
キャットフード代が高くて…ホームセンターなら安いのかな?

安いフードの理由も知ってから買いたいな。
価格は抑えたいけど、愛猫の健康も大切ですよね。

猫の食費を抑えるために「安いキャットフード」が気になる方も多いはず。
この記事ではホームセンターで手に入る安いフードを、安心・安全に選ぶコツを解説します。

こちらのポイントに沿って、お伝えしていきます。

獣医師パパ監修の元、詳しく解説しますので安心して読み進めてくださいね。
安いキャットフード探し!ホームセンターでお得に買うコツ
「安いキャットフード=悪い」とは限りません。
しかし価格を優先しすぎると、健康を損なうリスクがあるのも事実です。
選び方を知っていれば、質と価格のバランスを両立できます。

一緒に学んでいきましょう!
①ワゴンやセール品はまず賞味期限を確認
- 定期的なホームセンターのセールは値引き率が高い
- ただし、賞味期限が迫っている商品も多いため、購入前に必ず日付をチェック
- パッケージの破れや凹み、膨らみがある場合は、保管状態が悪かった可能性あり
- 開封後も長持ちさせるには、保存方法(密閉容器や冷暗所など)の工夫も大切
「こんなに安く買えてラッキー!」と思っても、もし賞味期限が1ヶ月後では、お得感は半減。
セール品こそ、“中身の状態”を冷静に見極める目が大切です。
②どんなに安くても年齢別フードは守る
- 年齢に合わないフードは、猫の健康にじわじわ悪影響を及ぼすことも
- 特に子猫は、成長期に必要な栄養(たんぱく質・脂質・ミネラルなど)が多く必要
- シニア猫は腎臓や関節のケアが必要なので、カロリーが高すぎると負担に
- 「全年齢対象」フードは便利だが、実際には栄養の設計にバラつきがあることも
節約したくてつい「これでいいか」と手を伸ばしても、年齢表示は必ず確認を。
愛猫のライフステージに合った食事を続けることが、結局いちばんの“節約”になります。
③添加物や原産国より猫の健康状態で判断
- 「無添加」「国産」などの表示は安心感があるが、過信は禁物
- 多少の保存料や着色料が含まれていても、健康な猫なら問題ないことも多い
- 添加物を避けるより、「今の愛猫の状態に合ったフードか」が本当に大事
- 添加物は人間の食品にも含まれており、日本国内で販売されているフードはすべて法的な基準内で製造されている
- つまり、基準をクリアしている限り「健康被害が出るレベルの添加物」は基本的に使われていない
最近は「ヒューマングレード」や「無添加」をうたった高品質フードも増え、選択肢が広がっています。
一方で、それらが「すべての猫に必要」かというと、必ずしもそうではありません。
大切なのは、愛猫の体質や年齢、既往歴、便や毛づやの状態を観察して選ぶことです。
④ネット価格とも比較して購入する
- 同じ商品がネットではさらに安いケースも
- ホームセンターで見つけた商品、「ネットでもっと安く買えるかも?」と気になることも
- 最近では、スマホひとつで簡単に価格比較できるので、その場で調べて損なし
- ネットなら定期便割引やポイント還元もあるため、トータルコストで見るとお得になることも
価格だけでなく、ポイント還元、重たいキャットフードを自宅まで届けてくれるなどの条件も加味して選ぶと、よりお得な選択ができます。
⑤水分管理がフード選び以上に大事
- 価格や原材料に気を取られがちだが、実はもっと大切なのが「水分」
- ドライフードだけだと、水分が不足して腎臓に負担がかかることも
- 安価なフードを与えていても、しっかり水を飲んでいれば健康維持できるケースは多い
- 自動給水器の設置や、ウェットフードの併用で水分補給の工夫をするのがおすすめ
「フードにこだわらなきゃ…」と思う前に、まずは水をよく飲めているかをチェックしてみてください。

