
うちの猫、チュールが大好きでついつい毎日あげちゃうんだけど…これってあげすぎ?

おやつをあげすぎるとご飯を食べなくなるって聞いたけど、本当?
猫が嬉しそうにチュールを食べている姿を見ると、ついついあげすぎてしまいますよね。

今回は、こんなお悩みを解決していきます。

こちらのポイントに沿って、お伝えしていきます。

獣医師パパ監修の元、詳しく解説しますので安心して読み進めてくださいね。
チュールをあげすぎの基準は?おやつの上手な管理方法
チュールは嗜好性が高く、猫のご褒美やスキンシップに最適なおやつですが、栄養バランス的には主食ではありません。
あげすぎは健康リスクにつながるため、適量の目安を知ることが大切です。

一緒に学んでいきましょう!
チュールをあげすぎの基準
①1日の目安は4本/日
チュールの1日の目安は4本/日とされています。公式サイトでもその理由について記載されています。
おやつは、猫ちゃんの1日に必要な総エネルギー量の約20%以内にあたる量を上限とすることが定められています。
また、猫ちゃんの種類や体重等、普段の生活によって必要な総エネルギー量が違う為、一般的な猫ちゃんの1日に必要なエネルギー量の20%を上回る事の無い様に1日4本としております。

おやつの給与限度量は、1日当たりのエネルギー所要量の20%以内に抑える必要があります。
チュールをあげすぎの基準
②体重別に与える目安を守る
体重によって必要なカロリーは大きく異なります。
まずは「1日の必要カロリー(=DER)」を知ることが大切です。
成猫の1日の必要カロリー計算式
- 基礎代謝量(RER)= 70 ×(体重kgの0.75乗)
- 1日の必要カロリー(DER)= RER × 活動係数(成猫はおおよそ1.2〜1.4倍)

※基礎代謝量(RER)の簡易式:RER=体重(㎏)×30+70でもOK!

理想としては、1日のおやつの目安を10%以内に収められると、与え過ぎを避ける&健康管理になると思います。
成猫の体重 | 1日の必要カロリー(DER) | おやつの目安(10%以内) | チュールの本数目安 |
---|---|---|---|
3kg | 約160kcal | 16kcal | 2本程度 |
4kg | 約200〜240kcal | 20kcal~24kcal | 2〜3本程度 |
5kg | 約240〜280kcal | 24kcal~28kcal | 3~4本程度 |
猫の体格や運動量によって必要カロリーは変動するため、表はあくまで目安です。
また、体重5㎏の子が、肥満傾向である可能性もあるため、基礎疾患・肥満傾向の子は表よりも少なく与えましょう。

健康管理とおやつばかり求める癖をつけないためには、1日1~2本までをおすすめします。
チュールをあげすぎの基準
③ご飯を食べない時は要注意
チュールばかり欲しがり、総合栄養食を残すようになると栄養不足が心配です。
特に以下のサインには注意しましょう。
- ドライフードを残してチュールだけ食べたがる
- おやつを見せるとご飯を拒否する
- 体重が減っているのに元気がない
このような場合は、一度おやつの量を減らし、主食をしっかり食べられるように工夫する必要があります。
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⑤持病や年齢で基準が変わる
子猫・シニア猫・持病のある猫には、一般的な基準は当てはまりません。
- 腎臓病:塩分やリンの摂取量を制限する必要あり
- 糖尿病:糖質の含まれるおやつは控える
- 高齢猫:消化能力が落ちるため少量で十分
健康状態によっては、チュール自体を控えた方がよいケースもあるので、通院中の方は獣医師に相談しましょう。
チュールのあげすぎを防ぐ!おやつの上手な管理方法

おやつを正しく管理することで、猫の健康を守りながら「楽しみ」として活用することができます。
与え方や選び方を工夫すれば、ストレス解消やスキンシップにも役立ちます。
①与える回数と時間を決める
- 1日1回など、ルールを決めて習慣化
- ご飯を食べ終わったあとにあげる
- 欲しがったときにすぐ与えない
時間を決めることで、猫も安心し「おやつちょうだい!」の要求が減ることがあります。
②主食とのバランスを優先する
おやつはあくまで補助食品です。
総合栄養食をしっかり食べることが何より大切。
「フードを完食してからおやつをあげる」など、主食を優先するルールを作ると安心です。
③ご褒美・しつけに活用する
チュールの嗜好性を活かして、薬を飲ませるときやキャリーに入れるときなど、苦手な行動の克服に使えます。
普段から頻繁にあげるのではなく、特別な場面に絞ると効果的です。

わが家では、爪切りや耳掃除の後のご褒美として、少量のおやつをあげています。
④栄養成分をチェックする
市販のおやつには塩分・糖分・添加物が含まれることがあります。選ぶ際のポイントは以下の通り。
- 原材料がシンプルかどうか
- 「無添加」「総合栄養食」と書かれているか
- ナトリウムや糖質が多すぎないか
総合栄養食と記載されたちゅ~るは、カロリー自体も高く設計されているためパッケージには注意です!
⑤家族でルールを統一する
おやつの与えすぎは、家族内での「ダブル給餌」が原因になることも。
- 1日の本数を共有する
- カレンダーやアプリで管理する
- 子どもや高齢の家族もルールを知っておく

これは、意外と多いケースなので、家族内で情報交換は必ずしましょう!
【Q&A】チュール関するよくある悩み

最後に、実際によくある飼い主さんの疑問をQ&A形式で解説していきます。
Q1:ちゅーるを毎日1本あげても大丈夫?
A:健康な成猫であれば、1本~2本程度なら問題ないことが多いです。
ただし毎日続けると習慣化してしまうため、週に数回にするのが安心です。
Q2:ちゅーるは人間でいうと何?
A:ちゅーるは、人間でいう「お菓子」や「スイーツ」にあたります。
主食ではなく嗜好品なので、あくまでご褒美として与えるのが正しい使い方です。
Q3:ちゅーるの中毒性はなぜ?
A:チュールは強い嗜好性のある成分(だし・うま味調味料)が含まれているため、猫がとても好みます。
いわゆる「中毒性」と感じるのは、猫が強い味を覚えてしまうからです。
まとめ:どんなに愛猫が求めてもチュールのあげすぎはNG
チュールは猫とのスキンシップに最適なおやつですが、あげすぎは肥満や病気のリスクにつながります。
1日の総カロリーの1割以内・毎日ではなくご褒美に・家族でルールを統一、これらを意識すれば安心です。
健康的に管理して、愛猫とのおやつタイムをもっと楽しくしましょう。