本的には可愛いサインですが、注意点もあるんです。

猫の「ゴロゴロ」は一見穏やかで可愛らしい仕草ですが、そこには猫なりのSOSやコンディションの変化が込められていることも。
今回は、こんなお悩みを解決していきます。

こちらのポイントに沿って、お伝えしていきます。

獣医師パパ監修の元、詳しく解説しますので安心して読み進めてくださいね。
猫のゴロゴロ言い過ぎは危ない?甘えだけじゃない5つの理由
猫がゴロゴロ言い過ぎると感じたとき、考えられる理由は以下の通りです。
日常のコミュニケーションサインだけでなく、体調やメンタルに関わるものも含まれます。

一緒に勉強していきましょう!
猫がゴロゴロ言い過ぎる理由
①甘え・安心表現
「甘えてくれてるのかな?」と思ったら、まずはこの可能性が高いです。
- 撫でられているときにゴロゴロ鳴る
- 飼い主の膝の上やそばでリラックスしているときに多い
- 目を細めたり、手足をくつろがせている姿が見られる
このゴロゴロは、猫が安心しきってリラックスしている証拠。
ただし、これだけで判断してしまうと、他のサインを見逃してしまうこともあります。
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②注意・要求サイン
猫がゴロゴロ言いながらこちらを見つめてきたら、何かを求めているのかも?
- 鳴かずに近づいてゴロゴロ鳴く
- 食事前・トイレのあと・遊び足りないタイミングで頻発
- 動きがアクティブで、鳴き方や姿勢に変化がある
このようなゴロゴロは「ねえ、ちょっと気づいて!」という猫からのアピール。
空腹・退屈・スキンシップ要求など、飼い主に“伝えたいこと”があるときに出やすくなります。
行動の前後やパターンの違いに注目してみましょう。
猫がゴロゴロ言い過ぎる理由
③ストレス・不安の表れ
「ゴロゴロ=快適」とは限らないのが、猫の奥深いところ。
- 環境が変わったあとにゴロゴロが増える
- 耳が後ろを向いている、しっぽを振るなどの緊張サインと併発
- 縮こまった姿勢や移動せずじっとしている状態
・「ゴロゴロ」音はセロトニンを分泌させるので、人間でいう笑顔に例えられる
・飼い猫は満足したときだけでなく、ストレスを感じたときにも喉を鳴らす
猫は不安や緊張を感じたとき、自分を落ち着かせるためにゴロゴロを発することがあります。
特に引っ越し、新しいペットの導入、来客、工事音など生活環境の変化があった場合は要注意。
ストレスが蓄積すると体調不良にも繋がるため、早めのケアを心がけてください。
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④痛み・体調不良の可能性
猫が静かにゴロゴロを続けているとき、「何か変」と感じたら、それは正解かもしれません。
| 症状の併発 | 考えられるサイン |
|---|---|
| 食欲不振 | ごはんを残す・食べない |
| 動きが鈍い | 寝てばかりいる・階段を登らない |
| 特定部位に反応 | 撫でられるのを嫌がる・触ると鳴く |
このようなゴロゴロは、痛みや不快感を和らげようとしている可能性があります。
自己治癒の一環として使っているとも考えられており、「ただ静かにしているだけ」と油断せず、変化に気づいたら早めに獣医師へ相談しましょう。
猫がゴロゴロ言い過ぎる理由
⑤治癒・自己回復メカニズム
猫のゴロゴロ音には、治癒効果があるという説もあります。
- 骨や筋肉の修復を助ける「振動」が含まれる
- 呼吸と連動して安静時に多く発生
- 体調を崩したあとやケガをしたときに顕著
ゴロゴロの周波数(25~150Hz)は、治癒や回復過程に良い影響をもたらすという説もあるようです。
この「自己回復サイン」は、深く寝る前や静かな環境でよく見られ、健康管理の手がかりにもなります。
猫がゴロゴロ言いすぎる現象と健康トラブルの関係

猫のゴロゴロ音は「甘え」や「リラックス」の象徴として知られていますが、実は健康面の異常でも見られることがあります。
この章では、病気とゴロゴロの関係について、具体的なケースを取り上げていきます。
猫のゴロゴロ音と病気のリスク
①猫の関節・骨格の痛み・老化
- 高齢猫に多い関節炎や運動機能の低下
- 階段を嫌がる、ジャンプしなくなる
- ゴロゴロとともにじっとしていることが増える
高齢になると、動きづらさや痛みが増え、それを和らげようとしてゴロゴロ音を発するケースが見られます。
動きに変化がある場合は、早めに動物病院でのチェックをおすすめします。
猫のゴロゴロ音と病気のリスク
②内臓疾患・消化器系の異常
- 食後にゴロゴロが増える・寝る前に鳴く
- 下痢や便秘、吐き戻しなどの消化トラブルがある
- 体重減少や毛艶の低下も見られる
胃腸や腎臓、肝臓の機能低下に伴ってストレスが生じ、それがゴロゴロ音として現れる場合もあります。
慢性疾患は見逃されがちなので、違和感を覚えたら健康診断を受けましょう。
猫のゴロゴロ音と病気のリスク
③歯や口腔内のトラブル
- 食事を途中でやめる・柔らかいものしか食べない
- 口の周りをしきりに舐める・撫でられるのを嫌がる
- ゴロゴロ音が長く、静かに鳴いている
口腔内の炎症や痛みがあると、猫はストレスを感じやすく、自己鎮静のためにゴロゴロ音を多用することがあります。
歯周病や口内炎は放っておくと重症化しやすいため、早期発見がカギです。
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猫のゴロゴロ音と病気のリスク
④ストレス関連疾患・環境変化
- 引っ越し・模様替え・新しい家族の登場など環境の変化
- トイレの失敗・隠れる時間が増える
- ゴロゴロ音以外に鳴かない、過剰な毛づくろいなども
ストレスは心だけでなく、体にも影響を及ぼします。
「元気そうだけど、何か変かも?」という違和感を大切に。猫の心の健康も、日々の観察が守ってくれます。
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猫がゴロゴロ鳴いたとき飼い主ができる3つの対応
猫のゴロゴロ音は、私たち飼い主にとって癒しでもあり、同時に「気づいてほしい」というサインでもあります。
だからこそ、「可愛い~」だけで終わらせずに、猫の気持ちに寄り添った行動を心がけたいですね。

