
夜になるとウチの猫がずっと鳴いてて……甘えん坊だからかな?

夜泣き対策はどうしたらいいの?
夜泣きが続く、飼い主も眠れず辛いですよね。

今回は、こんなお悩みを解決していきます。

こちらのポイントに沿って、お伝えしていきます。

獣医師パパ監修の元、詳しく解説しますので安心して読み進めてくださいね。
夜泣きする猫は甘えん坊?6つの原因と性格タイプ別対策5選
夜泣きをする原因の1つに「甘えん坊な性格」という子もいます。
ですが、夜泣きの原因は甘えだけではありません。
健康状態や環境、年齢や性格など複数の要素が絡み合っている場合が多いのです。

一緒に学んでいきましょう!
猫が夜泣きする原因
①病気・体調不良
猫の夜泣きには、体調や健康の異変が隠れていることがあります。特に高齢の猫では注意が必要です。
- 認知症の初期症状として夜泣きが始まることがある
- 甲状腺機能亢進症や泌尿器系の病気も要注意
- 視覚や聴覚の低下により、夜間の不安が増すことも
これらの症状に加え、食欲の低下、元気がない、排泄トラブルなどが見られる場合は、早めに獣医師の診察を受けることが重要です。
夜泣きは「体からのSOS」の可能性があるのです。
猫が夜泣きする原因
②年齢・発情期による変化
猫の年齢や生理的な変化も夜泣きの原因になります。
以下のような時期は、特に夜間の鳴き声が増えやすい傾向があります。
年齢層 | 主な夜泣き要因 | 対応のポイント |
---|---|---|
子猫 | 分離不安、空腹、環境変化 | 寝る前の食事とスキンシップ |
成猫(未避妊・未去勢) | 発情期による鳴き声 | 避妊・去勢手術を検討 |
高齢猫 | 認知症、昼夜逆転、五感の衰え | 獣医師の診察+環境の安定化 |
猫が発情期を迎える季節は、暖かくて出産や子育てがしやすい春や夏がピークです。2月〜4月と6月〜8月の年2回ピークが訪れ、1年でおよそ2〜3回の出産が可能です 。
また、メスの猫の発情期は、日照時間が14時間を超えると迎える ようで、短くなると発情症状が緩和されます。

メス猫の場合、生後約6~10か月前後で初めて発情を迎える子が多いですね。
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③環境・ストレス
猫は非常に環境の変化に敏感な動物です。
ちょっとした変化が、夜泣きの引き金になることもあります。
- 家具の配置変更や引っ越しなどの変化に敏感
- 新しいペットや赤ちゃんの登場でストレスを感じる
- 音・光・匂いなど五感への刺激が影響することも
寝る場所の温度や照明を調整し、静かで安心できる空間を作ることが大切です。
猫が夜泣きする原因
④体力が余っている
夜に元気が有り余っている猫は、眠れずに鳴いてしまうことがあります。
そんなときは日中の過ごし方を見直してみましょう。
- キャットタワーやおもちゃを活用して日中に運動
- ごはん・遊び・トイレの時間をルーティン化
- 一緒に遊ぶ時間を増やして心の満足感もアップ
活動的な猫ほど、昼間にエネルギーをしっかり使うことで、夜にリラックスしやすくなります。
猫が夜泣きする原因
⑤甘えん坊な性格
性格的に甘えん坊な猫の場合は、心の不安や寂しさから夜に鳴くことがあります。
- 寝る前にスキンシップの時間をつくる
- 飼い主の匂いのついたタオルや服を寝床に
- 毎晩のルーティンで「眠る時間」と認識させる
ただし、甘やかしすぎると逆効果になる場合もあるため、あくまで「安心感」を与える形でバランスを取りましょう。
猫が夜泣きする原因
⑥食事量不足・空腹の訴え
意外と見落としがちですが、夜中や明け方にお腹が空いて鳴く猫はとても多いです。
特にドライフード中心で、夕食の時間が早い場合、就寝から数時間後に空腹で目が覚めてしまうことがあります。
- 食事の間隔が空きすぎると空腹で夜鳴きしやすい
- ドライフードは消化が早く、満腹感が持続しにくい
- 成猫でも「ご飯ちょうだい」のアピールで鳴くことがある
夜鳴きを「甘え」と思っていたら、実は単純にお腹が空いているサインだった、というケースも少なくありません。

わが家の猫の夜鳴きは⑥が原因でした。
自動給餌機で寝る前と早朝に少量のみ、ご飯を与えることで夜泣きがなくなった経験があります!
夜泣きする猫は甘えん坊?性格タイプ別の夜泣き対策5選

