
子猫のふみふみを見ると、可哀そうな気持ちになる…

ストレスがあって、気持ちを落ち着けようとしてるのかな…?
そのように心配される優しい飼い主さんも多いですね。

今回は、こんなお悩みを解決していきます。

こちらのポイントに沿って、お伝えしていきます。

獣医師パパ監修の元、詳しく解説しますので安心して読み進めてくださいね。
猫のふみふみが可哀想に感じる方必見!理由と対応まとめ
多くの飼い主さんは、猫のふみふみを“子猫が母猫に甘えている動作”の名残と捉え、「可哀想」「寂しいのかな」と感じがちです。
しかし、その行動は本来ポジティブな意味を持つことが多いです。
まずは、猫がふみふみする理由を一緒にみていきましょう。

一緒に学んでいきましょう!
猫がふみふみする理由
①愛情表現
- 飼い主の体や服の上でふみふみすることが多い
- 甘えん坊な性格の猫ほどよく見られる行動
- 母猫に甘えていた記憶が飼い主に投影されている可能性も
ふみふみは、猫からの「大好きだよ」「安心してるよ」という愛情のサインです。
心を許した相手にだけ見せる行動といえるでしょう。
猫がふみふみする理由
②安心しているサイン
- 静かな環境や毛布の上など、リラックスできる場所で行う
- 飼い主の存在が“母猫のような安心感”になっている
- 周囲に危険がないと判断した状態でしか見せない
1.おなかを出して寝転ぶ
2.熟睡している
3.ゴロゴロとのどを鳴らす
4.ふみふみする
5.目・ヒゲ・口の力が抜けている
出典:ねこちゃんホンポ>愛猫が『安心している』5つの証拠 表情や行動にあらわれるリラックスサイン
安心しているからこそ、猫は無防備にふみふみをします。

つまり「可哀想」と感じる必要はなく、むしろ信頼されている証拠なので、飼い主さんも安心して下さいね。
猫がふみふみする理由
③眠たい・寝る前のルーティーン
- ふみふみした後、そのまま丸くなって寝ることが多い
- 布団やクッションで繰り返す行動が定着している場合も
- 人間で言えば、寝る前の軽いストレッチのようなもの
眠気を感じているときのふみふみは、猫のルーティーンかもしれません。
安心して寝る準備をしている行動であり、無理に止める必要はありません。
猫がふみふみする理由
④リラックスしているサイン
- ゴロゴロ音とふみふみが同時に出ることが多い
- 表情がうっとりしているときに見られる傾向がある
- ストレス下ではほとんど見られない行動でもある
猫がリラックスしているとき、自然に出るのがこのふみふみ行動です。
精神的に満たされている状態のひとつといえるでしょう。
猫がふみふみする理由
⑤子猫と成猫のふみふみの違い
子猫と成猫では、ふみふみの目的や意味合いに違いがあります。わかりやすく比較してみましょう。
項目 | 子猫のふみふみ | 成猫のふみふみ |
---|---|---|
主な目的 | 母猫の乳を出すための本能的な動作 | 安心感や愛情を伝えるための行動 |
タイミング | 授乳中・眠たいとき | リラックス時・甘えたいとき |
心理状態 | 生理的欲求に基づく | 精神的なつながりや安心感がベース |
行動の頻度 | 比較的よく見られる | 猫の性格や育った環境によって異なる |
特徴 | 同時におっぱいを吸う動きが見られることも | うっとりした顔でゴロゴロすることが多い |
子猫のふみふみは、本能的な「吸乳行動」の一環であり、母猫とのつながりの中で自然に出てくるものです。
一方で、成猫のふみふみは、甘えや信頼、安心感の表れとして見られることが多く、「心の満たされ具合」が行動に出ています。
成猫が頻繁にふみふみしていても異常ではなく、その猫の性格や生活環境による違いにすぎません。
ふみふみは年齢を問わず、猫の感情表現のひとつとして大切に受け止めてあげましょう。
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猫がふみふみしている時に飼い主ができる対応

猫のふみふみに対して、飼い主としてどう対応するのが良いのか。
痛みを感じたときや、行動が過度に見える場合の対応も含めて、ポイントを紹介します。
猫がふみふみしている時の対応
①安心できる環境を整える
- 静かな部屋やお気に入りの毛布を用意してあげる
- 生活音や来客など、猫にとって刺激となるものを減らす
- ふみふみの時間や場所を観察し、ルーティンを尊重する
猫が安心してふみふみできる環境を整えることは、ストレス軽減にもつながります。
居心地の良い空間を作ることが最大のサポートです。
猫がふみふみしている時の対応
②そっと見守り過度に触らない
- 無理に手で止めたり、叱ったりしない
- 過度なスキンシップや声かけは控えめにする
- 猫が自然に落ち着くのをそっと待つ
- 必要に応じて、静かにその場を離れるのもOK
ふみふみは猫にとって大切な感情表現です。
可愛いねと撫でても問題ない猫ちゃんもいますが、「そっと見守る姿勢」が猫にとっても飼い主にとっても安心につながります。
猫がふみふみしている時の対応
③気になる変化を見逃さない
- 長時間にわたるふみふみが毎日続く
- 布や毛布を吸う「ウールサッキング」が見られる
- 引越しや新しい家族の追加など、環境変化の直後に発生
ふみふみが過剰になるときは、何らかのストレス要因が潜んでいるかもしれません。
気になる変化があれば、専門家に相談しましょう。
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【Q&A】猫のふみふみに関するよくある悩み

最後に、実際によくある飼い主さんの疑問をQ&A形式で解説していきます。
Q1:猫がふみふみ中にゴロゴロするのは甘えてる?
A:はい、甘えているサインである可能性が高いです。
ふみふみ+ゴロゴロはリラックス&信頼の証なので、可哀想に思う必要はありません。
Q2:去勢後のオス猫がふみふみするのは発情?
A:去勢後も本能的な癖としてふみふみが残ることがありますが、発情とは限りません。
過剰でなければ通常の行動として見守って大丈夫です。
Q3:猫が前足でふみふみする理由は?
A:母猫の乳を押す動作の名残とされており、本能的な安心行動です。
特に前足だけで行うのはリラックスしている証でもあります。
Q4:猫のふみふみはストレスサインの可能性もある?
A:基本的にはリラックスのサインですが、過剰な場合や行動が急に変わったときはストレスが関係している可能性があります。
Q5:猫のふみふみが長い気がして、心配です…
A:時間が長くても、他に問題行動がなければ心配はいりません。
ただし、ふみふみ以外の異変(食欲不振・過剰グルーミングなど)があれば注意が必要です。
Q6:猫がふみふみしてる時に撫でるのはOK?
A:猫が気持ちよさそうにしているときは撫でてもOKです。
ただし、集中しているときに触られるのを嫌がる猫もいるため、様子を見ながら優しく対応しましょう。
まとめ:猫のふみふみは決して可哀想ではない
猫のふみふみ行動は、決して「可哀想」なものではなく、愛情・安心・信頼のサインであることがほとんどです。
その背景を知ることで、今まで不安に感じていた行動も「うちの子の愛情表現」として受け止められるようになるはず。
猫の行動には必ず理由があります。
大切なのは、そのサインにしっかりと目を向けて、気持ちを受け止めてあげること。
これからも猫との信頼関係を深めるための一歩として、ふみふみ行動をあたたかく見守っていきましょう。