ここからは、ゴロゴロ音が聞こえたときに飼い主ができることを、具体的にご紹介します。
①猫が寄ってきたときの対応例
猫がゴロゴロ言いながら近づいてくると、つい嬉しくなって構いたくなりますが、まずは“様子観察”が基本です。
- そっと手を差し出し、猫が自分からスリスリしてくるか確認する
- 撫でるときは、顔まわりや首の後ろなど「猫が喜ぶゾーン」から優しく
- ゴロゴロが長引く場合は、「今は甘えたいタイミングなんだな」と思って受け止める
猫の方からそっと近づいてきたときは、信頼の証とも言える瞬間。
急に抱き上げたり、激しく撫でたりすると逆効果になることもあるので、“猫のペース”に合わせた対応を意識しましょう。
②猫に無理をさせない接し方
ゴロゴロ=ご機嫌とは限らないことを思い出して、過度な接触は避けることも大切です。
- 撫でているときに耳が後ろに倒れたら、少し距離を置くサイン
- しっぽをパタンパタン振っていたら、「もうやめて」の合図かも
- 鳴きながらゴロゴロする場合は「構って」ではなく「困ってる」可能性も
猫は言葉で伝えられない分、小さなしぐさに感情を込めています。
無理やり構うよりも「大丈夫?そばにいるよ」とそっと寄り添う姿勢が、猫との信頼関係を深めてくれます。
③異常が続いた時の観察&記録ポイント
「なんだか最近、ゴロゴロが増えたかも…?」と思ったときは、日々の変化を“見える化”することがポイントです。
| 観察ポイント | 具体例 |
|---|---|
| ゴロゴロの頻度 | 1日に何度も/毎日続いているか? |
| ゴロゴロのタイミング | 撫でていないのに鳴く/夜中だけ頻発 など |
| 併発する様子 | 食欲の変化、歩き方の違和感、うずくまる姿勢 など |
できれば、スマホのメモや日記アプリなどに記録すると良いでしょう。
変化が続くようであれば、早めに動物病院を受診し、獣医師と一緒に確認していきましょう。

気になる変化は写真・動画で残しておくと診察時に役立ちます。
Q&A:猫のゴロゴロ音に関するよくある質問
最後に、実際によくある飼い主さんの悩みをQ&A形式で解説していきます。
Q1:猫がゴロゴロ言いながら寝る理由は?
A:安心してリラックスしているサインです。
熟睡前や飼い主のそばでのゴロゴロは、信頼の証とも言えます。
Q2:猫がゴロゴロ鳴る時の呼吸が早いのは病気?
A:可能性はあります。呼吸の乱れや早さが見られる場合は、呼吸器系や心臓の不調が関係していることもあるため、注意が必要です。
Q3:猫のゴロゴロ音がおかしい時の原因は?
A:普段と違う音や振動がある場合、ストレスや病気が関係しているかもしれません。
音の質や出すタイミングを観察してみましょう。
Q4:猫のゴロゴロ音が激しい理由は?
A:興奮状態、強い要求、またはストレスが高まっていることが考えられます。
過剰な音量や回数には注意しましょう。
Q5:猫のゴロゴロは聞き分け出来るの?
A:甘え・ストレス・痛みなどでゴロゴロの音や振動の種類が微妙に異なることが多いです。
| 感情/状況 | 音の特徴 | しぐさ | タイミング |
|---|---|---|---|
| 甘え | 小さめ・中低音 | ふみふみ・スリスリ | 撫でたとき |
| 要求 | 高め・やや強い | 鳴く・見つめる | 食事前・遊びたい |
| ストレス | 大きめ・低音 | 耳後ろ・尻尾を振る | 来客時・引越し後 |
| 痛み | 断続的・静か | 動かない・触られるのを嫌がる | 寝ている時間が多い |
日々観察することで違いに気づけるようになります。
Q6:猫がゴロゴロするのは体調不良の時もある?
A:あります。特にじっとしていて鳴き続ける場合や、他の不調サインを伴う場合は、痛みや病気の可能性を疑いましょう。
まとめ:猫のゴロゴロは甘えだけじゃない
猫のゴロゴロは、可愛い仕草のひとつですが、実は健康状態や心の変化を示す重要な「音声サイン」でもあります。
甘え・要求・不安・体調不良・回復機能など、多くの情報が込められており、「なんとなく増えた気がする…」という違和感を軽く見ないことが大切です。
少しでも「いつもと違う」と感じたら、早めの対応が愛猫の命を守ります。

