
キャットフードが多すぎて、どれが安全か分からない…

買わない方がいいキャットフードが知りたいな。
キャットフード選びは、迷いますよね。

今回は、こんなお悩みを解決していきます。

こちらのポイントに沿って、お伝えしていきます。

獣医師パパ監修の元、詳しく解説しますので安心して読み進めてくださいね。
買わない方がいいキャットフードの特徴5選|愛猫への影響
キャットフード選びで後悔しないためには、「猫の食性」と「原材料の質」を理解することが何より重要です。
猫の健康を維持するためには、植物ベースの食事では不十分で、動物性タンパク質が主成分の食事が必要となります。
一方、原材料表示が曖昧だったり、内容が不明瞭なフードは健康を脅かすリスクがあります。
猫はもともと肉食性の強い動物なので、犬に比べてたんぱく質や脂肪を多く含むフードを与える必要があります。また、人間や犬は体内でタウリン(アミノ酸の1種)を作れますが、猫は作れないので、タウリンが十分に含まれたフードを与えないと、目の障害や心臓疾患を引き起こしてしまうこともあります。

一緒に学んでいきましょう!
特徴①肉副産物・ミールの多用
猫の健康を支えるには、「タンパク質の量」だけでなく「質」も非常に重要です。
特に「ミール」と表記されているキャットフードには注意が必要です。
- 「チキンミール」「ミートミール」など、部位が不明確
- 骨・皮・内臓などの副産物が混ざっていることがある
- 加工時のくず肉や、劣化した原料が使用されている可能性も
良質なタンパク質を確保したいなら、「○○肉(チキン、ターキーなど)」と明記されたものを選ぶのが安心です。
特徴②穀物・炭水化物過多
猫は本来、動物性タンパク質中心の食事を必要とする「真性肉食動物」です。
炭水化物の消化能力はあまり高くありません。
しかし、コストを抑えるために、以下のような穀類が多く使われているフードもあります。
- トウモロコシ、小麦、大豆などで“かさ増し”
- 植物性原料の栄養価は猫には限定的
- 炭水化物の過剰摂取は、肥満・糖尿病・消化不良の原因に
炭水化物が多すぎると、消化器官への負担だけでなく、代謝にも悪影響が出やすくなります。
穀物不使用(グレインフリー)や、高タンパク・低炭水化物のフードを選ぶと、猫の本来の食性に近づけることができます。
特徴③人工添加物入り
キャットフードの保存性を高めたり、見た目をよくしたりするために使われる人工添加物。
しかし、それが猫の体に悪影響を及ぼすリスクもあります。
- BHA(ブチルヒドロキシアニソール)
- BHT(ブチルヒドロキシトルエン)
- エトキシキン(酸化防止剤)
日本で販売されているキャットフードには、基準値以上の添加物は含まれていません。
しかし、添加物が気になる飼い主さんは「添加物不使用」のフードを選ぶようにしましょう。
特徴④着色料・香料使用
フードの“見た目”や“香り”を良くするために使われる合成着色料や人工香料。
人間にとっては魅力的でも、猫には必要のない成分です。
| 成分名 | 目的 | 懸念される影響 |
|---|---|---|
| 赤色○号・黄色○号 | 色を鮮やかに見せる | 発がん性・アレルギーのリスク |
| 人工香料 | 食いつきをよく見せるため | 嗅覚や消化器への刺激 |
猫は色彩感覚が人間ほど発達しておらず、フードの色に価値を感じていません。
また、人工的な香りは猫の嗅覚に過度な刺激を与えることも。
無着色・無香料のフードを選ぶことで、愛猫にとって余計な健康リスクを避けることができます。
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特徴⑤曖昧な動物性油脂の表記
脂質は、猫のエネルギー源として非常に重要な栄養素ですが、「質」や「鮮度」が明確でないと、かえって健康を害する原因になります。
- 動物性油脂とだけ書かれ、どの動物由来かわからない
- 酸化しやすく、劣化した油の使用リスク
- 酸化によって生じる「過酸化脂質」が体に悪影響を及ぼす可能性
こうした曖昧な油脂は、肝臓や腸への負担を増やし、慢性的な体調不良の一因にもなる可能性があります。
「チキンオイル」「サーモンオイル」など、具体的に原材料が記載されている油脂を使用している製品を選ぶと、安心感が高まります。
安いキャットフードは買わない方がいい?愛猫への影響を解説

一見、コスパが良さそうな安価なキャットフード。しかし、実はその裏に見えにくい健康リスクが潜んでいることもあります。
もちろん「安い=すべてダメ」という訳ではないため、選ぶときに注意すべきポイントも解説していきます。
原材料の質が低いリスク
- コストを抑えるために、栄養価の低い副産物やくず肉が使われやすい
- 「タンパク質量」は多くても、良質な動物性タンパクとは限らない
- 劣化や衛生面に不安のある原材料が使われている場合も
食いつきがよくても、栄養の質が低いと、健康をゆっくりと蝕んでしまう可能性があります。
肥満・体調不良のリスク
- 穀物や糖質が多く、脂質バランスも偏りやすい
- 消化しづらく、肥満・便のトラブル・体調不良を招きやすい
- 栄養バランスの乱れが、肝臓や腎臓に負荷をかけることも
特にシニア猫や持病のある猫は、日々のフードの影響を受けやすいため注意が必要です。
添加物による健康被害の懸念
- 保存料や酸化防止剤として「BHA・BHT・エトキシキン」などが使われることも
- 長期的に摂取すると、肝臓・腎臓に負担がかかる可能性
- 複数の添加物が組み合わさる「相乗毒性」も懸念されている
価格が安いフードほど、保存性を優先する傾向が強くなります。
無添加や「天然由来の保存料(ビタミンEなど)」を使っている商品を選ぶのが理想ですが、価格と安全性のバランスを意識してみましょう。
消化器系への負荷
- 炭水化物が多いと、腸内で発酵しガスや下痢の原因に
- 酸化した油脂が腸の粘膜を刺激し、慢性的な腸炎の可能性も
便が臭い・ゆるい・頻繁に出るなどの変化がある場合、フードの見直しが必要なサインかもしれません。
安全性・信頼性の欠如
- 原材料や製造工程が不明確な商品は信頼性に欠けることがある
- 衛生管理・検査体制を削減している可能性も
- 異常に安価な製品には「理由」がある場合が多い
原産国が、中国産の表記が多いメーカーも確かにありますが、国産だから安心という訳でもないので、必ず商品明記を確認することをおすすめします。
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まとめ:キャットフードは愛猫の健康を考えて選ぼう
買わない方がいいキャットフードの特徴を知ることで、愛猫の健康トラブルを未然に防ぐことができます。
猫の健康は、日々の食事でつくられます。
安全でバランスのとれたキャットフードを選び、大切な家族である猫と長く健やかに過ごしましょう。