猫の夜泣きには性格も大きく関係しています。
ここでは、代表的な5つの性格タイプ別に適した対策を紹介します。

自分の猫の性格をイメージしながら、合う対策を選んでみてください。
性格タイプ | 主な特徴 | 対策ポイント |
---|---|---|
甘えん坊タイプ | 常に人のそばにいたがる・鳴いて呼ぶ | ・スキンシップの時間を就寝前に確保・飼い主の匂いが残る布を寝床に・毎晩のルーティンで安心感を与える |
慎重・怖がりタイプ | 初対面・環境変化に敏感で臆病 | ・隠れられる狭い寝床の設置・家具や生活導線を変えない・夜もトイレや水にアクセスしやすくする |
活発・遊び好きタイプ | 元気で好奇心旺盛、よく動く | ・昼間におもちゃで運動時間を確保・夜寝る前に軽い運動を取り入れる・夜ごはんは軽めにしてお腹を整える |
独立心が強いタイプ | ひとり時間を好む、自由が好き | ・干渉されない静かなスペースを確保・スキンシップは猫から来た時だけ・夜は干渉せず自然な流れを重視 |
高齢・認知機能低下 | 昼夜逆転・混乱・鳴きがち | ・病気や認知症の有無を医師に確認・夜間も安全な環境(照明・床など)を整備・混乱時は優しく声かけし、安心させる |

タイプ別に詳しく解説します!
甘えん坊タイプの対策
人とのふれあいを強く求めるタイプ。
物理的な距離よりも、「気にかけてもらっている」と感じることが重要です。夜は、撫でる・声をかける・布団のそばに寝床を置くなどの入眠ルーティンを取り入れると、安心して眠れるようになります。
慎重で怖がりタイプ
突然の音や環境の変化に敏感で、落ち着いた空間を好みます。
家具の配置や生活パターンを変えず、静かにひとりで過ごせる場所を用意してあげると安心感につながります。
活発で遊び好きタイプ
エネルギーが有り余ると夜に眠れず、鳴いてしまうことも。
日中や夕方にしっかり遊ばせることで、体力を使い、自然と夜は休息モードに入るようになります。
独立心が強いタイプ
構われすぎることを嫌う傾向があり、自分のペースで過ごしたいタイプです。
干渉せず、猫から寄ってきた時だけ関わるようにするとストレスが軽減されます。
高齢・認知機能低下がある子
加齢に伴い混乱しやすく、昼夜逆転や夜鳴きが見られることも。
夜間もほんのり明るい照明や、いつも通りの家具配置を保つことで、安心感が高まります。鳴いた時は驚かせず、落ち着いた声かけで寄り添う対応が有効です。

愛猫の性格に近いタイプはあったでしょうか?
出来そうな対策や、声かけから始めてみましょう!
【Q&A】猫の夜泣きに関するよくある悩み

最後に、実際によくある飼い主さんの疑問をQ&A形式で解説していきます。
Q1:猫のアオーンと鳴く夜鳴き対策はどうすればいい?
A:まずは健康チェックが最優先。そのうえで、日中の活動量を増やし、寝床の安心感を整えることが効果的です。
性格に合わせた対応を組み合わせましょう。
Q2:猫の甘えん坊チェックってどうやるの?
A:飼い主のそばを離れない、スキンシップを求める、鳴いて呼ぶ行動が多い場合は甘えん坊タイプの傾向があります。
夜鳴きが不安から来ているか見極めましょう。
Q3:猫が去勢済みなのに夜泣きするのはなぜ?
A:去勢・避妊していても夜泣きする場合は、ストレスや環境要因、認知症の可能性があります。
年齢や行動パターンを見直し、必要に応じて獣医師に相談を。
Q4:猫の夜泣きでノイローゼになりそう…
A:飼い主さんのメンタルケアも非常に重要です。
対策がうまくいかない時は一人で抱え込まず、専門家や動物病院に相談しましょう。耳栓や生活リズムの調整も一つの工夫です。
まとめ:猫の夜泣き対応で大切なこと
夜泣きの原因は甘えだけではなく、健康状態・年齢・発情・ストレスなど多岐にわたります。
まずは冷静に観察し、性格タイプに合わせたアプローチを取りましょう。
夜泣きの軽減には「理解・愛情・環境の見直し」が欠かせません。
焦らず、少しずつできることから始めていくことが、猫とのよりよい共生につながります。