
うちの子も前に落ちたけど、その時は見た目じゃ全然わからなかったな。

一応歩いてるけど、どこか痛めてるのかな…?
犬が階段から落ちたとき、目に見えるケガがなくても安心はできません。

今回は、こんなお悩みを解決していきます。

こちらのポイントに沿って、お伝えしていきます。

獣医師パパ監修の元、詳しく解説しますので安心して読み進めてくださいね。
犬が階段から落ちた!すぐ確認すべき症状と骨折の見分け方
犬が階段から落ちた時、「元気そうだから大丈夫」と思いがちですが、実は見逃してはいけない初期症状があります。
ここでは、落下直後に飼い主がチェックしておくべきポイントをまとめました。

一緒に学んでいきましょう!
見逃してはいけない症状
①歩き方に異常がある
- びっこを引く、片足をかばっている
- フラフラと歩く、歩行が不安定
- 動くのを嫌がる、立ち上がりにくい
転倒の直後はアドレナリンで痛みが抑えられ、一時的に普通に歩けることもあります。
数時間経ってから悪化するケースもあるため、少しでも様子がおかしければ注意が必要です。
見逃してはいけない症状
②呼吸が荒い・苦しそう
- 息が速く、肩で息をしている
- 胸の動きが大きい、うなるような呼吸
- 静かにしていても苦しそうに見える
内臓や肺、肋骨などの損傷があると呼吸に異常が出ることがあります。
このような呼吸状態は命に関わる可能性があるため、すぐに動物病院へ向かいましょう。
見逃してはいけない症状
③触ると嫌がる・鳴く
- 特定の部位に触れると吠える・噛もうとする
- 鳴く、体をこわばらせる、逃げようとする
- 触れられるのを極端に嫌がる
明らかに痛みを感じている場合、その部位に骨折や打撲、筋肉の損傷がある可能性があります。
どこを触ったときに反応があるかを覚えておくと、獣医師の診察時にも役立ちます。
見逃してはいけない症状
④食欲がない・ぐったり
- 食べ物に興味を示さない
- 反応が鈍い、ぼーっとしている
- すぐ横になり、立ち上がらない
元気がない状態は、外傷だけでなく内臓の損傷や脳への影響(脳震盪など)の可能性もあります。
ぐったりしている場合は、見た目に異常がなくてもすぐ病院へ。
見逃してはいけない症状
⑤片足を浮かす・地面につけない
- 片足を上げたまま歩こうとする
- 立ち止まった時に足を浮かせたまま
- 片足だけ異様に動きがぎこちない
このような状態は、骨折や脱臼のサインであることが多いです。
無理に歩かせると悪化する可能性があるため、すぐにケージなどで安静にして病院へ連れて行きましょう。
\頭も打ってる場合はこちらも参考に/
犬が階段から落ちた時の骨折の見分け方

骨折は外見だけでは判断が難しいことも多く、見逃してしまうケースも少なくありません。
ここでは家庭でも確認しやすい「骨折の特徴」を解説します。
どの年代でも骨折のリスクはありますが、特に若く活発な時期は要注意です。
なんと、若い年齢である0~2歳が全年齢中の88%を占めているのです。
0歳においては20頭に1頭が骨折をしているというデータもあります。
出典:ペット&ファミリー損害保険株式会社>高額費用の代表格-子犬の骨折- 7大発生要因と予防策を充実公開!【獣医師監修】

骨折する犬の割合が多いことが分かりますね!
兆候がある場合は、必ず病院にいきましょう!
犬の骨折の特徴
①強く痛がる部位がある
- 抱っこしようとしたら激しく鳴く
- 特定の部位に触れたときに暴れる
- 触れただけで震えたり、呼吸が乱れる
痛みの強さは骨折のサインであることが多く、特に触診で反応がある部位は要注意です。
犬の骨折の特徴
②足をつけない・引きずる
- 足を浮かせたまま歩く
- 引きずるようにして歩く
- 無理に歩かせようとすると転びそうになる
足を使えない状態は、骨や関節に重大な異常が起きているサイン。
無理に動かすことで悪化させないよう注意しましょう。
犬の骨折の特徴
③腫れている・変形している
見られる変化 | 疑われる状態 |
---|---|
足が腫れている | 骨折・内出血 |
関節がずれて見える | 脱臼 |
左右で太さや長さが違う | 骨の変形 |
腫れや変形が見られる場合は、すぐに病院でレントゲン検査を受けましょう。
犬の骨折の特徴
④痛々しい骨の異音がする
- 足を動かすと「カチッ」「ゴリッ」といった音が聞こえる
- 触れたときに違和感のある振動や音を感じる
骨折箇所が動いてしまっているときに、こうした音が出ることがあります。
安易に動かすと症状が悪化するため、音が聞こえたらすぐ安静にしましょう。
犬の骨折の特徴
⑤歩行のバランスが崩れる
- まっすぐ歩けない
- 片側に傾いて歩く
- フラフラとして左右にぶれる
こうした症状は骨折だけでなく、神経系の損傷や脳への衝撃によっても起こります。
後ろ足に症状がある場合、椎間板ヘルニアの可能性もあるため、すぐに受診を。
【Q&A】犬が階段から落ちた時のよくある悩み

最後に、実際によくある飼い主さんの疑問をQ&A形式で解説していきます。
Q1:犬が高いところから落ちたけど元気なら様子見でいい?
A:落下直後に元気でも、後から症状が出ることがあります。
特に骨折や内臓損傷は時間差で悪化するため、数時間~半日は注意深く観察を。
Q2:犬が階段から落ちた…大丈夫かな?
A:見た目で判断するのは危険です。
歩き方や呼吸、痛がる様子があるかを確認し、少しでも異常があれば動物病院での診察をおすすめします。
Q3:犬が階段から落ちたあと、足引きずるのは骨折?
A:可能性は高いでしょう。
骨折、脱臼、神経障害のいずれかが考えられるので、引きずる様子がある場合はすぐ受診を。
Q4:犬が階段から落ちたあとに震えるのは危険?
A:震えは痛みやショック症状のSOSサインであることが多いです。
内臓損傷や骨折の可能性もあるため、震えが見られたら油断せずに病院へ連れて行きましょう。
Q5:犬が階段から落ちたあと、ただ元気ない時でも病院にいくべき?
A:元気がないだけでも要注意です。
脳震盪や内臓の出血など、見えないダメージが隠れていることがあります。念のため診察を受けるのが安心です。
まとめ:犬が階段から落ちた時は早期の観察と判断が重要
犬が階段から落ちた場合、外傷が見えなくても油断は禁物です。
歩き方や呼吸、痛がる様子など、わずかな異変を見逃さない観察力が大切。
少しでも気になる症状があれば、早めに動物病院を受診しましょう。それが愛犬を守る第一歩です。