
先住猫の元気がなくなってきた気がする…

ストレスで亡くなったらって考えると、不安で仕方ない…
そんな風に悩むあなたは、きっと愛猫思いの素敵な飼い主さんですね。

今回は、こんなお悩みを解決していきます。

こちらのポイントに沿って、お伝えしていきます。

獣医師パパ監修の元、詳しく解説しますので安心して読み進めてくださいね。
先住猫がストレス死することはある?多頭飼いの注意点
猫同士の相性や環境の変化は、先住猫にとって大きなストレスになることがあります。
「ストレス死」のリスクや注意点を知っておくことで、愛猫を守る選択ができるようになります。

一緒に学んでいきましょう!
①ストレス死の直結要因にはなりにくい
- 「ストレス死」と診断されることは非常にまれ
- 多頭飼いが直接的な死因になることは少ない
- ただし、ストレスが引き金となる体調不良が命に関わる可能性はある
多くのケースでは、食欲不振や水分不足、免疫力低下など間接的な要因が重なって、病気の引き金になることがあります。
「ストレス=即死」ではありませんが、無視できない要素であることは確かです。
②老猫・持病猫はリスクが高まる
- 高齢猫は体調の変化に敏感でストレスの影響を受けやすい
- 心臓・腎臓・消化器系などの持病があると悪化リスクが高い
- 環境変化が命に関わるケースもあるため慎重に対応を
特に10歳以上の猫や、通院歴のある猫は、新入り猫との接触を急がず、事前に獣医師と相談してから多頭飼いを進めるのが理想です。
③原因は環境や関係性の変化
- 新入り猫の匂いや存在そのものがストレスに
- 食器やトイレの共有、縄張りの侵害が精神的な負担に
- 飼い主の愛情の偏りが疎外感につながることも
猫は変化に弱い動物。ちょっとした「日常の変化」が、心身のバランスを崩すきっかけになることがあります。
毎日の様子をしっかり観察することが大切です。
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先住猫のストレス死を防ぐ多頭飼いの注意点

新入り猫を迎える際には、先住猫の安心が最優先。次のポイントを押さえることで、トラブルのリスクを減らすことができます。
・猫の多頭飼いをされている方のうち、「2頭飼育」が58.6%を占める結果に。
次いで3頭(15.7%)、6頭以上(12.1%)となりました

多頭飼いされている飼い主さんは多く、悩んでいるのはあなただけではないはずです。
① 先住猫の安心を最優先に
- 多頭飼いは先住猫の生活リズムを崩さないことが大切
- いきなり対面させず、まずは匂いだけを認識させる
- 段階的に距離を縮める方法(フェーズ導入)を意識する
「いきなり同じ部屋で暮らす」はNG。
扉越しの対面や匂いの交換など、猫のペースを重視したステップが重要です。
② 食事・トイレ環境は別々に
| 環境 | 推奨方法 |
|---|---|
| 食事場所 | それぞれの専用場所を用意(視界が遮れる位置) |
| トイレ | 猫の数+1個を目安に設置 |
| ベッド | それぞれが落ち着けるスペースを確保 |
共有環境では、「取り合い」や「我慢」が起こりやすく、これがストレスの原因になります。
物理的にスペースを分けることで、心の安心にもつながります。
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③ 距離感は無理に縮めない
- 仲良くさせようと無理に対面させるのは逆効果
- お互いを無視し合っていても「平和」であれば問題なし
- 時間をかけて「慣れさせる」姿勢がカギ
猫同士の関係には時間が必要です。
「仲良くなる」よりも「共存できる距離感」を目指すことで、先住猫のストレスも軽減されます。
【Q&A】先住猫・多頭飼いに関するよくある質問

最後に、実際によくある飼い主さんの悩みをQ&A形式で解説していきます。
Q1:先住猫と新入り猫が喧嘩ばかりなんです…
A:猫同士の喧嘩は自然な行動の一つですが、激しい場合は隔離して距離を置くことが必要です。
無理に仲良くさせようとせず、フェロモン製品や段階的な慣らし方も有効です。
Q2:先住猫と新入り猫は同じ部屋で過ごさせていい?
A:最初から同じ部屋はおすすめしません。
まずは別室で過ごさせ、少しずつ慣らしていく方法がベストです。段階的に距離を縮めていきましょう。
Q3:先住猫の威嚇が治らない場合は?
A:威嚇が長期間続く場合は、先住猫が強いストレスを感じているサインです。
一度環境を見直し、匂い交換やフェロモン対策を取り入れてみてください。
Q4:先住猫と新入り猫の喧嘩はいつまで続く?
A:1週間~数ヶ月で落ち着くことが多いですが、相性によっては長引くことも。
慣れるというより「共存に適応する」と考えると気持ちが楽になります。
Q5:先住猫がご飯食べない時はどうしたら?
A:ストレスによる食欲低下が考えられます。
新入り猫との距離を取る、食事スペースを変える、好物を与えるなどの工夫を試してみてください。
長引く場合は早めの受診を。
まとめ:先住猫の心と体を守るために
多頭飼いは、すべての猫が幸せに暮らせる理想的な形ですが、その裏には繊細な心のバランスがあります。
特に、先住猫は「今までの生活」が変わることへの不安やストレスを抱えやすいため、慎重な対応が求められます。
無理に仲良くさせるのではなく、適切な距離感と配慮をもって、猫たちがそれぞれのペースで暮らせる環境を整えてあげましょう。
「先住猫ファースト」の心がけが、結果的にすべての猫の幸せにつながります。
