
今日お迎えした子猫が、全然トイレに行かない…

病院にいくべき基準は?
お迎え初日は、猫も飼い主さんも不安でいっぱいですよね。

今回は、こんなお悩みを解決していきます。

こちらのポイントに沿って、お伝えしていきます。

獣医師パパ監修の元、詳しく解説しますので安心して読み進めてくださいね。
お迎え初日の猫がトイレをしない問題|病院に行くべき?
猫はとても繊細な動物で、環境の変化や初日の緊張によって、食事や排泄がうまくできなくなることはよくあります。
知らない匂い・音・人に囲まれた環境では、“まだ安心して排泄できる状態ではない”ことが原因で、トイレに行かないのです。
つまり、「すぐに病気や異常を疑う必要がないケース」も少なくありません。
まずは、病院へ行くべきかどうかを見極めるポイントを先に解説していきます。

一緒に学んでいきましょう!
判断目安①24時間以上排泄がない場合は要注意
- 排泄ゼロが24時間続くと、腎臓・膀胱・腸の異常の可能性あり
- 排尿は命に関わるため、時間を記録しておくことが重要
- 水分摂取量もあわせてチェックしておく
健康なネコちゃんの場合、1日のおしっこの回数は、その子の体質や食生活によっても異なりますが、一般的には成猫で1日あたり1~3回程。子猫だともっと多く、4~5回程だといわれています。
猫が排尿・排便を全くしていない状態が1日以上続くのは、異常なサインが多いです。
特に排尿トラブルは緊急性が高く、放置すると尿毒症など命に関わる事態になりかねません。
経過観察は大切ですが、「まだ出てないかも?」と思った段階から、しっかりと時間の記録を取り、24時間排泄がない場合は、病院を受診しましょう。
判断目安②血尿・痛がる・頻繁にトイレに行くなら受診
- 排尿時に鳴く、痛がる、血尿が出る
- トイレに何度も出入りするのに出ていない
- トイレの外で粗相をするようになる
こうした症状が見られる場合、下部尿路疾患の疑いが強まります。
特にオス猫は尿道閉塞になりやすく、早期対応がカギ。
明らかな異常サインがあるときは、様子を見ずに早めに動物病院を受診しましょう。
判断目安③子猫は刺激が必要/出なければ早めに受診
- 生後2〜3ヶ月の子猫は、排泄回数にムラがある子もいる
- 排泄は食後や起床後が多いため、様子を見ながら誘導
- それでも24時間以上出なければ、便秘や泌尿器の異常の可能性
生後2ヶ月以上の子猫は基本的に自力で排泄できますが、環境が変わることで排泄のリズムが乱れることがあります。
特に、食事量が少なかったり、水分摂取が足りていないと、排泄間隔が長くなることも。
判断目安④高齢猫は体の衰えに配慮し判断
状況 | 注意点 |
---|---|
筋力の低下 | トイレに行きたくても行けないことがある |
腎臓機能の衰え | 尿が出にくくなる傾向 |
関節の痛み | トイレに登れず我慢してしまう |
高齢猫の場合、明らかな異常が見られなくても、トイレを我慢しているケースがあります。
体の衰えが排泄に影響していることを前提に観察を行いましょう。
排泄が12〜18時間なければ、早めの受診を検討しても良いでしょう。
判断目安⑤保護猫は環境ストレスと健康状態に注意
- トイレを我慢する傾向が強い
- トイレの種類や場所が合っていない場合も
- 嘔吐・食欲不振・元気がない場合は早めに受診
保護猫は、過去の生活環境やトラウマの影響で新しい場所に強いストレスを感じやすいです。
中にはトイレを覚えていない、または場所を認識できていないこともあります。
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お迎え初日の猫の飼い主の心得と環境づくり

新しい家に来たばかりの猫にとって、環境が整っているかどうかは排泄にも大きく影響します。
安心できるトイレ環境と、飼い主さんの適度なサポートが大切です。

飼い主としての心得や、優しい環境づくりについて解説していきます。
①猫のトイレ環境は“安心できる場所”に
- 人目につかない静かな場所に設置する
- 猫砂は無香料・細かめで、以前に使っていたものに近いものを
- 高齢猫や子猫は低めで入りやすいトイレを選ぶ
トイレの場所が落ち着かない場所にあると、それだけで猫は排泄を我慢します。
「ここでしていい」と安心できる空間を作ってあげましょう。
②猫が落ち着ける空間づくり
工夫 | 効果 |
---|---|
ケージやキャリーに布をかける | 外からの視線を遮り安心感UP |
声をかけすぎない | 猫に自分のペースで探索させる |
トイレの場所を固定 | 安心して覚えられるようにする |
猫は自分のペースで環境に慣れていきます。
干渉しすぎず、そっと見守るスタンスが一番安心させる方法です。
③猫の排泄を促すちょっとしたサポート
- 食後・起床後にトイレへそっと誘導する
- 指で砂をかいて、「ここがトイレだよ」と教える
- 排泄時間を記録しておき、異常の早期発見に活かす
「何か異変が起きていないか?」と気にしすぎてしまうかもしれませんが、排泄リズムを知っておくことが一番の安心材料になります。
【Q&A】猫のお迎え初日に関するよくある質問

最後に、実際によくある飼い主さんの悩みをQ&A形式で解説していきます。
Q1:猫がお迎え初日に鳴くのは普通?
A:はい、多くの猫が初日は不安や緊張でよく鳴きます。
特に夜鳴きがある場合は、「ここは安全な場所だよ」と優しく声をかけてあげましょう。
Q2:猫がお迎え初日にゴロゴロしてくれたら環境に慣れたサイン?
A:その可能性が高いです。喉を鳴らすゴロゴロ音はリラックスのサイン。
ただし、まれに痛みや不安のときにもゴロゴロするので、行動全体を見て判断しましょう。
Q3:猫がお迎え初日に動かない…大丈夫?
A:新しい環境に圧倒されて、隠れて動かない猫も多いです。
食欲や排泄が正常なら様子見でOK。2〜3日たっても隠れっぱなしなら、ストレス軽減策を考えましょう。
Q4:猫がお迎え初日からケージから出たがるのはいいこと?
A:好奇心が出てきている証拠です。
ただし、環境に慣れていないうちは無理に出さず、少しずつ探索させるのがベストです。
まとめ:お迎え初日のトイレ問題は見極めが大切
猫が初日にトイレをしないのは、環境変化による緊張が原因であることがほとんどです。
ですが、状態によっては早めの受診が必要な場合もあります。
年齢や体調、元気の有無などを冷静に観察しながら、焦らずに対応していきましょう。
「大丈夫かも…」「でも不安…」というときこそ、この記事を参考に、今できることを一つずつ確認してみてくださいね。