
うちの猫、爪切りを始めると逃げ回って全然ダメ…

結構お手上げ状態で…病院にいくしかない?
実際、爪切りのみで定期受診されている方もいますね。

今回は、こんなお悩みを解決していきます。
爪切り前後のストレス軽減法や、愛猫に合った爪切りの選び方も丁寧に解説します。

こちらのポイントに沿って、お伝えしていきます。

獣医師パパ監修の元、詳しく解説しますので安心して読み進めてくださいね。
猫が爪切りを嫌がる時の便利グッズ8選!ストレス対策も紹介
爪切りを嫌がる猫とのケアは、飼い主にとっても猫にとっても緊張の時間になりがちです。
猫の爪切りをサポートするグッズは、猫の性格や飼い主さんのスキルに応じて選ぶことが大切です。

一緒に学んでいきましょう!
猫の爪切りグッズ①抱っこエプロン
- 胸元で猫を優しくホールドできる
- 両手が空いて作業しやすい
- 通気性と柔らかさが重要
抱っこエプロンは、猫の前足と胴体を包み込むように支え、動きを最小限に抑えることができます。
暴れにくくなり、抱っこしながら爪切りができるので、1人でケアしたい飼い主さんにもおすすめです。
猫の爪切りグッズ②目隠しマスク
- 視界を遮って落ち着かせる
- 急な動きを減らせる
- 素材とフィット感がポイント
猫は目から入る情報に敏感で、先の見えない作業に対して不安を感じやすい動物です。
視界を遮ることで「何が起きるかわからない」緊張を緩和し、作業がスムーズになります。
猫の爪切りグッズ③ハンモック
- 吊るして固定、四肢だけ出せる構造
- 安全に動きを制限可能
- 病院でも活用される補助具
ハンモックは、爪切りだけでなく耳掃除や目薬などにも活用されるプロ仕様の補助具です。
猫の足を部分的に出しやすく、正確に爪切りをしやすくなります。
猫の爪切りグッズ④みのむし袋
- 軽量で通気性に優れ、視界を適度に遮れる
- 足先だけ出せる構造で爪切りに便利
- コンパクトで扱いやすく、収納にも困らない
メッシュ素材だけでできたタイプは、猫にとっても軽くて圧迫感が少なく、通気性も確保できるため、暑い時期でも使いやすいのが特徴です。
前足や後ろ足を部分的に出せるスリットが付いているものなら、1本ずつ無理なく切ることも可能。
猫の爪切りグッズ⑤爪切りのタイプを知る
猫に合った爪切り器を選ぶことで、切断の精度と猫の安心感が大きく変わります。
主な4タイプの特徴を以下の表にまとめます。
| 方式 | 特徴 | 向いている猫・注意点 |
|---|---|---|
| ギロチン式 | 穴に爪を通してスライドカット | 比較的おとなしい猫向き。音が静か。深爪に注意 |
| ニッパー式 | 刃を合わせて切断。視認性高め | 硬い爪や大型猫向き。刃の切れ味が重要 |
| ハサミ式 | 扱いやすく初心者向き | 子猫や爪の柔らかい猫向き。巻き爪には不向き |
| 回転式(電動) | 少しずつ削る方式。衝撃少なめ | 怖がり猫向き。音と振動に敏感な猫には不向き |
選び方のポイントは、猫の性格・爪の状態・飼い主の慣れ具合。
いきなり本格的な機器を使うよりも、扱いやすいものから試していくのが成功の近道です。
猫の爪切りグッズ⑥バスタオル・洗濯ネット
- 手軽に使える家庭用保定具
- 巻き方・締め具合の工夫が必要
- 洗濯ネットは通院時の応用も可
バスタオルで猫の体を巻いて視界を遮り、安心させながら爪切りを進める方法は多くの家庭で使われています。
洗濯ネットは手足を部分的に出すこともでき、逃げ出しやすい猫に有効です。
猫の爪切りグッズ⑦排水溝ネット
- 目隠し代わりに視界を遮断できる
- 口元をふさがず、軽量で扱いやすい
- 使い捨てできる清潔な素材
排水溝ネット(ストッキングタイプの排水口フィルター)は、猫の視界をふわっと遮る即席フェイスカバーとして使えます。
口元や鼻まわりに密着しにくく、軽くて通気性があり、柔らかいので猫のストレスを抑えやすいのが特徴です。
猫の爪切りグッズ⑧コロコロシート
- 粘着力の弱いタイプを使用
- 軽くなでるだけで毛やゴミを除去
- 爪切り前のリラックスルーティンにも◎
コロコロシートは、抜け毛やホコリを取るだけでなく、「爪切り前の接触=気持ちいい時間」と印象づけるのにも使えます。
粘着力が強すぎると不快感を与えるので、ペット用の弱粘着タイプを選ぶのがポイントです。
軽く体を撫でるように使うことで、猫が落ち着き、ケアへの入り口としても活用できます。
\もっと詳しく知りたい方/