清潔で充分な水分補給は、健康維持に非常に大切です!
安いキャットフードはダメ?安さの理由や安全性

ホームセンターに並ぶ安価なフードにも、安さの裏に理由があります。
コストを抑える仕組みを知り、注意すべきポイントを理解しておけば、“安いけど安全”なフードを選ぶことは可能です。
キャットフードのコストを下げる要素
| コスト削減の要素 | 内容 |
|---|---|
| 原材料 | 動物性たんぱくより安価な穀物(とうもろこし・小麦・米など)を主体に構成することでコストダウン。肉や魚を減らすことで原価が抑えられる。 |
| 保存性 | 着色料・香料・酸化防止剤などの添加物を活用することで、賞味期限を長く設定し、大量在庫・長期販売が可能に。物流コストや廃棄リスクの削減にも貢献。 |
| 製造拠点 | 海外の自社工場や提携先で大量生産し、1単位あたりのコストを大幅にカット。輸送の効率化やパッケージの簡素化などもコスト削減に直結。 |
| マーケティング費 | テレビCMや派手なパッケージを省き、広告費を抑えることで価格に反映。ホームセンターでの直接販売やPB(プライベートブランド)展開もその一環。 |
これらの要素をうまく組み合わせることで、品質を落とさず価格だけを抑える工夫が可能になります。
例えば、動物性たんぱくを減らす代わりにビタミン・ミネラルを強化したり、海外生産でも厳格な品質管理を行っているメーカーもあります。
安いフード=粗悪、というイメージを持ちがちですが、実際には「企業の工夫と流通の合理化」が背景にあることも多いです。
重要なのは、“何を省いてコストを下げているのか”を理解したうえで、自分の猫の体質や生活スタイルに合っているかを基準に選ぶことです。
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キャットフードの添加物はすべて危険?
- 保存料や酸化防止剤などの添加物は、食品を安全に保つために必要な場合が多い
- 日本国内で販売されているキャットフードは、すべて法的基準内で作られており、有害なレベルの添加物は使われていない
- 人間の食品にも使われている添加物も多く、過剰に怖がる必要はない
- 添加物を完全に排除することより、猫の健康状態や体質に合っているかのほうが重要
「無添加」と書かれていると安心に感じますが、規定量以上の添加物が入っているフードは、そもそも販売すら出来ません。
愛猫の健康状態が問題なければ、日本で販売しているフードは危険ではないのです。

人間と同じですね。ただおやつの食べ過ぎは注意です。
ヒューマングレードは猫にとって安全?
- ヒューマングレードとは「人間が食べても問題ないレベルの原材料を使用」という意味
- 明確な統一基準がなく、表示があっても内容は製品によってばらつきがある
- 人間にとって安全=猫にとって安全とは限らない(栄養バランス・消化性が異なる)
- 表示よりも「猫の食いつき・便の状態・毛並み」など、実際の反応を見ることが大切
安心感が強い言葉ですが、ブランドやパッケージだけに頼るのではなく、実際に与えて観察することが何より信頼できます。
安いキャットフードでも長生きする猫もいる
- 一般的なキャットフードでも、体調管理次第で健康寿命を延ばせる
- 高級フード=長寿ではなく、ストレス管理や生活環境も影響
- 食いつきがよく、水をしっかり飲むことが最も重要
・平均寿命は、犬・猫ともに2010年以来伸びている。
犬の平均寿命は14.90歳(2010年比+1.03歳)。
猫の平均寿命は15.92歳(2010年比+1.56歳)。
キャットフード選びは、「高い=安心」「安い=不安」という単純な話ではありません。
愛猫にとってちょうどいい“栄養・味・消化性”を見つけることが、本当の意味での“安全な食事”につながります。
まとめ:キャットフードは愛猫の健康状態を見て選ぼう
ホームセンターでは、安くて便利なキャットフードがたくさん揃っています。
ただし、賞味期限や対象年齢、成分表示をしっかり確認し、猫の体調に合わせた選び方が大切です。
安さだけで判断せず、「うちの子に合うか」を見極めることが、健康とコスパの両立につながります。
「安いけど安心」な買い物で、愛猫との暮らしをもっと快適にしましょう。