試してみたい!と思えるものがあれば是非やってみましょう!
爪切りを嫌がる猫のストレス対策を紹介

道具選びと同じくらい、「やり方」や「接し方」も猫のストレス軽減に直結します。
ここでは、爪切りを嫌がる猫への実践的なアプローチを、5つの段階に分けて解説します。
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爪切りストレス対策①準備段階で慣らす
| やること | 目的 |
|---|---|
| 爪切り器具を普段から見せる | 器具=怖くないと認識させる |
| 手足を日常的に触る | 肢への接触に慣れさせる |
| 爪切りする場所を決めて慣らす | 環境=安心できると印象づける |
猫は「見慣れないもの」「触られ慣れていない部分」にとても敏感です。
爪切り本番前から、少しずつ“慣れ”を作る時間を取ってあげると、恐怖心を大きく軽減できます。
爪切りストレス対策②少しずつ本番に移行
- 1日1本、数秒ずつでもOK
- 最初は切るフリだけでも十分
- 嫌がる前にやめるのがコツ
一度に全ての爪を切る必要はありません。
重要なのは、「切られても大丈夫だった」「すぐ終わった」という成功体験を積ませること。
少しずつ、段階的に進める姿勢が信頼関係を深めます。
爪切りストレス対策③短時間&痛みに注意
| ポイント | 解説 |
|---|---|
| 集中力の限界は2〜3分 | 長引くほど不快感が強くなる |
| 手際よく進める準備が大切 | 爪切り器具やタオルを事前に用意 |
| 途中で中止してもOK | 無理に続けると逆効果になることも |
猫の爪切りで知っておきたい用語として「クイック」という部分はご存じでしょうか?
爪全体は白いのですが、根本の方からピンクに見える部分が確認できます。その部分を「クイック」と呼びますが、神経と血管が通っています。爪切りは、クイックまで行かない、とがった部分をカットします。

「切り過ぎた」「出血させてしまった」「猫が痛がった」とならないように、クイック部分には注意し、深く切り過ぎるのはやめましょう!
スピードより“安心感”重視で、できる範囲だけを確実にこなすようにしましょう。
爪切りストレス対策④ご褒美・ポジティブ強化
- 爪切り後におやつをあげる
- やさしい声でたっぷり褒める
- 「やられた感」より「いいことあった」を印象付ける
猫にとってポジティブな経験を重ねることで、爪切りへの印象が少しずつ変わっていきます。
「嫌なことをされた」→「でも良いこともあった」と記憶させることがポイントです。
爪切りストレス対策⑤休息とフォローケア
| 状況 | 対応法 |
|---|---|
| 深爪・出血した | 清潔なガーゼで止血し、必要なら動物病院へ |
| 爪切り後にイライラしている | 落ち着ける空間で静かに休ませる |
| 頑張ったご褒美をあげたい | 大好きなおやつやおもちゃを与える |
爪切り後は、猫自身も緊張し疲れています。
作業後のケアや“安心できる時間”の提供も、次回のストレス軽減に繋がります。
足先をマッサージしたり、なでてあげるだけでもリラックス効果があります。
まとめ:猫の爪切りは試行錯誤が大切
猫の爪切りは、道具選びとやり方の工夫で驚くほどスムーズに変わります。
さらに、事前準備→段階的実施→短時間→ご褒美→フォローの流れを意識することで、猫のストレスも大幅に軽減できます。
焦らず、猫のペースに合わせて少しずつ慣らしていくことが、何より大切です。
爪切りに悩みを感じている飼い主さんも愛猫も、無理せず「お互いに心地よいケア習慣」を築いていけますように。
